日本のSFアニメ作品と言えば!!!?
と問われたら、次のフレーズを唱えましょう!!
「左腕にサイコガンを持つ男」「宇宙海賊」「一匹狼」と呼び名がいくつもある寺沢武一先生原作のSF版ハードボイルドアドベンチャー作品。
日本のSF好きならここを外して通れないのが「コブラ」シリーズです。
今回は劇場版に焦点を当てて紹介します。
是非ご覧になってください。
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1982年公開、コブラ役をミュージシャンで俳優の松崎しげるが好演。レディ役はTVシリーズと一緒の声優榊原良子。
原作の「刺青の女」編と「黄金の扉」編をベースにしているオリジナルスストーリーです。「刺青の女」編のロイヤル三姉妹がフラワー三姉妹として登場してます。基本は宿敵クリスタルボーイとの戦いを描いています。
また原作・TVシリーズでは左腕の義手の中にサイコガンが隠されていて義手を抜き取る描写があるのです(義手を使ってピンチを乗り切る話もあります)が、劇場版では精神を集中すると左腕が光り始め、サイコガンに変形するという描写になっています。
またコブラの宇宙最速の宇宙船タートル号も大きくデザイン変更しています。(これはこれでカッコいいんですよね。)
時代的には映画「スターウォーズ」が77年に公開され、それから世界中でSFブームが巻き起こります。
その影響を大きく受けながら当時「ハードボイルド」ドラマを少年誌やアニメにぶち込んで製作する風潮があり、そんな中で産まれてきた作品と言えると思います。
アニメなら「ルパン三世 Part1」や「宇宙戦艦ヤマト」が挙げられます。
興行的には振るわずに途中打ち切りになるモノが多かったようです。
主人公コブラは宇宙最強と言われた海賊コブラで、その象徴が左腕に仕込まれたサイコガンです。
しかも身体能力もずば抜けていて、握力500kgや100m走5秒、正拳突きで強化サイボーグを打ち抜くなど超人的で「不死身のコブラ」と恐れられている。
出自が地球人のはずなのですが、なぜこれほどまでに超人的なのかは不明。
って、そんな彼を追い込むのが宿敵クリスタルボーイです。特殊偏光ガラスで出来たボディのサイボーグで、殺し屋にして海賊ギルドの幹部です。
特殊偏光ガラスがレーザーやビームを反射・素通りさせるのでダメージを与えられない。
また実弾に対してもドロリと液状化したような状態になり、衝撃を完全に吸収して体外に排出してしまうのでやはりダメージがないという、ほぼ無敵状態です。
クリスタルボーイをどうやったら倒せるのか?というのがかなりの見どころです。
そして出てくる女性キャラクターはみんなダイナマイトバディです。
この作品は「ハードボイルド」であると思います。
「ハードボイド」は「固ゆでのゆで卵」の意味です。つまり「仕上がった、完成された大人」のキャラクターの生き様を描いた作品です。
が、これって女の子に対して免疫のない大人になれない男の子たちの逃げ場所にもなっているんですよね。
サイコガンや、77パイソンなどの兵器、エアロバイクや宇宙船などの乗り物、肉体的にも精神的にもほぼ最強の主人公、観た事のない異世界や異星人や文化、異星生物など。
ガジェット大好き、魚類、恐竜大好き、などなど、オタクの好きなモノがメチャクチャかっこよく描かれているんですよね。
これ、SFでなく時代劇なら「必殺仕事人」や「影の軍団」などはまさにこれですよね。
その恥ずかしいような逃げ場所が、実にかっこよく描かれ、尚且つ当時では珍しく俳優やアーティストがアニメキャラの声を担当するという。
人知れず隠れ家的に通っていた居酒屋が、TVで大々的にダイニングバーとして脚光を浴びるような嬉しさと一抹の寂しさがあります。
立体と、平面をうまく融合させるようなデザイン表現とアシンメトリー(非対称性)を意識した映像造りが特徴ですかね。
立体と、平面を融合させるようなデザインは恐らくミュシャなんかを参考にしているのだと思います。
TVシリーズよりも割と派手な色遣いやデザイン的な映像表現が多くて、劇場版としての差別化を図っている感じが良く出ています。
「男と女」というのを一応意識させる面のある作品ですが、そんなの関係ねー!ってくらい、いろんなものがカッコよくて当時ハマりましたね!
また、TVシリーズが出来がいいんですよね!制作時に原作者寺沢武一は「ルパン三世」を意識していた部分もありコブラ役をルパン役の山田康夫でオファーしていたそうですが、かぶり過ぎるのもどうかという事で、映画のアテレコなどで同じ俳優を担当することの多かった野沢那智が担当することになったそう。これがまたカッコいい!!!です。
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