長渕剛のドラマをふと、思い出しました。
中でも自分の中にグッと残っているのがこのふたつ「親子ゲーム」「親子ジグザグ」です。
ドラマ「家族ゲーム」から始まる長渕剛主演のドラマ、映画作品のシリーズ中の2作品。
1986年TBSにて放映。
当時は任天堂ファミリーコンピュータが流行し、ディスクシステムなどが出始めたころで、劇中に「スーパーマリオ2」が出てきます。
1987年TBS放映。
第5話が1987年日本民間放送連盟賞最優秀賞を受賞しました。
若い頃に夢見た自分になかなかなれなくて、悔しかったり、つらかったり、怖かったりした思いをかみしめている。
そんな自分に「I am SUPER STAR!」と言い聞かせて、前に進もうとする歌詞になっていると思います。
若者に対しての応援であり、大人には怖くても前に進んだ若かりし頃の情熱を思い出させる曲になっています。
歌詞からすると不倫をほのかに匂わす内容です。
もう一緒にいることが出来なくなってしまったふたりを歌っています。
友情や愛情に傷ついてきた若い頃、気が付いたら孤独にも慣れてしまった。
必死に生きてきて、やっと何かを手に入れたと思ったら、自分が思っていたものとは違っていて挫折を経験する。
そんなことを何度も繰り返す。そんな自分や世の中に嫌気がさしてしまって思わず「ろくなもんじゃねえ」と叫ぶという歌詞。
冒頭の「ぴいぴいぴい」は「ぴいぴい泣く」の「ぴいぴい」です。
心の中で泣いている自分がいて、悔しくてかなしいのを必死にこらえてるわけです。
離れ離れになってしまった「勇次」という親友。これは過去のエネルギッシュな頃の自分だとも言えます。
二つの作品はシチュエーションが非常に似ています。
社会風刺を効かせつつ、厳しい環境でも精いっぱい生きる姿を愛情豊かに描いています。
いわゆる、フォークロックのシンガーソングライターである長渕剛。
彼は歌番組への出演を基本的に断っていました。
だからコンサート以外で本人を見ることが出来たのはドラマだけでした。
両作品ともにぶっきらぼうで不器用な店主を演じています。
世の中にいちもつ持っているところもあるが、精いっぱいまっすぐに生きようとする姿が描かれます。
主人公・保の恋人で一緒にラーメン屋を切り盛りしている加代役。
ジャパン・アクション・クラブ JAC初のアクション女優。
映画、ドラマ、特撮作品、歌手、ミュージカルなど幅広く活躍。
「親子ゲーム」で長渕剛と共演したことがきっかけで交際が始まり結婚。
結婚と同時に芸能界を引退しました。
主人公・勇次の恋人で定食屋で同棲する梨花役。
1981年花王ビオレのCMでデビュー、その後ドラマ出演し、映画「風の谷のナウシカ」のイメージガールのオーディションで7500人の中からグランプリに選ばれました。
主題歌「風の谷のナウシカ」で歌手デビューし、大ヒットを記録。
ドラマでの出演を数多くこなし、1987年「親子ジグザグ」に出演。
94年には木梨憲武と結婚している。
現在も芸能活動は継続中。
両作品ともに口数の少ない子供との心の触れ合いが描かれています。
周囲に理解されない子供がいかに孤独か、そして理解を示す大人が周囲にいるというだけでどれほど救われるかが笑いを交えて描かれています。
血が繋がっていなくとも、それまで一緒に過ごしてこなかったとしても「親子」は成立するという事が描かれています。
またその他の周囲の人々との人間関係や様々な形のコミュニケーションのあり方をユーモラスに描いていて、ほっとしたり人と来たりするつくりになっています。
以上の2作品のシチュエーションはドラマを描くうえで扱いやすいのだと思います。
1997年に日本テレビで放映されたドラマ「月の輝く夜だから」も割と似たシチュエーションでドタバタ人間ドラマになっています。
出演は江角マキコ、岸谷五朗です。
主題歌はエレファントカシマシ『今宵の月のように』。
この記事で分かることは
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