さて、SFの題材として良く扱われるのが「ロボットの反乱」です。
映画「ターミネーター」や「2001年宇宙の旅」、小説「われはロボット」などいわゆる人工知能が人間を不必要な存在として排除しようとするというものです。
今回紹介する作品もテーマは「ロボットの反乱」です。
1973年公開、「ジュラシックパーク」のマイケル・クライトン監督、ユル・ブリンナー出演作品。
巨大テーマパーク”デロス”内でロボット相手に行われる非人道的行為の数々、それに耐え兼ねたかのように始まるロボットたちの人間への攻撃行動。”デロス”内はロボットたちの反乱で危険地帯と化した。
とにかく、ユル・ブリンナーの怪演が見事です。彼はそれまでの西部劇映画で見せて来た独特の味のある演技とキャラクターとは、全く違った一面をこの映画で見せてくれます。
そしてこの映画の出来が良かったので、ここのところ行われている「古い映画のドラマによる復活」を目指したドラマシリーズ「ウエストワールド」が2016年よりスタート。
シーズン3まで製作されました。
実は映画ではロボットたちの反乱の理由というか原因は全く分からないんです。
ただ、”デロス”の中での客によってロボットたちに行われる非人道的行為によってロボットたちがかわいそうに見えてくるんです。
基本的にロボットたちはコントロール・センターの制御とシナリオによって動くようになっていますが、ある程度の自律機能があるんですね。
やはり、あんまりひどい扱いに復讐をするために反乱したという風に見えるんです。
実は”デロス”についてもそれほど詳しくは描かれていないんです。
分かっているのは
この映画の舞台となるのは西部エリア(ウエストワールド)です。
目玉は何といってもベテラン俳優アンソニー・ホプキンスがドラマ初出演で、ドラマの重要な役どころを演じています。
「暴力、セックス、殺人なんでもあり。その全てがアトラクション」というキャッチコピーでより過激さを増しています。
過激ではありますが、アンドロイドたちが自我に目覚めていく様子を繊細に描いています。過激なだけでなく感情に訴える深みもあります。
また、アンドロイドたちは完全に人間にそっくりで基本的に自分たちの事を人間だと認識しています。これがより複雑なキャラクターや人間関係を生んでいます。
さらに基本的には人間に似せた構造をしていてケガをすれば血を流したり、より生々しさのあるアンドロイドになっています。
そして無尽蔵の情報蓄積と計算能力とネットワークにより、世界を人間に変わって支配し始めます。
しかし彼らアンドロイドたちの中でも派閥が分かれていき、すべてが統一されることはなく混乱していきます。
果たして人類は生き残ることが出来るのか?またアンドロイドたちとの共存は実現されるのか?
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