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【映画を楽しむコツ】vol.86 知られざる各映画会社のオープニングロゴ映像のまとめ編

映画は“始まる前”からもう面白い!映画会社ロゴの魅力に注目

映画を観るとき、冒頭で必ず流れる映画会社のオープニングロゴ映像
「おっ、いよいよ始まるな!」というワクワク感を誘う瞬間でもありますが、実はこのロゴ映像そのものにも注目すべきポイントがたくさんあるのをご存じですか?

本記事では、意外と見過ごされがちな各映画会社のオープニングロゴ映像にスポットを当てて、その魅力や特徴をわかりやすくまとめてご紹介します!

映画の冒頭に流れる“ロゴ映像”とは?知られざるその意味と役割

映画が始まる前に流れる「ロゴ映像」。
あの印象的な映像は、一体何のために存在しているのでしょうか?

簡単に言えば、その映画に関わった制作会社や配給会社などの“名刺代わり”の映像です。
ロゴ映像は、「この映画にはうちの会社が出資・制作・配給などで関わっていますよ」という、いわば企業の公式な“自己紹介”。映画の制作から配給、上映に至るまでを担った会社が、その実績をしっかりと示す場でもあるのです。

制作会社や配給会社、興行会社が映画を支える重要な役割を果たしていることを、ロゴ映像はさりげなく観客に伝えてくれています。

映画会社のロゴ映像に込められた“意味”と“歴史”とは?

映画の冒頭に登場するロゴ映像には、単なる企業のマーク以上の意味が込められています。
それぞれのロゴには、映画会社の創業の背景や理念、ブランドメッセージ、そして長年の歴史が象徴的に表現されているのです。

また、作品ごとに特別にアレンジされるロゴもあり、映画の世界観とリンクするように演出されているケースも少なくありません。
そうしたアレンジロゴは、“この作品のためだけ”に用意された特別な演出として、映画ファンの間でも注目を集めています。

それでは、特に印象的な映画会社のロゴと、その背後にあるストーリーをいくつかご紹介していきましょう。

ピクサー

ルクソーjr

ロゴ映像に出てくる動くランプのキャラクターには「ルクソーjr」という名前が付けられています。

ピクサーで初めて製作された3DCGアニメーションの主人公として考案されたキャラクターです。

昔は技術的に3DCGでの映像表現にはかなりの制限や相性の合う合わないがありました。

しかしルクソーjrは無機質なランプなのにも関わらず、実に表情豊かに感情を表現する事ができました。

難しいことも工夫やアイディアで乗り切っていく事ができるという事の象徴として忘れないようにオープニングロゴに登場させるようになったのだそう。

コロンビア映画

女神さまは一般人

この神々しい美しさの女神さまは実は一般人で、モデル経験の全くない女性が採用されたのだそう。

しかも撮影自体も2時間ほどととても短かったそうです。

ドリームワークス

ムーンボーイ

月に腰掛けて釣りをしている少年が描かれています。

これは映像制作者の息子さんをモデルにして、月に腰掛けるので「ムーンボーイ」と名付けられました。

しかしこのムーンボーイは何の恨みをかったのか何度も何度もかなりひどい目に合わされてしまいます。

ワーナーブラザーズ

兄弟とスタジオ

ワーナーブラザーズは創設者のワーナー兄弟(ブラザーズ)からそのまま名付けられた社名です。

倉庫のように巨大な建築物が映りますが、これはワーナーブラザーズ社が所有していた撮影スタジオです。

また作品ごとによくアレンジされています。

「マトリックス」では緑色がメインになっています。

「コンスタンティン」では地獄バージョンになっていて腐食して崩れ去って行ったりします。

「ハリーポッター」ではストーリーが進むごとにだんだん暗く腐食した感じになっていきます。

MGM(メトロ-ゴールドウィン-メイヤー)

ライオンたちの名演技

初期の頃は鳴き声はなく、ただ顔を映しただけでした。

いつしか鳴き声を入れるようになってからはライオンに演技をさせるのですが、尻尾をつかんでぐるぐる回したりして指示を与えていたそうです。

マーベル

漫画から映画へ

映画「アイアンマン」の頃は漫画のページがパラパラとめくられる映像から「MARVEL」のロゴが現れる映像でした。

最近は、映画になったキャラクターたちを映していきます。

マンガから映画へとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)が進化してきたことを表しています。

20世紀フォックス

会社の歴史が刻まれます。

20(トゥエンティ)・センチュリー社とフォックス社が合併したのが、20世紀フォックス社です。

2021年ディズニー社に買収され、20センチュリー社に社名変更しました。「FOX」の部分が変更されました。

それから、このロゴ映像も作品ごとにアレンジがあります。キャラクターが登場したり、敢えてモノクロになっていたり、いろんなバージョンがあります。

その後、残念ながらDisney社は「20世紀フォックス」ブランドを廃棄しました。

新作ではもうこのロゴを見る事が出来なくなってしまいました。

ユニバーサルピクチャーズ

土星(?)から地球

ユニバーサルピクチャーズ社のロゴは昔は土星のような輪っかをもつ惑星のデザインでしたが、いつしか地球にデザインが変更されました。

パラマウントピクチャーズ

星の数は創業時の専属スターの人数

パラマウントピクチャーズ社のロゴ映像は美しい山に星が蹄鉄型にあしらわれた映像です。

まずこの山ですが、実在する山で、ユタ州にある「ベン・ローモンド山」という山です。

そもそも「パラマウント」が「山を超えるほど至上の会社」という意味。

そして星は創業時にパラマウント社が抱えていた専属契約の役者、つまりスターたちの人数と同じ数なんだそうです。

ディズニー

ティンカーベルの光

ここに現れるお城は言わずと知れたシンデレラ城です。

背景のに映る村はアイダホ州ルイストンです。

また線路を走る鉄道はディズニーランド行きの列車で、河を航行する船はディズニーランドのアトラクションの船だそうです。

そして、最後にお城の周りを円形に光が走っていくのですが、実はこれはティンカーベルが飛んだ時に落ちる光の粉の光なんです。

また、ディズニーのロゴ映像も作品ごとのいろんなアレンジがあります。

東宝

社名の意味から

東宝はもともと「東京宝塚劇場」、「ピー・シー・エル映画製作所」と「ゼー・オー・スタジオ」の3社が共同出資してつくった「東宝映画配給株式会社」であります。

「東の邦(くに)の宝」という意味を込めて「東宝」としたそうです。

ロゴ映像はこの「宝」である「東宝」がまばゆく光り輝くという意味で製作された映像なわけです。

松竹

継承と発展

松竹のロゴ映像はなんといっても「富士山」です。

この富士山には昔からの変わらぬ美しい景色をから「継承」、そして山は裾が広がっているところから「発展」の二つの意味を持たせています。

雄大な景色を音声もなく見せるという非常にシンプルかつインパクトのある見せ方をします。

東映

「荒磯に波」と三角

波の中に3つの岩があります。そして三角形のロゴマーク。

実はこれは東映の前身3社「東京映画配給」、「大泉映画」、「東横映画」を表すのだそうです。

この3社が合併して東映ができました。

また余談ですが役者の山城新伍がよくテレビで「義理欠く、恥かく、人情欠くの三角」だと冗談で言っていました。

スタジオカラー

※公式サイトの方にもこの動画は無くなってしまっています。

恐らく版権や著作権などの関係により、使用に制限があるのだと思われます。

作品冒頭のロゴはそのままご覧いただけます。

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ウルトラマンの効果音

「エヴァンゲリオン」シリーズでお馴染みのスタジオカラーのロゴ映像は音が特徴的です。

これは「ウルトラマン」で主人公ハヤタ隊員がベーターカプセルを使ってウルトラマンに変身する時の効果音です。

庵野秀明監督が特撮が大好きなので採用されています。

また「χαρά 」(カラー)はギリシャ語で「歓喜」を意味しています。手書き文字は取締役・安野モヨコによるものだそうです。

ゴールデンハーベスト

社名を平面構成したデザイン

香港映画で世界的にヒットした映画を数多く扱ったのがこのゴールデンハーベスト社です。

ジャッキー・チェンの映画やキョンシー映画などでよく見かけるオープニングロゴで有名。

「ゴールデンハーベスト」とは「嘉禾(かか)」の英訳です。「嘉禾」は穂がたくさんついた穀物のことで、つまり「実りの良い収穫」=「ゴールデンハーベスト(黄金の収穫)」ということ。

また、四角いマークは「ゴールデンハーベスト」の「G」を表したデザインとなっています。

まとめ

他にもたくさんのオープニングロゴ映像があります。そのすべてに共通して言えるのが

  • 各映画会社の名乗りの場。
  • 歴史やメッセージが込められている。
  • 作品ごとのアレンジが存在する。

ということです。

以下は分かり易くまとめてくれている動画です。

おまけ

ロゴ映像以外にも何気に楽しみなのが、劇場ごとの鑑賞する時の注意事項などの映像です。

以外におもしろいです。

【映画を楽しむコツ】vol.85 映画の見方・楽しみ方・鑑賞方法まとめ【劇場】【お家時間】【サブスク】
この記事は映画を楽しむためのコツについてのまとめ記事となっています。いままで自分が映画を楽しむために行ってきたことや考えてきたことをまとめてあります。面倒くさがりの自分が考えた事ですからそれほどガッツリやらなくてもより楽しめるようになっているはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。

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電八

映画ウォッチインストラクター。これから趣味で映画を楽しみたい方! #映画 の楽しみ方をレクチャーいたします。映画は20年以上記録をつけ続けています。(年間平均100本程)#グルメ #ラーメン #カレー #ソロキャンプ #プロレス大好き! 分かり易く書くように努力しますので是非応援よろしくお願いしたします!