映画ならではの表現として、意外と世界中で描かれるものとして「巨大生物」があります。
みんな巨大な生物に何か憧れのようなものを持っていて、恐ろしいながらも思わず見てしまいます。
代表的でロマンあふれる巨大生物モノとその魅力を紹介いたします。
巨大生物には必ず謎があります。
「なぜ巨大化したのか?」「どんな生物なのか?」「敵なのか、味方なのか?」などなど。
この謎がロマンに繋がります。
大きいというだけで、当たり前ですが強かったり、すごかったりします。
強いとかすごいというのはそれだけで魅力です。
敵としては全くの恐怖の対象となり、味方としてはこれほど心強い存在はないでしょう。
恐竜や怪物映画の古典ともいうべきストップモーションの芸術。
多種多様な怪物の中に、ひときわ巨大なものも登場します。
世界中に「怪獣」という言葉を定着させる元になったのが、「ゴジラ」です。
日本でも海外でも大人気です!
見事な恐竜の再現で世界的に大ヒットした人気シリーズ第1弾!
ティラノサウルスをT-REX(ティーレックス)と呼ぶのはこの作品からでした。
巨大なヒーローの代名詞といえば「ウルトラマン」です。
たくさんのウルトラ戦士にたくさんの技、変身アイテムなどとにかくワクワクが止まりません。
そして、毎回毎回、ウルトラマンと戦う怪獣たちも魅力に溢れています。
1933年のモノクロ映画が一番古い作品で、文字通りもっとも古い巨大生物です。
エンパイヤステートビル上の飛行機との死闘が印象的です。
また日本でも人気が高く円谷プロでキングコングを製作しています。
オリュンポスの神々や運命に翻弄されるペルセウスの壮大な物語。
ラストに登場する巨大なクラーケンの姿には息をのみます。
異次元からこの世界へと襲ってくる巨大生物「KAIJU」に立ち向かう巨大ロボとという、燃える物語です。
巨大なもの同士の戦闘が大迫力で描かれます。
映画「JAWS」で巨大なサメの恐ろしさを十分に感じさせられたのに、その何十倍もの巨大さを誇るサメが登場します!
古代サメ「メガロドン」から略して「MEG」と呼ばれます。
粘土などで作った人形やジオラマを固定したカメラで少しずつ動かしながら1コマずつ撮影していく手法です。
レイ・ハリー・ハウゼンが有名で彼の手掛けた作品に影響を受けた作品は数知れない程です。
主にミニチュア、着ぐるみなどを利用して撮影する手法。
フィルムに手描きで特殊効果を入れたり、フィルムの逆回転や手作りの道具などを使って多種多様な映像を撮影していました。
これらを総称して「特殊撮影」と呼び、略して「特撮」と呼ぶようになりました。
SFXとも呼ばれます。
これにCGを合成する手法はVFXと呼ばれます。
マスクを施したビデオ映像に、他の映像をマスク部分に合成する手法です。
CGで映像を作り上げてしまう方法。
現在、ほぼ現実と見分けがつかない程のクオリティのCGを扱う事が出来るようになっています。
しかし敢えて本物の臨場感を表現するために敢えてアナログ映像を合成するなどいろいろな工夫が見られます。
ここからはあくまでも電八的な見解となります。
”巨大生物”と”怪獣”は違うものだととらえています。
何を食べ、どこから来たのかなど、元となった生物やその出自や生態が明確なのが”巨大生物です。
対して”怪獣”は何を食べているのかなどの生態はほとんど謎です。謎であるがゆえにほぼ人知の及ばない災害として認識されます。
”怪獣”という言葉の意味は、「怪しい」=謎の多い、よく分からない生物という事。
だからこそいろんなメタファーを持たせることが出来ます。
1954年公開の映画「ゴジラ」などは原爆を表していたり、愚かな人類に対する神の怒りを暗示していたりします。
そしてさらに”怪獣”は直進します。
”怪獣”はビルなどの障害物をものともせずに破壊しながら直進して目的地に向かいます。
”怪獣”のとんでもないパワーを描くためにほぼ直進します。
以上のことから、”巨大生物”と”怪獣”とは明確に違いがあり、別物として電八は捉えています。映画のジャンルとしても違ってくるのではないかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。
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