日常の喧騒、人間関係のストレス、果てのないタスクの山——。画面の向こう側の世界に追われ、自分の心の「余白」を見失ってはないだろうか。
そんな現代社会の「毒気」を抜く最高処方箋が、奥多摩・氷川キャンプ場でのソロキャンプです。
ドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』や『ハピキャン』を観ては「いつか自分も」と画面越しに思いを馳せていた夜。だが、思考を巡らせているだけでは何も変わらない。重い腰を上げ、愛用のバックパックにギアを詰め込み、向かったのは東京都の奥座敷・奥多摩。
「今回は雨も降ってちょっと大変だったが……いやぁ、実に楽しかった!」
途中、突然の雨に見舞われるアクシデントもあったが、雨音もよし!響き渡る夏セミの声もよし!しっとりと濡れる山の匂いもよし!そして朝ビールと共に味わう熱々の肉。それら全てが日常では絶対に味わえない極上のエンタメでした。
心理学や環境心理学の分野でも、森林浴や清流のせせらぎ、雨音や虫の声などの自然音(1/fゆらぎ)がストレスホルモンであるコルチゾールを劇的に低減させることはエビデンス付きで証明されている。僕たちがキャンプに惹かれるのは単なるブームではなく、本能が求める「生存本能的リカバリー」なのだ。
本記事では、雨の奥多摩でソロキャンプを敢行した筆者(電八)が、現地での圧倒的リアルな体験談をベースに、徒歩キャンパーにもおすすめのアクセス、愛用ギアの徹底レビュー、絶品のみそラムジンギスカン飯、そしてソロキャンプの真髄を語り尽くす。
「日常を脱出し、圧倒的自由を喰らいたい」すべての人に贈るバイブルとして役立ててほしい。
都心から電車に揺られること約1時間半〜2時間。立川からJR青梅線へと乗り換え、終点である「奥多摩駅」へと近づくにつれて、車窓の景色はビル群から深い緑の山々へと一変する。電車を降り立った瞬間、まず驚かされるのは空気の質の違いだ。鼻腔をくすぐる山と土の豊かな匂い、そして肌を優しく撫でるしっとりと冷ややかな空気。
以前訪れた「府中郷土の森」のような整地されたアーバン・キャンプ場も手軽で素晴らしいが、ここ奥多摩には圧倒的な「本物の山と川」のグラビティが充満している。
レトロで温かみのある山小屋風の木造駅舎(東京都内の駅では最西端に位置する)を出ると、そこはすでに日常を脱出した非日常へのゲートウェイだ。車を持たない「徒歩キャンパー」やバックパッカーにとって、奥多摩駅は周辺のキャンプ場やバス路線が網羅されたまさに聖地と言える。
駅前には観光案内所や地域の商店、コンビニ(ヤマザキショップなど)が点在しており、現地での最終買い出しや情報収集にも困らない。道具を詰め込んだバックパックの重みを肩に感じつつ、川のせせらぎが聞こえる方角へと足を進める。その一歩一歩は、まるで映画『スタンド・バイ・ミー』の少年たちが冒険へと足を踏み出すあの高揚感そのものであり、50代の胸の中にも確かなワクワク感を蘇らせてくれる。
奥多摩駅から徒歩で5分、橋を渡った先に入り口が見えてくるのが、氷川キャンプ場。
「正確な交通アクセス情報」を分かりやすく構造化データ(テーブル形式)で提示する。
| 到着ルート / 交通手段 | 主な経由・乗換ルート | 所要時間(目安) | 徒歩キャンパーへのおすすめポイント |
| JR中央線・青梅線(電車) | 新宿駅 →(中央線特快)→ 立川駅/青梅駅 →(青梅線)→ 奥多摩駅 | 約1時間40分〜2時間 | 乗換が少なく、車内から徐々に山深くなる景色の変化を堪能できる定番ルート。 |
| 特別快速「ホリデー快速おくたま」 | 新宿駅 →(直通)→ 奥多摩駅(※土休日のみ運行) | 約1時間30分 | 週末に利用可能。直通で座って快適に移動できるため、徒歩キャンパーに最適。 |
| マイカー・レンタカー | 圏央道「日の出IC」または「青梅IC」→ 国道411号(青梅街道)経由 | 約1時間30分(都心発) | 買い出しの自由度は高いが、休日の駐車場確保や周辺道路の渋滞には注意が必要。 |
まず新宿駅6:45発JR青梅線特別快速ホリデー快速おくたま1号に乗り、青梅駅まで。青梅駅でJR青梅線特別快速ホリデー快速おくたま81号に乗り換えます。乗り換え時間が3分と短いので注意してくださいと車内放送が入って少しビビる。向かいのホームに停車している列車だったので乗り換えはスムーズにいきました。奥多摩駅には8:24に到着しました。
奥多摩駅8:54発JR青梅線で青梅駅へ。8:43着青梅駅で向かいのホームの列車JR中央・青梅線快速に2分で乗り換え。その後は座ったまま、中野駅に10:53到着。用事を済ませて帰宅。
全体的に座ったまま移動できたので非常に移動は楽チンでした。
しかもキャンプ場は駅から徒歩5分。
清流のせせらぎと遠く聞こえるセミの声、そして雨を含んだ風の匂い。五感の全てを解き放ち、いよいよ「俺の城」を設営する野営地へと足を進めよう。
ゴトゴトと川原のゴロタ石を踏みしめながら、本日の「野営地」を決定する。目の前には、どこまでも澄み切った清流。対岸には深い緑を抱く山々が聳え立ち、時折吹き抜ける風が川面の冷気を運んでくる。
ここに、本日の秘密基地を立ち上げる。
重量のあるバックパックを下ろし、底から取り出すのは鮮やかなオレンジ色が緑のロケーションに映える相棒、Weanasの「ダブルウォールテント」だ。ペグを地中にしっかりと打ち込み、メインフレームをクロスさせて立ち上げ、フライシートを被せる。使い始めて早7年、慣れた手つきで設営を完了。
フライシートの片袖を跳ね上げて強烈な陽射し避けをしたつもりがあまり効果なし(笑)。テントの前にローチェアと軽量アルミテーブルを配置すれば、そこは誰にも文句を言わせない、圧倒的自由に満ちた「俺の城」の完成だ。
今回はこのテントの防水性能に助けられました。
道具を単なる「道具」と呼ばず、あえて「ギア(Gear)」と呼ぶ。この響きだけで、男心は一瞬にして少年の頃へと巻き戻される。『スター・ウォーズ』でミレニアム・ファルコンのパーツを弄るハン・ソロの気分か、あるいは『ゴースト・イン・ザ・シェル』でサイボーグの義体パーツを選定するような、機能美に対する無上のリスペクトがそこにはあるのだ。
長年使い込んできたチタン製のマグカップ、無骨な鉄板、信頼のおけるシングルバーナー。使い込むほどに煤(すす)が付き、小さなキズが刻まれ、自分だけの手に馴染んでいく。ギアとは単なる所有物ではなく、旅の記憶とドラマを無数に記録するハードディスクなのだ。
とかカッコよさげな事言ってますが、今回使用しているギアで使い込んでるのはテントとグランドシートくらいです。あとはちょっとずつ買い貯めた新しいギアを使用しています。
今回実際に使用したメインギアの具体的な仕様(型番・重量)とリアルな使用感を整理した。
| ギア名 | メーカー / 正式型番 | スペック(重量・サイズ等) | 実際に使用した所感・1次情報レビュー |
| ソロテント | Weanas / ダブルウォールテント(JP3480118) | 重量:約4.4kg インナーサイズ:約255×215×110(h)cm 重量:1.7kg程度 耐水:4000 mm | テント内が非常に広く、今回のような急な雨でも防水性能抜群で濡れずに快適に過ごせた。オレンジの色味が写真映え抜群。 |
| チタンマグ | Snow Peak / チタンシングルマグ 600 (MG-044) | 重量:約81g 容量:600ml | 超軽量でタフ。清流のせせらぎや雨音を聞きながら飲むコーヒーやウイスキーは、これでしか味わえない質感がある。直火もOK! |
| シングルバーナー | SOTO / レギュレーターストーブ (ST-310) | 重量:約330g 出力:2.9kW (2,500kcal/h) | 入手しやすいCB缶対応。風防ごと折りたためてコンパクト。雨や風のある川原でも炎の安定感が抜群。 |
| マルチグリドル | 不明 / マルチグリドル | 詳細は不明 氷川キャンプ場にてレンタル | 焦げ付きにくく軽量。熱伝導率が高く、「味噌ラム・ジンギスカン」もムラなくジューシーに焼き上がった。 |
| LEDランタン | Soomloom / キャンプランタンLumina5000 | 重量:約114g 明るさ:最大400ルーメン | 手のひらサイズで超軽量。雨の夜のキャンプ場でも視界をしっかり確保し、温かみのある光で前室のムード作りに最高。 |
設営を終え、お気に入りのギアたちが前室に鎮座する光景を眺める。さあ、次は火を起こし、待ちに待った「至福のキャンプ飯」の時間へと移ろう。
テントの設営を終え、ひと汗かいた体に最初に入れるべきものは決まっている。
クーラーバッグの底から取り出したのは、氷水でキンキンに冷やしておいたアサヒスーパードライ(通称:銀ラベル)だ。プシュッという爽快な開栓音とともに、缶に直接かぶりつくように一気に喉へと流し込む。
「……くぅぁぁぁっ!! 優勝!!🍺」
喉を刺激する強い炭酸とキレ。脳内の全細胞が歓喜の声を上げるのがわかる。おつまみには定番の「柿の種ワサビ味」をポリポリと摘む。これだけでも十分すぎるプロローグだが、本日のメインディッシュはこれからだ。
今回用意したキャンプ飯の主役は、自宅で仕込んできた特製の「味噌ラム・ジンギスカン」。
ラージメスティンのフタで焼こうかと思っていたんですが、売店にビール買いに行ったら「マルチグリドル、レンタル800円」て書いてあって、速攻でレンタル!
シングルバーナーにセットした鉄板(マルチグリドル)を強火で熱し、スーパーの肉コーナーで入手してあったラードをまんべんなく馴染ませる。その中央に濃厚な味噌ダレにじっくりと漬け込んだ山盛りラム肉を豪快に投入する。
ジュゥゥゥゥッ……!!
静かな川原に響き渡る、食欲を激しくそそるシズル音。香ばしい味噌の焦げる香りとニンニク、ラム特有の旨味を含んだ煙が立ち上り、鼻腔を猛烈に刺激します。
全体に火が通ったところで、熱々のラム肉を口へ放り込む。柔らかいラム肉から溢れ出すジューシーな肉汁と、コク深い味噌の旨味が口いっぱいに広がっていく。そこへ間髪入れずに冷えたスーパードライを叩き込む。……まさに言葉を失う悪魔的マリアージュです。
また、炎天下でこれをやってるという「太陽になんか、負けないぜ!!」的なノリにビールと共に酔い知れるわけです。
映画『男はつらいよ』の寅さんのように風の向くまま気の向くまま。ソロキャンプの飯に小難しいマナーや格調高いルールはいらない。
タレが濃すぎたら後から野菜を足せばいいし、焼き加減も自分の好みに合わせて自由に調整すればいい。「他人の目」が存在しないソロキャンプだからこそ、味付けも食べ方も100%自分勝手でいいのだ。この「誰にも気兼ねしない圧倒的自由」と「外で食らう非日常」こそが、どんな高級レストランの調味料をも凌駕する最高のスパイスとなる。
今回は、自作ではなくスーパーから『味噌ラム・ジンギスカン』を購入して、ダっと焼いてバクバクいきました。
これを凍らせて、他の食材などを一緒に冷やすための保冷剤代わりにしました。午前10時ごろにはちょうど良く解凍されている状態になっていたので、そのまま焼いて美味しく頂きました。
でも、手間をかけて作ったのもをキャンプで食べるのもオツなものです。
よろしかったら以下のレシピで美味しいジンギスカン楽しまれてはいかがでしょうか。
| 工程 | 作業手順 | 美味しく作るためのコツ・ポイント |
| 1. 下準備(自宅) | ジッパー付き保存袋にラム肉と★の特製味噌ダレを入れ、よく揉み込んで保冷バッグで持参する。 | 前日または出発前に漬け込むことで肉が柔らかくなり、現地での調理とゴミ捨てが格段に楽になる。 |
| 2. 野菜の加熱 | 熱した鉄板(マルチグリドル)にラードを引き、キャベツともやしを山盛りに敷き詰める。 | 野菜から出る水分で肉が蒸され、柔らかく仕上がる。 |
| 3. 焼き上げる | 野菜の上に漬け込んだラム肉を載せ、蓋(またはアルミホイル)をして蒸し焼きにし、肉に火が通ったら全体を炒め合わせる。 | タレが焦げやすいので、中火〜弱火でじっくり火を通すのがポイント。 |
絶品の味噌ラム・ジンギスカンで腹を満たした午後、ポツリポツリとテントを叩く雨音が響き始めた。
「うわ、降ってきたか!」と一瞬焦りが生じたものの、テント内に椅子とテーブルを移動させ、雨粒がシートを滑り落ちる「トトトト……」という規則的な音に耳を傾けていると、不思議と心が穏やかに落ち着いていくのに気づく。
雨を避け、テント内でホッと一息ついていると、何やら足元のテントの底面がブニョブニョする!!!
なんだか分からんが水がテントの下に溜まってきてる!!!このままだとそのうちに染みてくる!!!
うわぁーーーー!!そりゃまずい!!夜を越せなくなるぞ!!!
とにかく、ジッパーを開けて外を見ながら下にたまった水をテントの外側に押しやってみたらダバーっと水が出てくる。
何度もやってみたが、まったく減る様子がない。
まさか!!!!!
とっさに外に飛び出し、テントの周囲を見てみると、山側からの雨水の流れが出来ていて、テントのある場所が調度その水が一番流れ込んでくる場所だったのです。(´;ω;`)
こりゃダメだ―――!と叫んで、とにかく、テントを移動しなくちゃという事で、中に荷物が入っているけどそのままテントを強引に引っ張って位置をずらしました。
その際に、グランドシートが一部破れてしまいました。
が、とりあえず底面にはもう水がない状態になりました。
そして、テント内に入り、雨が止むのを待つことにしました。
その数十分後、セミの鳴き声がしてきました。アブラゼミとヒグラシです。
外を見ると雨が止んでいました。
何十年ぶりかの大冒険でした。
今回、以上のような出来事がありましたが、寝具やバックパック、その他の荷物はまったく濡れることなくテントの中には全く水は染みてきませんでした!
テントとグランドシートが防水性能が高いものを選んでおいて、ホントに良かった!!と思った瞬間でした。
山の天候は変わりやすいです。天気予報に気を付けるとともに急な雨などに対応するには、やはり防水性能が高いギアというのは安心感があります。
雨上がりの空からは、奥多摩の深い山々に白く神秘的な霧(ガス)が立ち込め始めた。川にかかる古びた吊り橋が、白い煙霧の奥へとゆっくり消えていく。まるで映画『ミスト』や『サイレントヒル』のワンシーンのような幻想的でどこか妖艶な光景だ。
同時に、雨を含んだ木々からは、夏を謳歌するセミたちの力強い大合唱が響き渡る。雨の土の匂い、冷たい風の質感、セミの声、そして清流の重厚なせせらぎ。五感のすべてが「生きた自然」によって満たされていく。
ミンミンゼミが力強く、アブラゼミがベースラインの様に、ヒグラシが夕暮れのもの悲しさを。
映画『ブレードランナー』でロイ・バッティが語った名言——「すべての瞬間が時とともに消えていく……雨の中の涙のように」ではないが、自然の気まぐれに身を委ね、抗わずにその場を楽しむ時間こそが、ソロキャンプの真の醍醐味なのだ。
スマートフォンをポケットの奥底へと閉じ込め、目の前の風景だけに意識を集中させる。
日頃、僕たちの脳はSNSの通知音、ニュース速報、仕事のチャットといった情報過多(デジタル・ポイズン)に晒され、知らず知らずのうちに疲弊している。ここにはそれらの「ノイズ」は一切届かない。この意図的な無駄の時間こそが、傷ついた現代人のメンタルを再起動(リブート)させる最大のデジタルデトックスとなるのだ。
自然の恩恵を受け、いつまでも美しく安全なキャンプ場を保つためには、キャンパーとしての最低限のマナーとルールを守る義務がある。初心者キャンパーにとっても必須となる基本ルールを整理した。
| マナー項目 | 具体的な遵守ルール | 守らない場合のリスク・影響 |
| 1. 直火(じかび)の禁止 | 地面で直接薪を燃やさず、必ず「焚き火台」と「スパッタシート(防炎シート)」を使用する。氷川キャンプ場はOK。 | 地中生物の死滅、芝生や微生物の破壊、火災の原因となるため多くのエリアで厳禁。 |
| 2. ゴミの完全持ち帰り | 残飯や生ゴミ、プラスチック類は密閉袋(ジッパーバッグ)に入れて持ち帰る。 回収場所がある場合はルール通りに分別。 | 臭いによる野生動物(カラス、ツキノワグマなど)やハエ、スズメバチなど昆虫などの誘引や環境破壊に繋がる。 |
| 3. サイレントタイムの遵守 | 21:00〜22:00以降は「消灯・静寂時間」。大声での歓談、大音量の音楽は厳禁。 | 昼間でも周囲からはあまりいい顔されないです。特に夜は周囲のキャンパーの睡眠を妨げ、深刻な近隣トラブルの原因となる。 |
※子供の声は多めに見る必要があると思います。(親が原因で騒いでいるのでない限りは。)
雨上がりの空が少しずつ静まり返り、山の影が濃くなっていく。次は、ソロキャンプのクライマックスである「夜の儀式」へと移ろう。
このキャンプ場は谷の斜面にバンガローなどの宿泊施設、斜面の底が河原となっていてそこがフリーサイトとなっています。
トイレと洗い場はすぐ近くにあるのですが、売店は斜面を登った上にあります。
そしてこの斜面はなかなかの急勾配なので、売店とテントを往復するのは回数増えるとなかなかの重労働になります。
往復回数を出来るだけ減らすように知恵を絞った方が楽しめるのだと思います。
太陽が山の端へと隠れ、奥多摩の静けさに本格的な夜が訪れる。雨もすっかり上がり、空気中のホコリが洗い流された夜空には小さな星が顔を覗かせ始めた。ここからがソロキャンプの真骨頂、「焚き火」の時間だ。
濡れた地面の上に軽量の折りたたみ焚き火台をセットする。
広葉樹の堅い薪をナイフでバトニング(薪割り)してみたんですが、まったく刃が通らなかったのであきらめて麻ひもを解いてもしゃもしゃを作る。一緒に文化炊きつけを入れて、ファイヤースターター(火打石)を勢いよく擦ると、バチッと眩しい火花が散り、ほぐした麻ひもに着火する。小さな赤子のような火種が炊きつけについて、勢いよく燃え始めて太い薪へと火を移していく。
ゆらゆらと揺れる橙色の炎。パチパチと弾ける薪の音。香ばしい木の煙の匂い。
かつて小学生の頃、放課後の空き地や裏山で秘密基地を作り、小さな「火遊び」に胸を躍らせたあの「いたずら坊主」の記憶が時を超えて蘇ってくる。男はいくつになっても、炎の前では無垢で無邪気な少年へと巻き戻されてしまうのだ。
科学的にも、焚き火の炎の揺らぎや薪が弾ける音には、人間の脈拍や心波と同じ「1/fゆらぎ」が含まれていることが知られている。揺らめく炎をただじっと見つめているだけで、頭の中を占領していた日常の雑念やストレスがスッと消え去り、深いリラックス状態(マインドフルネス)へと導かれていく。
チタンマグで沸かしたコーヒーをゆっくりと啜りながら、夜の静寂(しじま)に身を委ねる。これ以上に贅沢な時間が、果たしてこの世のどこにあるだろうか。
着火のステップとポイントを構造化して解説します。
| 工程 | 作業内容 | 成功するためのポイント・コツ |
| ステップ1:下準備 | 薪を「細口」「中口」「太口」の3段階のサイズに割っておく。 | 着火後に慌てないよう、順番に投入できる配置をあらかじめ整えておく。 |
| ステップ2:火種作り | 麻ひもを解いたものやフェザースティック、市販の着火剤を用意する。 | 自然の素材を使う場合は、濡れていない乾燥した状態のものを選ぶのが鉄則。 |
| ステップ3:着火・育成 | ファイヤースターター等で火種を作り、極細の枝や木くずから順に火を移す。 | 最初から太い薪を入れると酸素不足で消えるため、焦らず小さな炎を育てる。 |
| ステップ4:安定燃焼 | 炎が安定したら太い薪(広葉樹など)を投入し、長時間の暖と爆ぜを楽しむ。 | 薪同士の間に空気(酸素)の通り道をしっかり確保するように組む。 |
※というか、あまりこだわり過ぎてイライラしても仕様がないので、素直に炊きつけを使用しても別にいいと思います。着火チャレンジを楽しむも、ササッと着火して炎そのものを楽しむのも、自由なのですから。
パチパチという心地よい音を残し、薪が徐々に赤い熾火(おきび)へと変化していく。夜の深まりとともに、心と体がじんわりと「整っていく」のを感じながら、静かにテントのファスナーを閉めた。
今回、薪は広葉樹の束を二束購入。3600円ほどでした。が、これがなんと4時間近くも燃やす事が出来たので、ホントにじっくり焚火を楽しめました。
翌朝、雨上がりの爽やかな風と、濡れた葉から落ちる滴の音、そして木々に響き渡る力強いセミの声で目を覚ます。
今回の奥多摩ソロキャンプ、途中で突然の雨に見舞われるアクシデントもあり、正直ちょっと大変な部分もあった。しかし、それを余りあるほどに楽しかった!
川のせせらぎ、幻想的な霧の風景、雨音とセミの声が奏でる自然のオーケストラ、そしてマルチグリドルで豪快に焼いた絶品の味噌ラム・ジンギスカン……。五感のすべてを解放し、大自然のパワーを全身で味わい尽くした「ホント、いいキャンプじゃった」と、心底そう思います。
だが、ソロキャンプには避けて通れない現実(リアリティ)が存在する。そう、「帰ってからの片付け」という最大の大仕事だ。
「雨キャンプのあとは帰ってからが大変だぞ〜!」と苦笑いしつつ、濡れたテントやタープをゴミ袋に手早く押し込み、泥のついたペグを拭き上げながらパッキングを進める。この泥臭い苦労すらも、後から振り返れば愛おしい旅の1ページ(エンタメ)なのだ。
「さあ、帰るぞ〜!」
ずっしりと重くなったバックパックを背負い直し、僕は奥多摩の駅へと向かって歩き出す。すっかり毒気が抜けた軽やかな心と、少し重くなったギアを抱えて。
ソロキャンプとは単なるアウトドア・アクティビティではない。「自分自身の人生の主導権を取り戻す儀式」なのだ。何時に起きてもいい、何を食べてもいい、雨に濡れて笑ってもいい。すべての決定権が自分だけに委ねられているという圧倒的な自由。
さあ、次はどのギアを相棒に、どこの大自然をエンタメにしに行こうか?
「雨キャンプ後のメンテ方法」としてそのまま活用できるよう、帰宅後のアフターケアを構造化して解説する。
| ギア・道具 | 帰宅後のメンテナンス作業内容 | 放置した場合のリスク・注意点 |
|---|---|---|
| テント・タープ | ベランダや部屋干しで風を通し、**完全に乾燥(陰干し)**させる。汚れはぬるま湯で拭き取る。 | 濡れたまま放置すると数日でカビが発生し、生地の加水分解(ベタつき・剥がれ)が進む。 |
| ペグ・フレーム・ポール | 泥や砂を水で洗い流し、水分を乾いたクロスで完全に拭き取って乾燥させる。 | 金属のサビ(可動部の固着)の原因になるため、必要に応じて防錆スプレーを軽く吹く。 |
| 鉄板・マルチグリドル | 洗剤を使わずぬるま湯とスポンジで汚れを落とし、空焼きして水分を飛ばした後にオリーブオイルを薄く塗る。 | 油膜が切れると表面のコーティング劣化や頑固なサビが発生し、寿命を縮める。 |
| バーナー・刃物類 | 煤(すす)や汚れを拭き取り、可動部や点火プラグ周辺の異物を取り除いて湿気のない場所で保管。 | 煤詰まりによる火力の低下や、次回使用時の点火不良トラブルに直結する。 |
全体を通して非常に楽しかったキャンプだったのですが、ひとつだけ悲しかった事があります。
今回、お世話になった氷川キャンプ場は一時期利用しやすさから、ブームもあっていろんな客層が押し寄せた事があります。
当時はマナーが悪い客も当然増えて荒れていました。
ブームは過ぎ、静かにキャンプ出来ると思って今回は日曜、月曜で一泊しました。
キャンプ場につき設営し始めながら周囲を見回すと、依然と違っている事があります。
外国人のお客さんが非常に多く、半分くらいが外国人でした。
あまり外国人に良いイメージを持っていなかったのでちょっと不安だなとか思っていました。
しかし、マナーの悪い客は外国人ではありませんでした。一部の日本人客が奇声を上げ、河にバッチャンバッチャン飛び込み、石を投げ、何時間も大騒ぎしていました。
さらにまた別の日本人が共同の洗い場でカードゲームを始めて大騒ぎしながらいつまでも居座ってます。
ちなみに見た感じ大して若くもない人たちです。ホントに性質悪いなと思いました。
そして逆にいいイメージを持ってなかった外国人のお客さんたちはみな、大騒ぎもせず、河に入っても奇声を上げる事もなく、すれ違いざまに挨拶までしてくれます。
自分が人種差別的な思考をしていたと、恥ずかしく思いました。
恥ずかしくもあり、同時に奇声を上げる連中が同じ日本人だと思うと、マナーの悪さが際立ってホントに悲しくなりました。
当ブログ『電八ぶろぐ(denpachixx.com)』を運営している、50代のエンタメ&アウトドア愛好家・電八(Denpachi)です。
日々、東京の都市部(渋谷周辺)でセキュリティ関連の仕事に携わりながら、週末や休日になると愛用のバックパックに厳選したギアを詰め込み、今回のような奥多摩をはじめとする関東近郊の大自然へと飛び出しています。
僕にとってソロキャンプとは、単なる休日のお出かけや流行りの趣味ではありません。日々の社会生活で知らず知らずのうちに溜まってしまう「毒気」やストレスを泥臭く洗い流し、自分自身の「自由」と「思考の余白」を取り戻すための大切なリカバリーの儀式です。
また、筋金入りのSF映画・カルト映画・特撮好きでもあり、自然の中で揺らめく炎や川のせせらぎに身を置いていると、映画『2001年宇宙の旅』や『ゴースト・イン・ザ・シェル』『Kamen Rider BLACK SUN』といった作品の美学や世界観が脳内にオーバーラップしてくることもしばしば。
「日常のあらゆる体験やこだわりを、最高に面白いエンタメとして発信する」をモットーに、実際に自分で足を運び、汗をかき、雨に打たれ、食べた1次情報だけをベースに記事を執筆しています。
| 項目 | 著者詳細情報・実績 | E-E-A-Tへの貢献ポイント |
| 運営者名 | 電八(Denpachi) | 実名感のあるブランドアイデンティティの確立 |
| 運営メディア | 電八ぶろぐ(https://denpachixx.com) | ドメイン固有の専門コンテンツの定期的発信 |
| 年齢・拠点 | 50代 / 東京都(渋谷・奥多摩・多摩エリアを中心に活動) | 年齢に応じた深い洞察力とリアルな行動実績 |
| 得意ジャンル | ソロキャンプ(徒歩・バックパック)、映画・SF考察、ガジェット、男飯レシピ | 実体験に基づくディープな専門知識と独自の一次情報 |
| キャンプスタイル | 徒歩&公共交通機関メイン、無骨ギア愛好、今回から雨でも楽しむ全天候型ソロキャンパー | 実地での失敗談やリアルなギア検証を通じた高い信頼性 |
記事の感想やおすすめのソロキャンプ場、ギアの情報共有、映画談義など、SNSでの気軽にフランクなフォロー&コメントをお待ちしています!
あなたは伏線に気づけたか?20…
多重階層になった夢の構造やラス…
低予算3000万円でここまで撮…
どうも!電八です。 映画をただ…