映画を楽しむためのコツの一つは、映画撮影機材や特殊効果などについての知識を持つことです。
映画撮影に使用される機材は、主にカメラやレンズ、三脚などで構成されます。カメラには、35mmフルサイズのデジタルカメラや、小型のミラーレスカメラなど様々なタイプがあります。特に、35mmフルサイズのデジタルカメラは、高解像度と深い色彩表現を持ち、映画撮影に適しています。
特殊効果に関しては、コンピュータグラフィックス(CG)やプロスタグラマン、スタントなどがあります。これらの特殊効果は、映画の世界観をよりリアルに表現するために使用されます。
また、映画においては、メイクアップアーティストによる特殊メイクが非常に重要です。特殊メイクは、俳優が演じる上で映画の世界観をよりリアルに表現することができます。
これらの知識を持つことで、映画を楽しむ際により深い次元で映画を楽しむことができると思います。
最近はスマホを使っての撮影なんてのも商用作品で使われたりします。
今回は代表的なカメラなどについての紹介となります。
それから本物に似せたものを作り出して撮影に使う特殊効果なども紹介していきます。
この記事を読めば映画を撮影する時の裏話などが分かって楽しみ方の幅が広がります。
※注意:この記事には気分を害する恐れのある画像や映像が含まれます。ご注意ください。
フィルムカメラは1秒間に24コマの撮影が出来ます。それほど情報量が多くないために少しカクついたりするところがあります。これが「映画っぽい」と評価されたりしてきました。
いわゆるデジタルでの撮影はビデオカメラからとなります。ビデオカメラは1秒間に60コマです。
ただし、一般的に作品や用途によって1秒間30コマで撮影されることが多かったです。(全く同じ画を2コマずつ撮るイメージ)。
そして現在、デジタルカメラでの撮影においては基本は1秒間60コマが主流です。
しかし、より高解像度の4Kや8Kでの撮影が増えてきたために高フレームレートで撮影したり、再生に対応した機器も開発されています。
1秒間に120コマ(120フレーム)や240コマ(240フレーム)のものが増えてきています。
1秒間に処理できるコマ数が増えると何が変わるかというと、映像の動きが現実の動きにより近づきます。
よく表現として「ヌルヌル動く」と言われます。コマ数が増えれば増えるほどヌルヌル感が増します。
カメラのレンズの奥には撮像素子という、画像センサーがあります。
この撮像素子のサイズにより画質に大きく影響を受けます。
35mmは「フルサイズ」という名の通り、フィルムサイズでは最も大きいサイズです。
一般的に大きければ大きい程、取り入れる光量が大きくなります。つまりたくさんの情報を取り入れることができるので、より解像度の高い画像や映像を撮影できます。
「2001年宇宙の旅」のように一部の作品は70mmで撮影されていました。
デジタル処理を行うと、情報量的には8K相当になるという事で、日本国内の8K放送で放映されました。
3Dカメラは、映画撮影において立体映像を撮影するために使用されるカメラのことです。3Dカメラは、通常2台のカメラを組み合わせて使用し、左右の目に相当する映像を同時に撮影します。
3Dカメラは、映画撮影において立体的な感覚を演出することができるため、近年、多くの映画で使用されるようになってきています。特に、アクション映画やSF映画などでは、3Dカメラを使用することで、よりリアルなアクションシーンや、世界観を表現することができます。
3Dカメラは、通常映画撮影に使用されるカメラよりも複雑で高価であるため、映画撮影に使用する際には、専門の知識や技術が必要になります。また、3D映画を見るためには、3D対応のメガネが必要になります。
映画「アバター」では新たに3D撮影専用のカメラを開発して撮影しました。
IMAXカメラは、映画撮影において特に大型の映画館で上映される映画に使用されるカメラです。IMAXカメラは、非常に大型のカメラで、映画撮影に使用する際には、特別な三脚やクレーンなどが必要になります。
IMAXカメラは、撮影する映像の解像度が高く、深い色彩表現を持ち、大型のスクリーンで上映することで、非常にリアルな映像を楽しむことができます。また、IMAXシステムは、音響システムも高性能であり、映画鑑賞者に臨場感あふれる映画体験を提供します。
IMAXカメラは、映画撮影に使用する際には、専門の知識や技術が必要になります。また、IMAX映画を見るためには、IMAXシステムに対応した映画館が必要になります。
世界に数台しかない特注品のため、非常に高価で修理も部品が少なくて大変なんだそうです。
本物を用意するわけにはいかないものってあります。
例えば「ゾンビ」を撮影するためには実際に人をゾンビにする訳にはいきません。
そのため、役者を「ゾンビ」らしくする必要があります。
傷付き血が流れている様や皮膚が腐敗している様子などを、特殊メイクなどの技術を使ってそれらしく見せるようにします。
他にも実際に行って撮影できない場所などがあった場合に大きなキャンバスに精密な絵を描いて背景として使ったりします。
いろいろな手法や技術、材料などを効果的に使って見せます。
「自然すぎて分からなかった」というのが最大の賛辞となります。
最近はCG技術が向上して、必要なものほとんど全てを非常にリアルに描写することができるようになっています。
アナログ的な手法とCGをうまく組み合わせることで、臨場感溢れる素晴らしい効果を生み出すようになってきています。
「特殊メイク」という言葉が定着したのはこの作品のおかげです。
当時は特殊メイクなんて、ちょっとしたキズや血のり、カツラや完全に頭部を覆ってしまうマスクくらいのものでした。ひと目で偽物だとわかってしまいました。
しかし「猿の惑星」を見た観客はその見事な技術によるメイクに驚愕します!
「猿がしゃべった!!!」
と大騒ぎになったそうです。
MCUに連なる一連の作品やDC作品たちはスーパーヒーローを表現するために特殊メイクは欠かせません。
中でも全身を特殊メイクで覆う「ミスティーク」はなかなか大変だったようです。
女の子が悪魔にとり憑かれて、邪悪な姿に変貌していきます。
画像のおどろおどろしい緑色のゲロはほうれん草をミキサーにかけてペースト状にしたものを使ったとのこと。
けっこう傷口なんかに鶏のささ身の薄切りを使用したりと食品が使用されることも多いみたいです。
焼いて、焦げ目がついたものを貼り付けるとただれた火傷の痕のようになります。
日本の木城ゆきと原作「銃夢」を実写映画化したのが「アリータ: バトル・エンジェル」です。この映画の最大の特徴は、主人公アリータがフルCGで描かれているということです。
アリータ役のローサ・サラザールにCG用のスーツを着せてモーションキャプチャーで動きや表情などの演技を取り込み、CG処理を行っています。
ディック・スミス、リック・ベイカー、スタン・ウィンストンなどたくさんのアーティストがいます。
スタッフロールに見たことがある名前が出てくるとなんだかうれしくなりますよね~♪
日本人の特殊メイクアーティストではスクリーミング・マッド・ジョージが世界的にも有名です。
映画のセットは、映画撮影において、撮影する場面を再現するために作られる、様々な背景や舞台装置のことです。映画のセットは、実際の場所を使用することもあれば、スタジオ内で作られることもあります。
映画のセットは、撮影する場面によって異なります。例えば、家屋や部屋、街並み、森や山など、撮影する場面に応じて作られます。
セットは、映画撮影において重要な役割を担います。セットは、映画の場面を再現することで、映画の世界観を演出することができます。また、セットは、映画撮影においては、演出や撮影の視点などによって、映画に対して重要な影響を与えることがあります。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の街並みは巨大なセットです。シリーズで通して使用されます。
また、1作目撮影後に「グレムリン」でも使用されました。
さらに巨大セットで有名なのが、「マトリックス リローデッド」でのカーチェイスシーンで使用された高速道路です。
アメリカ軍基地の跡地に巨大なセットを作り上げて撮影しました。
一般の道路を使用するには、使用期間が短かったり、規制が多かったり、やり直しをするのにも非常に手間がかかる上に、莫大な費用が掛かってしまいます。
セットで作ってしまった方が安上がりだったのだそうです。
なんとも壮大なお話ですよね。
背景を大版のパネルに手書きで描きます。セットの後ろに置き撮影したり、後で合成したりします。
もっとも有名なのが上の画像の「レイダース失われた聖櫃」のラストシーンです。真ん中の道を人が通るの以外は絵で描かれたものを合成してあります。
1分ちょっとの長回しカットでも違和感ないくらいに奥行き感がある素晴らしいマットペイントです。
また、この技術を多用した作品としては「スターウォーズ」シリーズがあります。
2000年に入り、CGで表現できない映像表現は皆無と言っても良いくらいにCGは詳細な描写を行うことができるようになりました。
「マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」で、スミスの大群がマスクつけた人たちや、立て看板に描いた絵だったり。意外とCGはあまり使われていない。
CGじゃないと表現できないもの以外は基本的にアナログで作ったり、用意したりしています。
いろんな映画に「そこ、アナログだったの!?」というところがけっこうあります。
日本の特撮ヒーローはその名の通り特殊撮影(特殊効果を使った撮影方法)で撮ったヒーロー番組のことをいいます。巨大ヒーロー、ロボット、怪獣など。
日本の特撮は、世界でも有名な特殊効果技術の一つです。日本の特撮は、主に映画やテレビドラマ、特撮番組などで使用され、特に「怪獣映画」や「スーパーヒーロー映画」で有名です。
日本の特撮は、主に「素体」と「合成」の2つの方法で演出されます。素体は、実際に撮影されたモデルやマスクなどを使用し、合成は、コンピュータグラフィックス(CG)などを使用して演出します。
日本の特撮は、長年の経験と技術力により、世界でも高い評価を受けています。特に、怪獣映画では、日本の特撮は、世界でも最高のクオリティを誇ると言われています。また、日本の特撮は、映画だけでなく、テレビ番組やステージショーなどでも使用され、楽しまれています。
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