2022年は、何十年も前の作品が連続で続編公開となる年です。
その中で注目度の高い作品が今回紹介する作品が映画「THE BATMAN」(ザ・バットマン)です。
2022年3/4に公開開始となります。
この記事では「THE BATMAN」(ザ・バットマン)を見るにあたって今までのバットマン作品についておさらいし予習するための情報をざっくり紹介しています。
1939年にコミックで初めて登場。
1943年公開の「連続活劇バットマン」という作品が実写映画化の最初の作品。
その後、1989年公開のティム・バートン監督作「バットマン」で大ヒット。この作品のおかげでヒーロー映画は子供だけのものではなく大人も楽しめる作品として進化しました。
それから2005年からクリストファー・ノーラン監督の「バットマン ビギンズ」をはじめとする3作品が発表されて大ヒットします。
前シリーズではあまり描かれていなかったブルース・ウェインがバットマンになるまでを描き、宿敵ジョーカーとの戦いなどを描いています。
「ダークナイト」でのジョーカーのいかれた演技が人気を呼びました。
その後も「バットマン」の映画化は行われますが、基本的にはティム・バートン版のバットマンに影響を受けたままの作品となっています。
2022年公開の「THE BATMAN」は映画「JOKER」(ジョーカー)の続編となる作品。
今回のヴィランはキャットウーマン、リドラー、ペンギンが登場するのが分かっています。※2022年2/18現在
1939年にコミックで登場したもっとも古いヒーローであるのとキャラクター的にDCヒーローの中ではリーダー的な存在になっています。
ジャスティス・リーグのようなヒーローチームでもリーダーとして活躍しています。
パワーや純粋な強さだけで言ったらスーパーマンの方が圧倒的です。
しかし精神的にもろかったり、不安定だったりで悪に染まってしまう事もあって人類の脅威になる事もしばしばあります。
私怨がパワーとなっているとはいえ、バットマンの方が分別がありそうです。
ワンダーウーマンも神々のスーパーパワーと神の知恵による頭脳の持ち主ですが、いろいろと制約が多かったりします。
ほかのアクアマン・フラッシュ・スーパーガール・サイボーグなんかは若すぎて人の上に立てるような感じでもない。
彼らに比べるとバットマンには厳しい武術訓練やスパイ訓練などで培った人心掌握術や不屈の闘志などがあります。リーダーを任せるのに最もふさわしいのはバットマンでしょう。
バットマンの力は何よりもその正体ブルース・ウェインの莫大な富です。
その富により、軍隊よりも強力な情報収集やオリジナルの兵器開発、技術開発を行う事ができます。
しかもそれを秘密裏に行うには隠蔽できるだけの莫大な資本とコネを持つ必要があります。
すべてそれらを可能にするのがブルース・ウェインの持つ富という事になります。
そして彼は強烈な強迫観念を持っています。
目の前で両親を惨殺されてしまったのが自分のせいだという思いです。
そのために彼は両親の墓前に誓うのです。「すべての犯罪者への復讐」を。
復讐と恐怖が彼の中で渾然一体となって渦巻いているのがバットマンのパワーと呼べるものです。
その強力な思い込みがスーパーパワーを持たない彼に努力による知恵と武術と不屈の意思をもたらし、巨万の富を使って情報、科学技術、兵器を扱うことでバットマンとしての活動を支えています。
彼は幼少の頃、洞窟で大量のコウモリに襲われてトラウマを負います。
さらに両親と観覧した演劇にコウモリが登場し、それを怖がって両親に劇場を出たいとせがみます。
その直後両親が惨殺されてしまうのを目撃してしまいます。それで「自分がもう少し恐怖に耐えていれば両親は死ななかった」と自分を責めるようになります。
その上で「犯罪者への復讐」を誓います。
それ以降、彼の中ではコウモリは犯罪者への「復讐と恐怖」の象徴となります。
自分がその象徴になり、犯罪者に恐怖され復讐を果たし続けるための姿こそが「バットマン」というわけです。
つまり彼は復讐のために戦っているのであって、けっして正義のために戦っている訳ではないというのがこの物語の一番の肝となります。
ヴィランたちが狂気に染まっているのと同じかそれ以上に、バットマンも狂気に身を焼かれながら戦っているのです。
まずブルース・ウェイン個人にはスーパーパワーはありません。
そこで勉学とトレーニングにより、天才的な頭脳と達人級の武術と限界まで極めたフィジカルコンディショニングの持ち主となります。
さらに武道訓練やスパイ訓練により、変装・多言語・スパイ活動、果てはトリックを使った活動もお手の物。
そして武術訓練やスパイ訓練によってテレパシーや洗脳に対して耐性があります。物理的な痛みによって覚醒させることができます。
スーパーマンは精神的な耐性がまったくないのでよく騙されたり操られてしまいます。
しかも尋問や拷問術などもスキルとして習得しています。
敵の犯罪者から効率よく情報を引き出すために彼はためらいなく使用します。
というか、復讐のために活動しているので犯罪者には全く容赦ありません。
恐らく「THE BATMAN」ではこの辺を本性として描くのではないかと予想します。
※2022年2/18現在
その上で巨万の富を使った科学技術や兵器技術による武器・装備・搭乗機や衛星による監視システム・ネットワークなどが自由に扱える。
これこそが彼のスーパーパワーと言っても過言ではないでしょう。
しかしスーパーパワーを持たないバットマンですが戦闘力を効率よく上げられる銃は使用しません。
理由としては両親が銃によって惨殺されてしまったからです。銃を使わずに犯罪者と戦うのも自分に課した誓いによるわけです。
バットマンの外見そのものと言えるスーツです。元々は全身タイツだったのですが、ティム・バートン版以降ほぼ全身を包み込むブラックを基調とした防護スーツとなっています。非常に軽く動きを阻害しません。逆に非常に丈夫にも出来ています。防刃・防弾に優れた生地で作成されています。
またユーティリティベルトというベルトには各種アイテムが取り付けられています。
代表的なのがグラップネル・ガンです。鉤のついたワイヤーを射出してビルからビルに飛び移ったり、飛び降りる際のショック吸収などの目的で使われます。バットマン自身では飛翔できないので必須のアイテムです。
バットマンの高速移動用の特殊車両。スピードももちろんですが、いろんな特殊機能が付いています。外装は特殊な金属で造られていて、銃弾をまったく通しません。
作品により形状や機能が違っていたりしますが、コウモリをイメージしたデザインのものが多い。
警察からバットマンに捜査協力依頼の時に連絡する手段として使われる。通信やネットワークを使った手段では痕跡を逆にたどられてバットマンの正体が明かされてしまう危険があるために使われる。
ゴッサムシティの警察署の屋上に設置されたサーチライトを点灯すると夜空の天空にバットシンボルが映し出される。
バットマンの本拠地・秘密基地。各種コンピュータネットワーク・監視システムなどを始め、倉庫・格納庫もある。
ブルース・ウェイン邸宅の地下やどこかの地下洞窟(場所が明かされていない)や月などに建設されている。
など個性的でパワーのある悪役がたくさん登場します。
「バットマン」を嫌う人が良く言う理由が「暗い・陰鬱」です。
確かに、両親を惨殺されてしまった事への復讐という重いテーマだったりとか、コウモリを意識しているので基本的に活動するのが夜で大半が暗いシーンだったりするので、そう思われても仕方がないのかもしれません。
しかし、これはバックボーンがしっかりしているからこそ濃いドラマが描かれるということ、さらに共感を感じるポイントを見つけやすいというのが売りなわけです。
ヒーローを描くのにド派手な能力がなくても描けるということです。逆に軽薄には決してならない迫力を持って描かれるところが素晴らしいのだと思います。
もちろん好みはありますが、好きだと思ってみている人は以上のようなところを気に入って見ています。
少し見方を変えてみたらドはまりするかもしれません。
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