久しぶりに日本のホラーを観てみようと思い、適当に検索していたら見つけたのが、「黒い家」という映画。
意外と知られていないのですが、傑作と言っていいほど怖い映画です。
※注意:この記事にはネタバレが多分に含まれています。作品をご覧になっていない方にはオススメできません。
1999年公開の森田芳光監督の作品。
内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦、ら出演。
貴志祐介原作の同名作品「黒い家」を映画化。
保険金殺人がテーマであり、和歌山毒物カレー事件に内容が酷似していることで一時期話題になっていました。
また2007年に韓国でリメイク版が製作され、公開されました。
この作品は超能力や幽霊・妖怪など超自然的な存在を扱わずに「人間の怖さ」を描いています。
とにかく大竹しのぶ演じる菰田幸子が超怖いです。
「狂気」が服を着て歩いているようなおぞましい恐怖をがっつり演技で表現しています。
その夫役の西村雅彦もいや~な感じをかもし出す演技で夫婦二人のときの怖さが倍増します。
何が怖いって、保険金をせしめるための行動が常軌を逸しているとしか言えないところです。
もちろんしゃべる言葉も完全におかしい言動で、ゾッとします。
なにより怖いのが、この夫婦のような人間が本当に周囲に存在するかもしれないと想像してしまうことです。
恐さにリアリティがあるということです。
ラストに内野聖陽が演じる主人公・若槻慎二が大きな包丁を振りかざした大竹しのぶ演じる菰田幸子に追いつめられるシーン。
狂気を描くためなのだと思いますが、菰田幸子が若槻慎二の顔をなめまくった上に、自分で胸をはだけて「乳を吸え!!」と強制的に乳を吸わせます。
胸をはだけるときに大竹しのぶの胸をドアップで大写しにしてその後、頭を引き寄せ強引に吸わせます。
はだけられた胸は美しく見事なおっぱいなのですが、「乳を吸え!!」という狂気じみた態度とその表情にまったくエロさが感じられません。
しかも吸わせた直後に「ヘタクソぉ!!」と叫んでまたぶん殴るんです。
もう何がなんだか、「え?なに!?なんで!?」という戸惑いと、何を考えているのか分からない恐怖で混乱してしまいます。
この映画の作品通してのエロさすら、かすんでしまう「怖さ」の集大成だと言えます。
映像自体が暗い。
夜のシーンに限らず、昼間でも暗いです。
その最たるものとして、せしめた保険金でビーチで遊びにでた菰田夫婦を映したシーンがあります。
ビーチで太陽さんさんなので日焼け止めを塗っているのですが、映像自体は曇っているような、色あせたグレーっぽい映像でなにか一枚頭にかぶせられているような不快感を覚えます。
クラブのシーンで見事なおっぱいのダンサーが踊っているシーンがあります。
素晴らしいプロポーションです。
唯一このシーンだけが一息つける感じです。
このダンサーさんはMASHという方です。けっこうな数のダンサーが踊るシーンのある作品に出演されています。
ちなみにただいま、Amazonプライムビデオではレンタル、U-NEXTでは見放題配信中です。
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