※この記事は2022年2月28日に投降した記事をアップグレードしたものです。
このブログでは以前、映画「エイリアン」シリーズについて紹介しました。
ならば忘れてはいけないのが「プレデター」シリーズでしょう。
今回は「エイリアンvsプレデター」、つまり「AVP」シリーズも含めて楽しめちゃうポイントを観た映画の記録を20年以上つけている電八がばっちり紹介いたします。
さらに2022年8月5日より、Disney+にて「プレデター:ザ・プレイ」が世界同時独占配信となりました。
新しく登場したフェラル・プレデターなどの一部情報も含め紹介します。
※注意:この記事にはネタバレが多分に含まれています。作品をご覧になっていない方にはオススメできません。
1987年公開のジョン・マクティアナン監督作品を第1作目とするシリーズ作品。
第1作目は1500万ドルという低予算ながら、当時映画「ターミネーター」の大スター、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で大ヒット。
興行収入的には成功していたが批評家などからは脚本のショボさを酷評されてしまう。
1990年にスティーブン・ホプキンス監督で第2作「プレデター2」が公開。主演は「リーサルウェポン」シリーズのダニー・グローバー。
舞台がジャングルから大都会ロサンゼルスに。
2004年にポール・W・S・アンダーソン監督で「エイリアンvsプレデター」というクロスオーバー作品が公開され、大ヒット。
これを受けて2007年にはコリン・ストラウス監督で続編「エイリアンvsプレデター2」が公開。エイリアンとプレデターの混合種プレデリアンが産まれて話題になりました。
このクロスオーバー作品をまとめて「AVP」シリーズと言います。
2010年にはニムロッド・アーントル監督で「プレデターズ」が公開され、これもまたヒットしています。他惑星に連れ込まれた8名がプレデターと戦いながらサバイバルするという作品。
2018年に「ザ・プレデター」が公開。この作品は細かい言及はありませんが、他作品と時系列や設定などが引き継がれているようです。ただし他作品とは少し毛色が違う作品になっています。
久しぶりに純粋に地球でプレデターvs人間が描かれる作品。
という事で第1作目主演のアーノルド・シュワルツェネッガーに出演オファーするも「出番少ないし、興味ない」と断られたそう。
この作品は今までのファンの中でも好き嫌いが分かれる作品になっています。
300年前のアメリカを舞台とする「プレデター:ザ・プレイ」2022年8月5日世界同時独占配信になり話題となっています。
また、コミックス、小説、ゲームなど広くメディアミックス展開されている。
アラン・“ダッチ”・シェイファー少佐以下6名の屈強な兵士がゲリラにい囚われた兵士の救出作戦に向かい、ジャングルに入ると超高度な技術を持つ異星種族に襲われる。
ハリガン刑事は麻薬シンジケートとギャング団の虐殺事件を追っていたが、真犯人はなんと異星の戦闘種族だった。
ウェイランド・ユタニ社が南極の地下深くに太古より存在する遺跡が発見する。遺跡の調査に向かうとそこは異星生物の巣窟だった。
前作のラスト、エイリアンに寄生されたプレデターから産まれたプレデリアン。プレデリアンがプレデターたちを惨殺してその宇宙船が地上に墜落してしまう。逃げたフェイスハガーによって地上の町でエイリアンの急激な増殖が始まってしまった。
8名の殺しの得意な者たちは突如、異星世界にさらわれてしまう。そこでは生き残るためにプレデターと戦い続けなければならなかった。
プレデターの宇宙船がもう一隻からの攻撃を受け、地上に墜落。主人公クインの部隊の仲間は惨殺される。研究機関の兵士たちがプレデターの身柄を拘束し研究施設へ送るが、目覚めて暴れだし逃走。プレデターがクインの盗み出したプレデターの装備を狙っている事に気付き、プレデターを追うが・・・!
300年前のアメリカ。ネイティブ・アメリカン最強の部族の女性・ナル。
【生きるために狩りをする人類】vs【狩りをするために生きるプレデター】。
狩るか狩られるか、種族と技術の壁を越え、戦士の誇りをかけた“最初の戦い”が始まります。
ナルはその場にあるものと戦闘センスだけを頼りに、圧倒的なプレデターとの戦い方を模索しながら対決していきます。
描かれるのは「ジョーズ」のようなジワリジワリと忍び寄るプレデターの恐怖とナルたち人間の極限の緊張感。
そして人間が束になっても絶対に敵わないプレデターの絶望的な強さ。
時代設定などを見る限り他の物語とのつながりは特にないので、いきなりこの作品を見てもちゃんと楽しめる作りになっています。
もちろん過去の作品のオマージュや小ネタがあるので、ファンはにやりとしてしまうでしょう。
「ザ・プレデター」までは地球に来る目的は明確に語られることはないのです。
しかし彼らは戦闘種族で、人体から頭蓋骨と脊椎を引き抜いて戦利品としたりします。
戦士、狩人、として一人前に認められる事こそ名誉という社会の様子。
「エイリアンvsプレデター」では南極の遺跡で一人前の戦士と認められるための通過儀礼としてエイリアンと戦っていたという歴史が明らかになります。
つまり彼らは成人になるための儀式のために地球に来ていると言えそうです。
ただし「ザ・プレデター」では違っています。
地球を自分たちの住みやすい環境に改造して征服し、しかも人間の遺伝子を使って種族ごと進化させようという主張をするものが現れ、賛成派と反対派に分かれて争っているという設定になっています。
1号と言われるフュジティブ(逃亡者)プレデターは反対派のひとりで「プレデターキラー」というプレデターの科学技術の粋で出来たパワードスーツを地球人類に渡すために追われてやってきています。
それをアサシン(暗殺者)プレデターが追いかけてきたという設定です。
分かっている部分をざっくり紹介すると、
というのが挙げられます。
他にも、設定では実は女性プレデターがいるそうです。男性プレデターより少し身体が大きいという設定で狩りはしないので表立って出てくることがないそうです。
人間と比べてみると、まずは体格が約2~2.5mくらいからで大きいです。筋力もずば抜けて強くて、樹木やビルの合間を素早く飛び回って移動する事が出来るほどです。
耐久性というところでも、銃で数発撃たれてもまるで効かずに動き回れます。片腕を切り落とされてもその場の応急処置だけですぐに戦闘復帰します。
非常に痛みに強い耐性を持っているみたいです。
また、「ザ・プレデター」においてはいろんな種族の遺伝子を取り入れる事でより強く進化出来る事が描かれています。
アサシンと呼ばれるプレデターは体調が3.3m程でひと際大きく、一般的なプレデターであるフュジティブを軽々と投げ飛ばし、簡単に顔面を拳で叩き潰すなどスピードもパワーも格段にアップしています。
ヘルメットを被っていなくても、モノを見る時に使い勝手が良いように視界切替えを行っているので、一部サイボーグ化もされているようです。
基本的に科学技術を使った戦略的な戦闘よりも身体ひとつでの白兵戦を好み、尊ぶのが特徴です。
戦士として認めた相手にはマスクを取って敬意を表します。それから武装を取り外して刃のついた武器(槍とか剣)のみで戦います。
倒した敵の頭蓋骨と脊柱を引き抜いてトロフィーにしますが、これは認めた相手だけでありそれ以外の敵は分かり易い場所に逆さに吊るして皮をはぎます。
「こんな目に合わされるぞ」という警告であり、「それでも戦おうという勇者を求む」という意思表示でもあります。
そして、特徴としてもっとも分かり易いのが、子供などの弱者、病気の者、妊娠中の女性、には手を出さない。
ただし妊娠中の女性以外の者の戦意があることが分かった場合は、手加減、容赦一切なく全力で狩ります。
妊娠中の女性だけは武器を所持していて戦う姿勢を見せても見逃します。
以上のように誇りとプライドを基にした行動をとります。
1作目のプレデターです。グァテマラのジャングルでのダッチとの戦いで最後は自爆。もっとも暑い夏の期間にだけ自身の獲物にふさわしいと考える人間を狩っていました。
人型にカニやクモなどの節足動物をデザインに取り入れているので異様で異質な感じがします。
ダッチがマスクを取った素顔を初めて見た時に「醜い」と驚いたのもそのせいです。
ゴースト、シティ・ハンターなど複数名前が付けられています。2作目にロサンゼルスの摩天楼でハリソン刑事と戦った。
腕を切り落とされても自分で応急手当てをしてすぐに戦闘に復帰するとても頑強な戦士でした。
2作目のラストに登場する宇宙船内にいた複数のプレデター。
それぞれ容姿から名づけられている。
ハリソン刑事を取り囲むように現れた時には、あの悪夢のような強さを見せるプレデターがこんなにいるのかと絶望感で一杯になりました。
しかし、彼らはハリソン刑事の善戦に敬意を表し、去っていきました。
プレデターの社会は多数の氏族で構成されています。
そしてそれぞれの氏族には族長がいて一族の行動をまとめています。
その族長をエルダー・プレデターと言います。なので特定のプレデターの呼称ではありません。
特徴としては、ドレッドヘアが長かったり、顔に生えている毛が太く長く濃かったりと少し老化しているのが分かります。
2作目のラストや「AVP」などに登場しました。
「AVP」ラストに登場したエルダーはアレクサの功績を認めスピアを譲渡します。
「AVP」に登場した成人前のプレデターのひとり。名前の由来はエイリアンを倒した時に自ら額につけた傷跡から名付けられました。クイーンエイリアンを倒したが、エイリアンの宿主になりプレデリアンを誕生させてしまう。3兄弟の3男。
「AVP」の成人前のプレデターのひとり。マスクのデザインが古代ケルト人の兜に似ているのでこの名前が付きました。スカー、チョッパーの兄。
「AVP」の成人前のプレデターのひとり。背中に頭蓋骨(トロフィー)を背負っています。3兄弟の次男。
「AVP」の太古の回想シーンに登場したプレデター。大量のエイリアン相手に奮闘する姿が描かれていました。
「AVP2」に登場の熟練のエイリアンハンター。プレデリアンとの死闘の末、自らの核爆発によりプレデリアンと共に消滅。
「AVP2」に登場。スカーから生まれたプレデターが宿主のエイリアン。
人間が宿主の時よりも尻尾がより太くて長くなり、顔も上下顎の外側に左右に開く顎があります。
さらに後頭部にはプレデターのドレッドヘアのようなものもあります。
また血液もプレデターのような黄色い蛍光色をしています。
しかも人が宿主のエイリアンと違い、直接、宿主に複数匹孕ませることが出来ます。
基本的にエイリアンは宿主にした生物の外見や生体機能などを模倣して成体に成長します。つまりエイリアン+プレデターの能力やパワーを持つ最強の生物に進化しています。
「プレデターズ」に登場。スーパープレデタークランのリーダー。
バッドブラッド(犯罪者)で構成されている集団を自身が独自に組織しました。
他惑星の種族を誘拐してきてハンティングをします。
彼は同世代の中で殺害数最高記録保持者。
バーサーカーの士族(クラン)のメンバー。
技術工学に優れている。
バーサーカーのクランのメンバー。
ヘルハウンドと呼ばれる獰猛な犬のような生物を使役して隠れている獲物を駆り出します。
バーサーカーのクランと対立しているジャングルハンターの一族。
ひとりでバーサーカーたちに対抗している。
人間のロイスと取引する。
「ザ・プレデター」に登場。
人間とのハイブリッドで、「プレデター・キラー」を人類に届けるのが任務。
「プレデター・キラー」を盗み出したので「ローグ」(盗賊)とも呼ばれる。
様々な生物のDNAを融合させたプレデターで、サイズ、パワー、身体能力が桁違いで耐久力にもすぐれる。
「プレデター・キラー」奪取とフュジティブ抹殺の任務により、フュジティブを追い地球に飛来。
「プレデター:ザ・プレイ」に登場。西暦1700年代に地球に降り立ち、蛇・オオカミ・熊など優位に立つ生物を狩猟します。
そして最も知恵が働き、戦闘において最強の部族コマンチ族と戦い始める。
動物の頭骨を模したようなマスクと昆虫にも似た不気味な素顔が特徴。
ボーガンっぽい武器を愛用する。
プレデターは種族は単一、つまり1種類だけなんですが、環境的圧力によって遺伝子が変化して姿が変化していきます。
なので、地球にやってきた最古のプレデターであるフェラルプレデターはそういった生物学的な要因を逆にたどったようなデザインにすることになったそうです。
フェラルプレデターはより乾燥した環境に適用していたデザインを意識しています。
ドレッドヘアはカモフラージュとして扱いやすいようにより細く長さを増し、体表面は水分を逃さない爬虫類の皮膚のようなうろこ状になっています。
乾燥地域では柔らかい食べ物が少ないので、顎が発達して、歯も牙状のものだけでなく固いものを砕くための臼歯があります。
そして全体的なイメージはエチオピアに生息するゲラダヒヒというヒヒをイメージしてデザインされています。
「プレデター」とは捕食者という意味で、生きるために捕らえたモノを食べる生物の事です。
ですが、この映画に出てくる「プレデター」たちは人間を捕えて食べません。
どちらかというと、「狩り」を楽しんだり、強いモノと好んで白兵戦をするといった行動をとります。つまり意味的には「ハンター」(狩人)が正しいのではないかと長年突っ込まれてきていました(笑)
「ザ・プレデター」では劇中でその事に触れ、「イケてるからプレデターでいい」という事になっています。
確かに響きと、プレデターたちの顔つきからすると「プレデター」(捕食者)という名前はイメージにガチっとはまりますよね。
「エイリアン」も元々は異邦人とか外国人という意味だったのが、映画「エイリアン」の大ヒットで宇宙人という意味も含まれるようになりました。とりわけ日本人は「エイリアン」=「宇宙人」と思っている人が多いと思います。
「プレデター」もそのノリでよいのではないかと思います。
「ザ・プレデター」のラストシーンにプレデターキラーというフュジティブによってもたらされた、パワードスーツが登場します。
以下、動画に出て来ます。
地球を征服し、人間の遺伝子を取り込み進化しようとするプレデターがいる以上、侵略行為はこれからが本番という事になります。
そして、対プレデター用の兵器としてこのプレデターキラーが活躍する続編が出来る可能性は高いのではないでしょうか。
なんだか、楽しみですよね。
さらにDisney+で公開されている「プレデター:ザ・プレイ」も監督のインタビューで続編を意識した作品になっているとのこと。
興行成績がよければ続編の話も現実味を帯びてくることでしょう。
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