めっちゃ分かり易いアクションSFで20年ぶりに2作目が公開された作品です。
うれしいのが2作目がしっかり続編となっていてしかも見ごたえがある映画になっています。
タイトルの「インデペンデンス・デイ」は「独立記念日」という意味です。
独立記念日は1777年にアメリカ合衆国が独立したことを祝う記念日です。
これは1作目で人類に打つ手がなく絶望感が蔓延した7月4日にコンピュータウイルスを使って宇宙船のバリアを無効化する作戦を思いつき全世界一斉に反撃作戦に出ることになります。
エイリアンの支配からの解放を独立になぞらえて大統領が演説するシーンもあります。
これがタイトルの由来となります。
そして「Independence Day」を略して「ID」これに日付の4日を足して「ID4」と略称で呼ばれます。
作中に数々のSF作品へのオマージュが見て取れます。
特に全体的な物語の流れはH・G・ウェルズの「宇宙戦争」がモチーフとなっていて、ラストのエイリアンが生物のウイルスではなくてコンピュータウイルスによって反撃を受けるというのが共通しています。
エイリアンのデザインに関してはいわゆるリトルグレイ型の宇宙人です。
頭部に眼以外の感覚器官が見当たらないのはコミュニケーションはテレパシーで行っていて、感覚や記憶を共有しているからです。
頭部が体に比べて大きくて、自力ではほとんど行動できないので、生体部品でできているバイオメカニカルスーツを着込んで戦闘を行います。
アリやハチのような社会構造で、女王(クイーン)が存在します。
比較にならないほどの巨体で足も触手も本数が多い。
クイーンは強力なテレパシー波で従属種を手足のように操ることができます。また素養のある人間にもテレパシーで影響を及ぼすことができます。
専用のバイオメカニカルスーツがあり、専用のシールド発生器も持っています。
従属種もクイーンも背中の触手の付け根が弱点となっています。
超光速航行が可能な技術力をもっているエイリアンです。
恐ろしいほどに巨大な建造物を作り出すことも、重力を操作することもできます。
重力を操作することや光の速度を超える航法を開発することが、宇宙進出の第1歩という考えがあります。
それを踏まえると人類はいまだに両方とも実現には遠く、飛来したエイリアンたちからすると未開人種でしかなく、恐れるにあたらないという感覚なのだと思います。
1作目も、2作目もSFとしての科学考証よりもド派手なアクションをメインに据えた作品となっています。
細かいことはわからなくても、「みんな!怖い宇宙人をやっつけろ!!」というのがわかっていれば楽しめる作りになっています。
銃撃戦や戦闘機などの空中戦などのダイナミックかつスピーディでド派手なアクションが行われます。
アメリカ人の大好きなパターンがあります。
自己犠牲を伴う「どんなに絶望的な状態でも出来ることを精一杯行えば道はおのずと開かれる。」というパターンです。
特に映画では古くからアメリカ映画ではこのパターンが絶対的に売れる必勝のパターンとして描かれています。
しかもこの映画に関してはアメリカの誇りを祝う記念日「独立記念日」を使っていますから、スクリーンに向かってみんなで大歓声で応援するくらいの映画なんですね。
この映画のお楽しみポイントをまとめると、
以上5点になると思います。
SF映画でわかりやすくて、爽快なアクションをお求めの方にはばっちりな映画だと思います。
この映画の少し不思議なつくりについて。
実はこの映画には明確な主人公がいないというのが自分の見解です。
ウィル・スミス演じるヒラー大尉なのか、ホイットモア大統領なのか、天才エンジニアのレヴィンソンなのか?
誰かの目線で語られるという感じではない作りになっています。
それがまたいいのだと思います。
20年の間の空白を埋める映像が用意されているんですね~♪
ちなみに続編にはウィル・スミスは出演していません。
懐かしいうえに、同じパターンでの物語構成になっていますので違和感なくみられるのが良いところだと思います。
ちなみにAmazonプライムビデオ、U-NEXTにて好評レンタル配信中です。
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フィギュア付きの限定版を買ったくらい好きな映画です。
最後の大統領の演説だけは吹き替えじゃない方が盛り上がる!
ちゃんとリトルグレイを基にしたデザインとか、触手は「宇宙戦争」のタコ型エイリアンをもとにしていたりと何気にこだわりもあるし。
演説シーンは盛り上がるよねー!!