SFパニック超大作としてAmazonプライムビデオで独占公開された作品「ムーンフォール」を見てみました。
久しぶりの大スケールの作品でワクワクしながら鑑賞してみたので感想、解説などを。
※注意:この記事にはネタバレが多分に含まれています。作品をご覧になっていない方にはオススメできません。
2022年公開のアメリカ合衆国のSFアクション・ディザスター・スリラー映画。
監督はローランド・エメリッヒ監督。
「ディープ インパクト」のスタッフが再集結している。
出演はハル・ベリー、パトリック・ウィルソンら。
2011年、3人の宇宙飛行士ジョー・ファウラー、ブライアン・ハーパー、マーカスはスペースシャトルで衛星の修理中に黒い物体の群れに襲われ、マーカスは死亡。
ファウラーは意識を失ってしまう。ハーパーはファウラーを連れ、シャトルを操縦して地球に戻る。
だがNASAはハーパーの話を信じず、事故は人為的なミスと見なされ、ハーパーはNASAを解雇される。
2021年、月は不自然に軌道を変える。
それは大パニックの始まりだった。
「地球に月が落ちてきたらどうなる?」「その時あなたはどうする?」というのがこの映画のテーマになっています。
ビジュアルとしてこのとんでもない大災害を描き切るのはほんとにすごいと思います。
ローランド・エメリッヒ監督はとにかくスケールの大きなものを描かせたら天才だなと思います。
実際に映像としてどう描くのかと思って観ていたら、ものすごい迫力の映像になっていました。
まあ、科学的にはおかしなところが散見される描写だとは思いますが。
スーパーディザスター(大災害)パニックものと思ってたら、冒頭から謎の生物のようなものが登場します。
「あれ?エイリアン?」「ん?」となりますが、そこはさすがローランド・エメリッヒ監督です。
監督の作品「ディープインパクト」と「インディペンデンスデイ」を合わせた映画に「2012」的な大災害を掛け合わせてある、言ってみたら集大成の映画です。
多種族を吸収絶滅する種族というのが「スタートレック」に登場するボーグです。
彼らも集合意識で全員が接続されていて、自分たちのことを「集合体」と呼んでいます。
今作の登場する集合体のAIもやっていることと考え方がボーグそのものです。
集合体のAIの描かれ方が「ハムナプトラ」や「マトリックス」と同じCG技術を使って、似たような襲わせ方をしています。
なんだか懐かしいのはそのせいかもしれません。
集合体AIの群体を倒すための武器もEMP(電磁パルス)爆弾ということで「マトリックス」との類似が認められます。
この映画はKC含めて陰謀論者が出てきます。
そして、KCの主張「月はエイリアンの建造物だ」というのが正しかったという描かれ方をしています。
世界にはいろんな陰謀論があります。
例えば、「実は月面着陸はスタジオで撮影されたもので、世界は信じこまされているだけ」とか「火星に人面を思わせる形の建造物が存在する」とか、いろいろです。
実はエメリッヒ監督は陰謀論などがお好きなようで、彼の作品にはたまに登場します。
例えば「インディペンデンスデイ」には「エリア51」が出てきます。アメリカの秘密裏に宇宙人を収容して研究する施設が隠されている場所のことです。
まあ、必要だったかと言われると特に必要ない気もしますが(笑)
単純にKCはオタクキャラで良かったのような。
パニックの中逃げ惑ういろんな人々や、生き残るために他人を蹴落としていく人々を描きつつ、家族や友人たちとの絆を描いています。
スペースシャトルのセットは、NASAが実際に使用していた本物の訓練用コックピットだったことが明らかにされました。
また、NASAが実際に所有する本物のガイダンス・ナビゲーション・シミュレータ(GNS)も使用したそうです。
このおかげで宇宙関連が大好きなファンが見た時に「おお!!」となる映像になっています。
そして、撮影のためにNASAが協力を惜しまなかったということで、臨場感のある映像に仕上がっています。
エメリッヒ監督は今作を考え出すきっかけは「月は誰が創ったか?」という本からインスピレーションを得たとインタビューで話しています。
ラストシーンで月のAIが、KCの意識をスキャンして複製させ、意識体として月のシステムと一体化させることで甦らせました。
KCは母親に自分が考えていたことが正しかったことを認めてもらいたかったので、月のAIは彼の母親の姿で現れます。
その時、KCに母親の姿で語りかけた月のAIは最後に「はじめましょうか」と言います。
KCが「何を?」と問う前にエンディングとなり、「何を始めるのか?」と物議をかもしているそうです。
まず、集合体のAIは破壊され脅威は去ったので、地球の修復や復興に月の技術力を使っていこうと協力を申し出てくれているというのが妥当な線でしょう。
KC自体は月と一体化しているので、月にある設備は扱うことが出来るようになっているものと考えられます。
遺伝子コードを操る技術や、月ほどの巨大建造物を作る技術を持つ月のAIはもともとは地球人類と同じ種だったこと。
それから自分たちの仲間を絶やさずに増やすために地球人類を創造していたことを考えると、地球人類を進んだ科学技術を使って人工的に進化させて、彼らの一員として迎えられるようにするのではと考えられます。
その懸け橋となるのがKCなのでしょう。
進化を始めましょうということではないのかと思います。
ローランド・エメリッヒ監督はインタビューで「3部作を意識していた」と答えているそうです。
つまり、続編への意欲を示すための一言といってよいでしょう。
実はこの映画は日本以外の国では劇場公開され映画館のスクリーンで楽しめます。
しかしなぜか、日本のみAmazonプライムビデオだけでの公開となっています。
この映画ほど大スクリーンで観たら大迫力の作品もそうはないだろうに。
IMAXやDolby Cinemaなどで観れたら最高でしょう!!
ん~~、残念。
全体を通して、いわゆるディザスター(大災害)映像に関しては今まで描かれていた、津波、地割れ、無数の降り注ぐ隕石、などは当然の迫力です。
ただ、見慣れてしまった感じはありましたが。
しかしそこで終わらないのが、やはりすごいです。
月が地球に接近して、巻き起こる今までに見たこともないような天変地異の数々、巨大な月が目の前に迫ってくる大迫力の映像が素晴らしいです。
細かい部分おかしなところとかありますが、ぶっちゃけそんなの気にしない方が面白いです。
ぶつぶついうくらいなら「おおおお!!!すげ~~!!」って観てるのが良いと思います。
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