映画を観賞する時にオープニングで各映画会社のロゴ映像が流れます。
「お!始まった~♪」という印なのですが、このオープニングロゴ映像も楽しんじゃいましょう。
ひと言で言ってしまえば、「その映画に関わった会社の宣伝」です。
制作会社、配給会社、興行会社などが、この映画を公開するためにお金を出したり、撮影したり、各映画館で上映できるように手配しています。
この作品で「いろいろやったのはうちの会社です!」と名乗りを上げている訳ですね。
ロゴには各会社の歴史や意味・メッセージなどがいろいろ込められています。
また、その作品のためにアレンジされたものもあります。
代表的なところを見ていきましょう。
ロゴ映像に出てくる動くランプのキャラクターには「ルクソーjr」という名前が付けられています。
ピクサーで初めて製作された3DCGアニメーションの主人公として考案されたキャラクターです。
昔は技術的に3DCGでの映像表現にはかなりの制限や相性の合う合わないがありました。
しかしルクソーjrは無機質なランプなのにも関わらず、実に表情豊かに感情を表現する事ができました。
難しいことも工夫やアイディアで乗り切っていく事ができるという事の象徴として忘れないようにオープニングロゴに登場させるようになったのだそう。
この神々しい美しさの女神さまは実は一般人で、モデル経験の全くない女性が採用されたのだそう。
しかも撮影自体も2時間ほどととても短かったそうです。
月に腰掛けて釣りをしている少年が描かれています。
これは映像制作者の息子さんをモデルにして、月に腰掛けるので「ムーンボーイ」と名付けられました。
しかしこのムーンボーイは何の恨みをかったのか何度も何度もかなりひどい目に合わされてしまいます。
ワーナーブラザーズは創設者のワーナー兄弟(ブラザーズ)からそのまま名付けられた社名です。
倉庫のように巨大な建築物が映りますが、これはワーナーブラザーズ社が所有していた撮影スタジオです。
また作品ごとによくアレンジされています。
「マトリックス」では緑色がメインになっています。
「コンスタンティン」では地獄バージョンになっていて腐食して崩れ去って行ったりします。
「ハリーポッター」ではストーリーが進むごとにだんだん暗く腐食した感じになっていきます。
初期の頃は鳴き声はなく、ただ顔を映しただけでした。
いつしか鳴き声を入れるようになってからはライオンに演技をさせるのですが、尻尾をつかんでぐるぐる回したりして指示を与えていたそうです。
映画「アイアンマン」の頃は漫画のページがパラパラとめくられる映像から「MARVEL」のロゴが現れる映像でした。
最近は、映画になったキャラクターたちを映していきます。
マンガから映画へとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)が進化してきたことを表しています。
20(トゥエンティ)・センチュリー社とフォックス社が合併したのが、20世紀フォックス社です。
2021年ディズニー社に買収され、20センチュリー社に社名変更しました。「FOX」の部分が変更されました。
それから、このロゴ映像も作品ごとにアレンジがあります。キャラクターが登場したり、敢えてモノクロになっていたり、いろんなバージョンがあります。
その後、残念ながらDisney社は「20世紀フォックス」ブランドを廃棄しました。
新作ではもうこのロゴを見る事が出来なくなってしまいました。
ユニバーサルピクチャーズ社のロゴは昔は土星のような輪っかをもつ惑星のデザインでしたが、いつしか地球にデザインが変更されました。
パラマウントピクチャーズ社のロゴ映像は美しい山に星が蹄鉄型にあしらわれた映像です。
まずこの山ですが、実在する山で、ユタ州にある「ベン・ローモンド山」という山です。
そもそも「パラマウント」が「山を超えるほど至上の会社」という意味。
そして星は創業時にパラマウント社が抱えていた専属契約の役者、つまりスターたちの人数と同じ数なんだそうです。
ここに現れるお城は言わずと知れたシンデレラ城です。
背景のに映る村はアイダホ州ルイストンです。
また線路を走る鉄道はディズニーランド行きの列車で、河を航行する船はディズニーランドのアトラクションの船だそうです。
そして、最後にお城の周りを円形に光が走っていくのですが、実はこれはティンカーベルが飛んだ時に落ちる光の粉の光なんです。
また、ディズニーのロゴ映像も作品ごとのいろんなアレンジがあります。
東宝はもともと「東京宝塚劇場」、「ピー・シー・エル映画製作所」と「ゼー・オー・スタジオ」の3社が共同出資してつくった「東宝映画配給株式会社」であります。
「東の邦(くに)の宝」という意味を込めて「東宝」としたそうです。
ロゴ映像はこの「宝」である「東宝」がまばゆく光り輝くという意味で製作された映像なわけです。
松竹のロゴ映像はなんといっても「富士山」です。
この富士山には昔からの変わらぬ美しい景色をから「継承」、そして山は裾が広がっているところから「発展」の二つの意味を持たせています。
雄大な景色を音声もなく見せるという非常にシンプルかつインパクトのある見せ方をします。
波の中に3つの岩があります。そして三角形のロゴマーク。
実はこれは東映の前身3社「東京映画配給」、「大泉映画」、「東横映画」を表すのだそうです。
この3社が合併して東映ができました。
また余談ですが役者の山城新伍がよくテレビで「義理欠く、恥かく、人情欠くの三角」だと冗談で言っていました。
「エヴァンゲリオン」シリーズでお馴染みのスタジオカラーのロゴ映像は音が特徴的です。
これは「ウルトラマン」で主人公ハヤタ隊員がベーターカプセルを使ってウルトラマンに変身する時の効果音です。
庵野秀明監督が特撮が大好きなので採用されています。
香港映画で世界的にヒットした映画を数多く扱ったのがこのゴールデンハーベスト社です。
ジャッキー・チェンの映画やキョンシー映画などでよく見かけるオープニングロゴで有名。
「ゴールデンハーベスト」とは「嘉禾(かか)」の英訳です。「嘉禾」は穂がたくさんついた穀物のことで、つまり「実りの良い収穫」=「ゴールデンハーベスト(黄金の収穫)」ということ。
また、四角いマークは「ゴールデンハーベスト」の「G」を表したデザインとなっています。
他にもたくさんのオープニングロゴ映像があります。そのすべてに共通して言えるのが
ということです。
以下は分かり易くまとめてくれている動画です。
ロゴ映像以外にも何気に楽しみなのが、劇場ごとの鑑賞する時の注意事項などの映像です。
以外におもしろいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。
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