2023年10月7日現在、11/3(金)に「ゴジラ-1.0」(ゴジラマイナスワン)の公開されました。
鑑賞前に世界に誇る「怪獣」の元祖、「ゴジラ」を復習しましょう。
※注意:この記事にはネタバレが多分に含まれています。作品をご覧になっていない方にはオススメできません。
ゴジラとは、1954年に公開された「ゴジラ」をはじめとする現在に続く、怪獣作品シリーズの主人公怪獣である。
そもそもゴジラ以前には「怪獣」という言葉は存在しませんでした。
「怪獣」という言葉を定着させたことと、世界的に「Kaiju」と共通語で認識されるようになったのは本当にすごい事です。
ゴジラの名前の由来は力強い「ゴリラ」と巨大な身体の「クジラ」を合成して「ゴジラ」となったそうです。
クジラの性質から普段は深海に潜み、東京近くの海から現れます。
さらにゴリラの特性から他の怪獣と戦う時には腕で殴ることが多々あります。
ゴジラはいろいろな描かれ方をします。
ただ、ひとつ共通点としては、人類にとっての「強大な脅威」として描かれます。
つまり人類の持てる力を使っても、びくともせず、むしろ人類をより最悪の状況へとどんどん追いやっていく存在です。
それが、戦中の怨念の塊として描かれたり、進化し続ける驚異的な生物として描かれたりする事に繋がっていきます。
さらにその他の強大な敵を人類とは全く関係なく倒します。
作品ごとに「ゴジラ強ぇ~~!」って常に思わせてくれてドキドキさせるためのいろいろな設定を載せていきます。
でも全く軸ぶれしない存在だというのが本当にすごいキャラクターだと思います。
だからこその「完全生物」なのでしょう。
ゴジラや怪獣たちの大きさは実は作品ごとに違っていて年々大きくなっています。
これは建築物が年々、巨大高層化するので対比して怪獣の強さが強調されるようにゴジラやその他の怪獣たちは年々、大きくなってきました。
「ゴジラ(1954)」の初代ゴジラは50m程度の設定でしたが、「ゴジラ FINAL WARS(2004)」では倍の100mになります。
その後、「シン・ゴジラ」や「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では120mほどになります。
今までで一番大きかったのはアニメ版「GODZILLA 怪獣惑星」での300mです。
初代ゴジラが50mだったという事にリスペクトして、成長する設定のゴジラは最初は50mでその後急速に成長するように描かれることが多いです。
ローランド・エメリッヒ監督作の『Godzilla』以外のゴジラはデザインに共通性があります。
直立二足歩行が基本で長い尾と特徴的で尾の先まで続く背ビレがあります。
いわゆる肉食恐竜のT-REXなどが元になったデザインです。
手の指は4本で内側の一本が人間でいうところの親指となっていてモノを掴むことが容易に出来ます。
さらに体表は黒くただれたようなデコボコとした皮膚に覆われています。
原子爆弾の被害にあった人々の肌は焼けただれてケロイド状になっていたそうです。このケロイド状の肌を隠喩として採用しているのだそう。
なぜならゴジラは原爆で被爆した時の恐怖の象徴として産み出されデザインされたからです。
ゴジラは深海で眠っていた大型爬虫類が間近で行われた水爆実験の影響で、目覚めると同時に大量の放射線をその身体に浴び突然変異を起こした事になっています。
この設定は世界唯一の原子爆弾による被爆国の日本人だからこそ考えることが出来る設定です。
1954年に実際にビキニ環礁沖で行われた核実験家からインスピレーションを得ています。
さらにこの設定こそは、戦時中の原爆による大爆発や、原発事故などを表しています。またその上で戦時中に理不尽に散っていった命たちの怨嗟の声の象徴としている時もあります。
ゴジラ作品は、違った世界線を描いていることも多く、ゴジラが出現する原因についてはその作品ごとに違いがあります。
またゴジラ最大の武器である「火炎放射能」を口から吐きます。(または放射熱線)
まず、背びれが青白く輝いて力を貯めるようにした後、口から青白く光る火炎を吐き出します。
ただしこれも作品ごとに火炎の色が違ったり、収束レーザーのような表現になるなどいろいろな描かれ方をします。
※ゴジラ作品において「放射能」という言葉は放射線そのもののことではないので、正確ではないとのことで公式には使われなくなったようです。現在では公式でも「放射火炎」または「放射熱線」のどちらかで呼ぶようです。主に「放射熱線」と呼ばれることが多いです。
ゴジラの身体を構成する特殊な細胞群を「G細胞」と呼ぶという設定は「ゴジラvsビオランテ」から登場します。
時代的に「バイオテクノロジー」という言葉が日本社会に定着した頃であり、この映画の後、「リング」や「パラサイト・イブ」など細胞や細菌などがキーとなる作品が発表されます。
※ちなみに映画「ジュラシック・パーク」の公開が1993年。これより「ゴジラvsビオランテ」が1989年と4年も早く公開しています。
「G細胞」は驚異的な自己再生能力とゴジラに有害な物質までも駆逐する効果を持ち、人間社会の貢献に使えないかと研究されますが、結局扱いきれないことが判明します。
「シン・ゴジラ」では
“人間の8倍近くもの遺伝子情報を内包し、様々な生物の形質を多数保有”
ピクシブ百科事典より引用
“個体を経由せずに、状況や必要に合わせてそれに適した器官を瞬間的に形成する自己進化能力”
“取り込んだ原子核を組み替えて己のエネルギーに変えてしまう核種変換能力”
“全細胞が生殖細胞となって分裂した細胞からまた新しい個体が誕生する自己増殖能力”
アニメ「GOZILLA」では
『植物』を起源としており、その体は未知の金属元素を多量に取り込んだ金属に極めて近い超進化植物の繊維からなる。
ピクシブ百科事典より引用
そのため細胞一つ一つが電磁石の機能を持ち、強い電磁波を発生させることができ、それを応用することで怪獣の甲羅はおろか山をも穿つ「高加速荷電粒子ビーム(熱線)」を発射するばかりか、背びれの「生体内増幅器官」で桁外れの高周波電磁パルスを放出し、表皮直下に「非対称性透過シールド」を展開する能力で核兵器などありとあらゆる物理干渉を遮断してしまう。
「G細胞」から生まれた怪獣は
などなどです。
G細胞は人間には思いもよらない、圧倒的な増殖力や複製能力・再生能力により暴走状態にいとも簡単に入り、とんでもない脅威へとあっという間に育っていきます。
日本の首都、東京を攻撃するために海から侵入するためには、東京湾から上陸するこりになります。
「ゴジラ(1954)」でゴジラは東京湾から姿を現し、上陸します。
つまり一番最初の「怪獣」が東京湾から姿を現し上陸したわけです。これを形式化してオマージュするようになり、東京湾から出現・上陸する怪獣が多数になる要因となりました。
そう、「地球侵略するなら練馬から」と同じで、「怪獣は東京湾から出現するもの」というのが形式化したわけです。
だからゴジラは基本的に東京湾から出現し上陸します。
ゴジラには何度も戦う宿敵となる怪獣がいます。もちろん人気が高いので何度も戦う事になるのですが、ゴジラと戦うだけでなく自らのオリジナルシリーズが製作される怪獣もいます。
最も人気が高い3体の宿敵怪獣を紹介します。
ロボット怪獣の代表!
全シリーズ共通項目として「ゴジラを倒すために開発・製造された」というのがあります。
昭和シリーズでは宇宙人の侵略兵器として、
平成VSシリーズ以降では人類が開発した、対ゴジラ兵器として描かれます。
特徴としてはシルバーの装甲に覆われ、全身に多数の強力な武器を装備しています。
さらに飛行することが可能です。
言わずと知れた最強の宇宙怪獣です。
作品によっては神の一角として描かれることもあります。
3つの首を持ち、それぞれに知能があり、身体を動かすことが出来ます。2つの首を断たれても動き回ることが可能という事です。
大きな翼は反重力を生み出し飛行するのはもちろん、強力な旋風を巻き起こすことも可能です。
口からは強力な破壊力の黄色光の怪光線を放ちます。この怪光線は引力光線と呼ばれ、当たった物体が宙に浮いたりとなんだか器用なことします。
2本の尻尾も強烈な打撃を生み出します。
そして何より特徴的なのが、その体色です。黄金色です。最強の怪獣にふさわしい体色をしていると言えます。
メカキングギドラは「ゴジラVSキングギドラ」、「ゴジラVSメカゴジラ」に登場する怪獣。
「VSメカゴジラ」では、メカの首のみが登場しました。
網走でゴジラに倒されて仮死状態のまま海底に沈んだキングギドラを23世紀の技術でサイボーグ化して現代に帰ってきました。
コクピットがあり、パイロットのエミーが操縦します。
しかし瀕死のキングギドラを強引に動かしているせいか、打たれ弱く苦戦します。
蝶のような昆虫型の怪獣です。
飛行能力が高く、他の怪獣よりも自由度が高いです。
幼虫時には口から吐く強靭な糸が武器で敵の動きを封じます。
成虫時にはその羽根からの鱗粉攻撃ができます。
インファント島の島民たちはモスラを守護神として崇めています。また巫女である小美人たちは「モスラの歌」に乗せたテレパシーによってモスラを召喚します。
ちなみに昭和の小美人はザ・ピーナッツが演じました。
その後、シリーズにより「コスモス」、「エリアス」を経て最新のミレニアムシリーズの小美人は「マナ」と「ヒオ」という名前でそれぞれ長澤まさみと大塚ちひろが演じています。
モスラはこうした設定が人気になり、モスラのみのオリジナルシリーズが製作されるようになります。
平成モスラシリーズでは「エリアス」が活躍しました。
複数の怪獣が出現する作品では、いわゆるゴジラチームと敵対怪獣チームに分かれて戦う事があります。その時にゴジラとタッグを組む怪獣を紹介します。
「ゴジラの逆襲」から登場する最古参の怪獣の一体。
背中の甲羅にびっしりと生えている棘が最大の武器。突進、噛みつき、尻尾による打撃などで戦う。
背中の棘を踏みつけて激痛で悶絶する怪獣をみて笑っちゃうくらいの上手い位置にアンギラスはいます。
また「ゴジラFINAL WARS」では身体を丸めて突進する「暴龍怪球烈弾〈アンギラスボール〉」という技を見せる。
身体のいたるところに脳髄が分散していて、非常にスピーディーに行動できます。
登場した当初はゴジラと敵対し戦いました。
その後はタッグを組むことが多かったです。
「ちびっ子怪獣」とも「ゴジラの息子」とも別名があります。
ゴジラ族の卵から孵ってゴジラに育てられる。
放射熱線が武器ですが、熱線が未熟なためにリング状になってしまいます。ゴジラに尻尾を強く踏まれたりするとまともに熱線を放射することが出来ます。
しかし、このリング状の熱線はある程度、意のままにコントロールできます。
一度はキングギドラの1首の首を絞め、やっつけています。
優しい心を持ち、人語を解して人間とも親交を結びます。
が、非常に謎の多い存在でもあります。ゴジラ族の卵の出自や、本当にゴジラ族なのかも言及されたことがないです。
親についての言及もまったくないです。
のちの作品で登場するベビーゴジラ、ゴジラジュニアとは別存在です。
ラドン、ガイガンなどシリーズ中に何度も登場する怪獣が他にもいます。
たくさんの種類の怪獣がいることもこのシリーズの魅力のひとつです。
またデザインが秀逸なものもいて、やはり非常に魅力的です。
「ゴジラ(1954)」が大ヒットしたことを受け、翌年には「ゴジラの逆襲」が製作されます。
ここでアンギラスが登場し、ゴジラと戦います。”怪獣vs怪獣”というのはここではじめて描かれました。
しかし、今ひとつ受けずに次作の「キングコング対ゴジラ」(1962年公開)まで期間が開いてしまいます。
ハリウッドから「キングコング」の権利を使用許可を得て、「アメリカのモンスター対日本の怪獣」という図式となり、これが大ヒットします。
結果、その後の「ゴジラ」を単体作品の怪獣だったモスラやラドン、さらにキングギドラなどと戦わせるようになります。
さらに子供向けの作品制作へと舵が切られます。さらに当時はプロレスブームでもあります。
どぎつい表現は抑えられ、プロレスのようにいろんな怪獣たちが戦う作品というのが続けて製作されていくようになりました。
これが「怪獣プロレス」が出来上がっていく流れでした。
「怪獣プロレス」という言葉があります。
そもそもは、ゴジラの昭和シリーズが「怪獣vs怪獣」を描くようになってから始まります。
電八としてはあまり好きな言葉ではないのです。
要は大した物語性なく至極単純な怪獣同士の戦いが繰り広げられる様を揶揄する表現なんですよね。
これ、二重でよろしくないのよね。
アクションを批判するのはいいが、小バカにした表現になってしまっている事がひとつ。
そして八百長も含めた、「戦いを貶めたもの」や「台本通りの偽物の戦い」を「プロレス」という表現にしているのがひとつ。
「怪獣」も「プロレス」も大好きな人間としてはこのイメージどうにかならんものかと残念に思っています。
「ゴジラ」シリーズにおいて、ゴジラや怪獣などと戦う日本国が保有する軍事力、現実世界では自衛隊にあたるものが必ず登場します。
対怪獣の特別選抜隊も登場します。
しかしシリーズ作品の中には世界線が異なる作品があり、名称などが統一されていません。
ここでは、装備されているもので目立った活躍をしたものをいくつか紹介します。
「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」にて初登場した超兵器です。
見よ!この形!!めちゃくちゃ燃える!!!
その後、66式メーサー殺獣光線車と呼ばれるようになります。
装輪式メーサー装置車を装軌式牽引車で牽引する形で運用します。
パラボラアンテナ状の装置から発せられる、メーサー光線(誘導放出されたマイクロ波)を照射します。光線が照射された部分は水分を一気に蒸発させて細胞レベルで焼却します。かなり深部までダメージを通すことが可能です。
いわば、電子レンジのめっちゃ強力版と思えば分かりやすいかも。
正式名称は陸上自衛隊幕僚監部付実験航空隊首都防衛移動要塞T-1号で「首都防衛移動要塞」とも呼ばれ、有事の際の首都機能を防衛するために開発されました。
核戦争も視野に入れているため、核シェルターとしても機能するように設計されています。
VTOLノズルを搭載し垂直離着陸、ホバリングが可能で、拠点防衛にも向いています。
装甲はスペースシャトルにも使用されているチタン合金セラミック複合材で、劇中ではゴジラの放射熱線に3発まで耐えることに成功しています。
最大の特徴である兵装は放射性物質を中和する効果があるカドミウム弾です。
一度はゴジラを活動停止にまで追い込むことに成功しています。
陸上自衛隊所属で三友重工製のスーパーXの後継機。
スーパーXシリーズのうち、唯一「対ゴジラ兵器」として開発されました。
スーパーXは戦いにおいて搭乗員が全員死亡したということで、自動操縦・遠隔操作によって航行並びに戦闘を行う無人機となっています。
最大の特徴は従来の鏡の一万倍の耐熱性と反射力を持つ「人工ダイヤモンド」製の鏡「ファイヤーミラー」です。
ゴジラの放射熱線を受け止めて、1万倍に増幅した光線として撃ち返します。
しかしゴジラの放射熱線を何度も受け止める内に、その強力な熱で溶けて歪んでしまいます。
この技術を応用して、メカゴジラ、MOGERA、スーパーXⅢに「ミラーコーティング」が施され、放射熱線のダメージを大幅にカットすることに成功しています。
スーパーXシリーズの集大成と言える機体です。
主翼と尾翼を備えることで、飛行性能が格段に向上し、その機動力を生かしたヒットアンドアウェイ戦法が可能となります。
動力もレーザー核融合炉を搭載し、今までの2機に比べ、圧倒的に高出力を実現しました。
さらに超低温冷凍兵器を装備しています。
デストロイアは低温が弱点という事で、1000万ボルト95式超低温レーザー砲による攻撃が非常に高価を発揮しました。
レーザーを食らったデストロイアは爆発四散しました。これはゴジラシリーズにおいて人類の兵器が唯一怪獣を倒した瞬間でした。
「ゴジラVSメカゴジラ」に登場したメカゴジラです。
国連G対策センター戦闘部隊Gフォース所属の対ゴジラ兵器「メカゴジラ」と「ガルーダ」が合体したスーパーロボット。
型式名称:UX-02-93
通称が「機龍」です。
小笠原海溝から引き上げたメカキングギドラの残骸から得た23世紀のオーバーテクノロジーを解析し、メーサー兵器やスーパーXシリーズを始めとする従来の対ゴジラ兵器で培ってきた技術を組み合わせ、人類の持てる叡智全てをつぎ込んで完成した対ゴジラ兵器である。
ピクシブ百科事典より引用
装甲には人工ダイヤモンドミラーコーティングが施され、ゴジラの放射熱線を完全に弾く事が可能です。
またレーザー核融合炉を動力にしていてゴジラに大ダメージを与えうる高出力兵器を運用することが出来ます。
さらにマッハ1で飛行することが可能。
「ゴジラVSスペースゴジラ」に登場するGフォースの対ゴジラ用のロボット兵器。
メカゴジラのデータをもとに開発・建造した最新の対ゴジラ兵器。
正式名称がMobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type (対ゴジラ作戦用飛行型機動ロボット)/同II-SRF(改造後)。
略してM.O.G.E.R.A(モゲラ)です。
その名の通り、飛行能力が高く、大気圏内ではマッハ1、大気圏外ではマッハ44での飛行が可能。
また歩行も出来ますが、ホバーシステムとローラーを使った滑走で素早く移動できます。
地底戦車ランドモゲラーと高速戦闘機スターファルコンとの分離・合体出来るのが最大の特徴。
映画「地球防衛軍」に登場したロボット怪獣「モゲラ」が元になっています。
天才博士・芹沢大助によって開発された兵器。
別名「水中酸素破壊剤」と呼ばれます。
水中で使用すると、周囲の酸素を徹底的に破壊してしまいます。
結果、水に含まれる酸素だけでなく、生物の細胞中に含まれる酸素も破壊されます。結果その生物の身体は崩壊してしまいます。
「ゴジラvsデストロイア」は世界線が1954年「ゴジラ」と繋がっていて、40年後ではあるがオキシジェン・デストロイヤーによりゴジラをもしのぐ脅威となってしまいました。
また、「酸素を破壊」というのが「酸素原子を破壊」という事なのであれば、いろんな使用条件をクリアしたのちに大気中で使用した場合も非常に危険な兵器となります。
オゾン層に穴を空け、オゾンホールが出来てしまい、その下の地上には宇宙線が降り注ぎます。
完全に死の大地と化してしまうと思われます。
ゴジラを語る上の最重要人物と言っていいのが芹沢博士です。この人が何をした人なのかを知っているだけで、ゴジラ作品世界を楽しむための幅が広がります。
シリーズ通して、最も重要な人物が芹沢大助博士です。
彼はなんと、たったひとりでゴジラを倒す兵器オキシジェン・デストロイヤーを開発し、自らの犠牲でゴジラを倒した人物です。
従軍して戦後、右目を負傷して帰還。科学者として従事していました。
ヒロインの山根恵美子は元婚約者であるけど、婚約解消の原因は語られず不明。
天才がゆえに人々とは相いれず、孤独に研究に没頭していました。これはオキシジェン・デストロイヤーのあまりの破壊力に恐れおののき、これを秘密にするためでした。
最後はゴジラ撃滅のためにオキシジェン・デストロイヤーの使用を許諾するが、すべての資料を焼却処分し、オキシジェン・デストロイヤーによりゴジラと死を共にします。
その後、世界線の違いはあれど、「セリザワ」の名がつくキャラクターが物語の重要なキーパーソンとして登場します。
そして40年後「ゴジラvsデストロイア」ですべてを消滅させたはずのオキシジェン・デストロイヤーがゴジラ並みの災厄をもたらしてしまう。
モンスターバースシリーズにおいてケン・ワタナベ(渡辺謙)演じる芹沢博士が登場します。
芹沢猪四郎博士:特別研究機関MONARCH(モナーク)に所属する生物科学者。放射線が生物に与える影響を調査。
名前は、1954年版に登場した平田昭彦演じる芹沢大助博士とゴジラシリーズの監督を務めた本多猪四郎に由来する。
小栗旬演じる物知り顔で登場するキャラクター。
かつてモナークの主要メンバーだった芹沢猪四郎博士の息子で、エイペックス・サイバネティクスの主任研究員。
「ゴジラvsコング」でギドラの骨格から造られた対怪獣用兵器メカゴジラの開発に携わっていた。さらに操縦者としても従事していて精神リンクテクノロジーでメカゴジラと精神接続します。
調整不足のメカゴジラを強引に起動した結果、DNAコンピューターが自我を持ってしまい強大なエネルギーを逆流させ、蓮は感電死してしまう。
以上、15作品。
以上、7作品。
以上、6作品。
2023年現在、以上、2作品。
以上、3作品。シリーズ通してオリジナルの同一世界観の作品。
以上、1作品。
2023年10/7時点では「Godzilla x Kong: The New Empire」は製作決定が発表されたという情報のみ。
以上、4作品。
ローランド・エメリッヒ監督の「GOZILLA」(略してエメゴジ)についてはファンの間ではかなりの酷評です。
嫌われる点として最大の点はイグアナの突然変異種のゴジラという事です。だから見た目もトカゲトカゲしていて重厚でびくともしないゴジラのイメージからは離れていると判断されることが多いからです。
さらにそもそもローランド・エメリッヒ自身がゴジラ作品はまったく見ないで製作したのだそう。
ファンにしてみれば「分かってないな~~」ってことになってしまったのでした。
特徴はイグアナが巨大化した怪物が街で大暴れという物語で、巨大生物パニックものの延長でしかないという見方をされてしまっています。しかもマグロ漁船を襲ってマグロを食べます。
そしてウリが「時速400㎞で走る!」なんですが、ビル群を森に見立てて、その中を猛スピードで走り回るわけです。これはビルをなぎ倒しながら直進するといういわゆる怪獣性が乏しく感じられてしまいます。
さらに一応、火球(衝撃波?)を吐きます。(火炎放射能じゃない)それもたったの一回だけで、あまりすごいとは感じられないのです。必殺技感がないんですよね。
以上を踏まえて、電八的には「ゴジラ」を名乗りさえしなければ、モンスターパニック作品としてはかなり楽しく見られる作品だと思います。
庵野秀明監督は「シン」シリーズで元の作品に対するリスペクトをやりたかったので、
怖いゴジラの再現しています。
人類の敵として、あと見た目の怖さ(特に目玉など)「ゴジラ(1954)」をオーバーに表現しています。
特に目玉や口の裂け方などをオーバーに表現しています。
そしてゴジラの進路も「ゴジラ(1954)」を踏襲しています。東京湾→鎌田→品川と進んで行きます。
力を合わせ知恵を振り絞りゴジラを倒す人々を描いているのですが、基本は災害パニックとして描かれているのだと思います。
また、平成最後のゴジラである「ゴジラvsデストロイア」からのオマージュもあります。シンゴジラの身体は模様の薄い部分から体内の赤い光が漏れ出しているデザインになっています。
これはバーニングゴジラからのオマージュでしょう。
さらにバーニングゴジラは95式冷凍レーザータンクでの冷凍攻撃くらいしか効果的な攻撃法がありませんでした。
シンゴジラも最終的に体内に口から直接極低温の冷凍液を注入して冷凍して活動停止させました。
庵野作品なので、他の作品の好きなものも入れたいんですよね。
それが「風の谷のナウシカ」です。自身が作画を手掛けた巨神兵のくだりを「シン・ゴジラ」では放射熱線のシーンで踏襲しています。
ナウシカの巨神兵はラストの尻尾の先もそうです。これは「巨神兵東京に現る」の巨神兵にそっくりなんですよね。
そもそも庵野監督は「ナウシカ2」がやりたかったが、宮崎駿に断られたという経緯があるようです。
また「シン・ゴジラ」においてゴジラの放射熱線が巨神兵の口から打ち出すビームと同一なんですが、口だけじゃなく背中からの全方位レーザーや尻尾の先からも撃ち出す事が可能なのは、無性生殖で身体中に巨神兵を持っているから出来るのだと考えられます。
巨神兵の群体がゴジラの形をしていると考えると分かりやすいですよね。
ここまで見てくると「シン・ゴジラ」は庵野秀明監督が自分の好きなもの以外に意図的に、「最初のゴジラ」と「終わりのゴジラ」をリスペクトで取り入れている事が分かります。
モンスターバースシリーズでは、モスラ以外の怪獣たちも太古の昔に神として崇められていたことが描かれます。
確かに人知の及ばないような凄まじい大きさ、圧倒的なパワーと破壊力、他では見かけない形、口などから放たれる幾千もの雷を束ねたような眩い閃光などなど。
人類からしたら途轍もなく巨大すぎる存在として、「神」という表現が適当なのでしょう。
今回、簡易的にゴジラシリーズの魅力をざっくりとではありますがまとめてみました。
「ゴジラ」は世界的にたくさんのものに大きな影響を与えています。
しかしすべてを知っていなくてもいいです。本当に基本として、怖い怪獣「ゴジラ」の圧倒的な巨大さや破壊力を感じて、「スゲ~~!」って思えればよいのだと思います。
そしてそれから「もう少し詳しく知りたいな」と思った時に、この記事が役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。
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