「戦闘ヘリ」で思い出されるのは「ブルーサンダー」と「エアーウルフ」という作品です。
電八的には両方とも好きなんですが、どう違うのかが分からないという方もいらっしゃるでしょう。
具体的に違いを比較してみたいと思います。
1983年に映画、1984年にドラマとして製作されたシリーズ作品。
主演は「ジョーズ」などでお馴染みのロイ・シャイダー。
ドラマシリーズはいまひとつ人気がなくて第1シーズンで打ち切り。
1984年からアメリカで55話を放映されたドラマシリーズ。
主演はジャン=マイケル・ヴィンセント。
ベトナム帰還兵が超高性能戦闘ヘリを使って事件を解決する、痛快ドラマで人気が出てシリーズ化。
しかし製作会社が倒産、事業売却で別製作会社により新たなシリーズ「新エアーウルフ 復讐編」を開始。24話を放映して終了。
設定上の兵装や機体性能は、ブルーサンダーはより現実に近いものであり、エアーウルフはほぼ実現不能なもののようです。
エアーウルフはターボブーストを使ってマッハを超える超音速飛行が可能という設定でした。
しかしヘリコプターはその構造やシステム上、時速400km/hを超えるのは不可能なようです。
音速を超えるなんてとんでもない話のようです。
もしエアーウルフのようにブースターを設置して無理矢理、速度を上げたとすると空中でバラバラになってしまうようです。
逆にいうとブルーサンダーと比較すればエアーウルフはとんでもなく高性能なヘリコプターといえます。
防弾、ターボを使って一時的に加速することができる、そしてともに超高性能のコンピューターを備えていて、捜索や索敵などの情報収集なども容易に行えます。
また、飛行時のローターの風切り音(すごい轟音)を消音する装置があり、隠密飛行が可能となっています。
ブルーサンダーの元になっているヘリコプターと同タイプの機体です。
このヘリコプターは実際にフランス陸軍に配備されている本物の戦闘ヘリです。
このヘリコプターのキャノピーの部分を改造し、カラーリングしなおしたものがブルーサンダーです。
エアーウルフの元になっているヘリコプター。
普通に民間で利用されているヘリコプターのようです。
基本的にはカラーリングを変えて出来上がり。
で、超超高性能な戦闘ヘリに大変身!
映画版ブルーサンダーはロイ・シャイダー扮するフランク・マーフィー。
テストパイロット。
最後はブルーサンダーを破壊して終了。
夕日を背に飛んでるブルーサンダーが非常にかっこよかった。
テレビ版はなんと第1シーズンで打ち切りになってしまったそうです。
カリフォルニア州政府と陸軍共同開発の秘密兵器「ブルーサンダー」がロス市警に配備。
テストパイロットに選ばれたマーフィーはテスト飛行中に州政府関係者の陰謀を盗聴・録画してしまう。
証拠隠滅のためにマーフィーは狙われることに。
陰謀を暴き、生き残るために孤独な戦いを始める。
エアーウルフは『ナイトライダー』を製作した会社により製作がスタート。
時期もブルーサンダーとほぼ一緒だったようです。
ブルーサンダーとは逆に人気が急上昇。
シリーズが長期化しました。
ですが、製作会社が倒産してしまいまして、『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』の製作権利を売却します。
製作会社が変わり、方針なども変わったのでしょう。
主人公をはじめ大幅にキャストが入れ替わります。
ただ、よかったのは入れ替わるにあたり、ちゃんとストーリー上問題ないように(主人公が死ぬなどのエピソードをはさんだ)製作されたのである。
CIAの天才科学者が開発した戦闘ヘリ「エアーウルフ」でリビアに逃亡。
主人公のホークは「エアーウルフ」奪還の依頼を受け、奪還に成功するが隠してしまう。
CIA作戦部長アークエンジェルはホークの兄を探す代わりに「エアーウルフ」でCIAの作戦をこなすよう説得。
ホークはチームと共に「エアーウルフ」を使ってさまざま事件を解決していく。
基本的にどっちも大好きでした。
大人の本格的なドラマに仕上がっていた「ブルーサンダー」。
ヘリのデザインもカッコよかったです。
圧倒的な超高性能で事件を次々解決していく痛快さが売りの「エアーウルフ」。
戦闘機とも渡り合ったり、拠点破壊、隠密飛行、情報収集と何でもありの気持ちよさが良かったです。
ヒーローで例えるなら、
「ブルーサンダー」は「バットマン」。
「エアーウルフ」は「アイアンマン」。
といったところだと思います。
この記事では、その昔、喜んで見ていた代表的な「戦闘ヘリ」モノの比較です。
繰り返しになりますが、両作品ともに大好きです。
どっちの方がいいとかは自分にはありませんが、好みの分かれるところなのかなと思います。