みんな怖いオバケ。
そんなオバケたちを退治してくれる仕事人たちの話はいろいろありますが、現代社会において科学的にやっちゃおう!っていうのがこの作品シリーズ。
2022年2/4に公開が決まった「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の予習記事として、今までの「ゴーストバスターズ」シリーズの振り返りをしてみます。
1984年公開、アイヴァン・ライトマン監督に脚本はダン・エイクロイドとハロルド・レイミスが務め、ビル・マーレイ(3人のゴースト)、ダン・エイクロイド(ブルース・ブラザーズ)、ハロルド・ライミス、シガニー・ウィーバー(エイリアン)、リック・モラニスらが出演しています。
お化け退治を冴えないが天才科学者たちが職業にするという奇想天外さ。
そしてオバケ禁止マーク(No Ghostマーク)が流行りました。
主題歌レイ・パーカー・ジュニア『ゴーストバスターズ』も世界的に大ヒットしていろんな作品でも使用され話題に。
1989年には第2弾「ゴーストバスターズ2」が公開されました。
さらに2016年リブート作品として女性チームの「ゴーストバスターズ」が公開されました。
「ゴーストバスターズ」
この話の肝は超常現象や超能力、霊などの研究をしていた博士たちが、何の実績も挙げていない事で大学から追い出されてしまう事になります。
そこで、オバケ退治会社の「ゴーストバスターズ」を借金して起ち上げたらあれよあれよと大成功。
なぜなら、人々の欲望のエネルギーのおかげで破壊神ゴーザが目覚めようとして街はオバケであふれかえるようになったから。
破壊神ゴーザと対決することに!
破壊神ゴーザは世界を滅ぼすための最も恐ろしい姿に変身することが出来るのですが、ゴーストバスターズたちのひとり、レイがたまたまキャンプで焼いたマシュマロを思い出してしまいます。
ゴーザは112フィート(34m)のマシュマロマンに変身して街で大暴れしだします。
非常に危険ですがプロトンビームを重ね合わせればマシュマロマンを倒せます。
みんなは決意してプロトンビームを重ね合わせてマシュマロマンを撃ちやっつけます。
街は飛び散った大量のマシュマロでいっぱいになりましたが平和になりました。
「ゴーストバスターズ2」
「ゴーザ事件」から5年後、彼らは破壊したビルなどの建物や施設の賠償金の請求をニューヨーク市から請求され、ゴーストバスターズ社は破産してしまいます。
ゴーザのエネルギーもなくなり、オバケ退治の依頼もほとんどなくチームはバラバラに。
しかしティナの息子の乳母車が突然暴走したので不審に思いレイに調査を依頼。
結果、50年前に廃線になったニューヨークの地下トンネルに大量に流れるスライムの皮を発見します。
サンプルで持ち帰ったスライムがゴーストとなって暴れだし、これを退治するために「ゴーストバスターズ」は無罪放免に。
一方、絵画に封じ込められていたヴィーゴ大公がスライムのエネルギーを使って復活してしまいます。美術館がスライムに覆われてしまいオスカーの肉体を乗っ取ろうとします。
そこで、感情にのエネルギーの塊であるスライムを悪の力を上回る自由の女神に大量に吹き付け、陽気な音楽を聞かせると自由の女神が動き出します。
自由の女神と共に美術館に乗り込んだゴーストバスターズたちはヴィーゴ大公を打ち破り、またも世界を救いました。
「ゴーストバスターズ」(2016年)
本当は「2」の続編として製作される予定でしたが、亡くなってしまったメンバーやその他のいろんな事由で、オリジナルキャストによるリブート作品へと企画変更しました。
ゴーストバスターズのメンバーが女性科学者チームに変更になったところが大きな違いではありますが、ストーリーは大筋1作目を踏襲しています。
科学的なアプローチで作られた対ゴースト用の装備があります。
それがプロトンパック。背負っている部分に小型原子炉と超小型粒子加速器を搭載していて手にした銃口からプロトンストリーム(陽電子ビーム)を放ちます。これがゴーストに絡みつき動きを封じます。
そのまま小さな箱型(ネズミ捕りの様な)捕獲装置ゴーストトラップに吸い込みます。これでゴースト捕獲完了。
これら以外はほぼ彼らの趣味によって選ばれています。コスチュームや元消防署の本部など。
そして彼らの移動手段のECTO-1(エクトワン)というキャデラックの救急車を改造した車。この車の車体にシンボルのNo Ghostマーク(おばけ禁止マーク)が描かれています。
保管装置で捕獲したゴーストは本部にある保管庫に移します。
が、劇中あまりに大量過ぎてあふれ出してしまいより騒ぎが大きくなったりしています。
この映画は、監督アイヴァン・ライトマンと主演のダン・エイクロイドのふたりが中心となって製作が開始されます。
実はダン・エイクロイドの一族は先祖の時代から降霊会において幽霊を呼び出していた本物の家系でした。
元々はブルース・ブラザーズでの相方ジョン・ベルーシと製作したかったのですが、残念ながら彼は亡くなってしまいます。
次に「ゴースト・スマッシャーズ」という企画が立ち上がりますが、これもキャンセルになってしまいます。
アイヴァン・ライトマンに出会うまで、企画が二転三転してしまいます。
その後イゴン役のハロルド・レイミスとともに脚本を書きます。
主演のひとりビル・マーレイは出演に関して、エージェントを持たない彼は、実際に撮影が始まるまでダン・エイクロイドとの口約束のみで、「企画が決まったら主演で出てやるよ」と言っていたそう。
そしてヒロインのディナ役、シガニー・ウィーバーは1979年「エイリアン」のイメージを払拭してコメディも演じられるところを証明するために「ゴーストバスターズ」のオーディションを受けます。
彼女は監督の前で両手両足をついて四つん這いになり「テラードッグ」を演じました。激しい演技でクッションを引き裂いたほどだそうです。
まあシガニ―本人がテラードッグ自体を演じる事はなかったのですが。。。
「ゴーストバスターズ」シリーズ通して登場する人気のゴースト、オニオンヘッド(またはスライマー)ですが、2作目のエンドクレジットではスライマーで表記されています。
このキャラクターはダン・エイクロイドの相方の故ジョン・ベルーシがモデルになっているそうです。
非常に大食漢で、歩く時はところかまわず壁にぶつかって歩くというところをモチーフにしています。
ちなみにゴーストバスターズ社の受付嬢ジャニーン役のアニー・ポッツはドラマ「ヤング・シェルドン」でシェルドンの「ばあば」役でも出演しています。
1984年の映画ですが、特殊効果を抜きに語れないです。
当時はCGはありましたが、1秒につき数百万円かかるような高額なもので、その上かなり単純なものしか映像化できませんでした。
なので、本作においては全てがアナログな手法による特殊効果になります。
ゴーストが透けて見えるのはオーバーラップ手法などを使用して、プロトンストリーム(陽電子ビーム)などの光などは手描きのアニメーションです。
ゴースト自体は実際に人形などを製作して撮影しています。
テラードッグなどは粘土で作った人形を使ったコマ撮り手法を使っています。
すごいのはそれでも違和感なく素晴らしい映像に仕上がっています。
オバケ退治の映画や物語は数ありますが、ここまでコメディタッチでしかも科学的なアプローチ(?)で笑わせてくれる映画は珍しいです。
そしてこの記事を読むだけでも新作「ゴーストバスターズ/アフターライフ」はクスっとなるところや、おお!!となるところがあるはずです。
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