映画の中で唐突な展開や意外な真実が明らかにされる「どんでん返し」。その瞬間の驚きと感動は映画鑑賞の醍醐味です。
この記事では、どんでん返し映画の魅力を徹底解説し、その楽しみ方と見方をご紹介します。
細かな伏線を辿り、キャラクターの心情に注目しながら、映画の秘密を解き明かしましょう。どんでん返しの瞬間を楽しむためのヒントをお届けします。
「どんでん返し映画」とは、驚きや感動を巧みに織り交ぜ、観客を唖然とさせる映画のジャンルです。
物語が予測不能な展開に急転し、伏線が鮮やかに解ける瞬間が魅力です。登場人物の行動や心情、細部の描写に込められた意味をじっくり解読する楽しみも。
予想外のエンディングに感動することで、観る者の記憶に深く刻まれる映画体験を提供します。
そもそもは歌舞伎用語から派生した言葉です。舞台の背景を変えて、場所が変わったことを表現する”強盗返(がんどうがえし)がその由来と言われています。
「どんでん返し映画」の魅力は、キャラクターの心理描写にもあります。
映画名に隠された伏線や細部の仕草、セリフからキャラクターの思考や感情を読み解くことで、物語の謎が解き明かされます。彼らの行動が物語の鍵を握ることも。
心理描写に注目することで、どんでん返しの瞬間がより感動的に映り、映画体験が深化します。
「どんでん返し映画」の秘密を解き明かす5つのポイント
「どんでん返し映画」の魅力は、予測不能な展開と驚きに満ちたストーリーにあります。その秘密を解き明かすポイントをご紹介します。
これらのポイントを意識しながら「どんでん返し映画」を楽しむことで、より一層の感動と興奮を味わえることでしょう。
映画をよく見ると、「どんでん返し映画」には2種類の展開があることが分かってきます。
ひとつは「散りばめられた伏線が一気に回収される展開」です。
場面、場面で意味深な感じでカットを挿入されたり、主人公たちの行動の端で見切れていたりとヒントがちりばめられています。
下手をすると見落としてしまいそうな微妙な表現の仕方のもあれば、バッチリ「これです!」と主張するように登場させる時もあります。
後のシーンでこれらが一気に伏線回収される時にはある種の爽快感が得られます。
ふたつ目は「まったく予想外の状況やストーリーへの急展開」です。
例えば、中盤くらいまでは推理ものとして展開していたのが、突然ホラーにジャンルが急展開するというような具合です。
物語前半の雰囲気や展開と、後半の雰囲気や展開を大幅に変更することで、観客の予想をいい具合に裏切ってまるでジェットコースターに乗っているような感覚を味わわせます。
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以上、「どんでん返し映画」はいわゆる1ジャンルとして確立されていると言っていいと思います。
もっとも映画的な表現手法とも言えます。
「どんでん返し」を意識してみる事は「映画を楽しむコツ」のひとつとなります。
解釈だの批評だのは出来なくても、伏線探しや、急展開を純粋に楽しんで見ることで楽しみ方が広がるはずです。
より映画を楽しむためのひとつの方法です。
この記事でより映画を楽しめるようになっていただけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。
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