映像技術の進化と元からあるアクションのノウハウで香港映画のSFやファンタジー作品が最近は本当に進化しています。
今回紹介する作品は映画「リセット 決死のカウントダウン」という作品です。
※注意:この記事にはネタバレが多分に含まれています。作品をご覧になっていない方にはオススメできません。
2017年公開のジャッキー・チェン製作、チャン監督作品。
主演はヤン・ミー。
タイムリープ装置を使ったSFアクション作品。
ジャッキー・チェンが制作に携わっているだけあって、迫力のアクションが好評。
タイムリープ装置を開発する女性科学者シアティエンは、わずか2時間足らず(110分)ではあるが生体組織をタイムリープさせることに成功していた。
さらにタイムリープ装置の実用に向け開発に邁進するが、彼女の愛息子が誘拐されてしまう。
犯人の要求は研究データの引き渡しであった。息子を救うためにデータを盗み出し犯人に渡す。
しかし息子は殺されてしまう。
息子の死を受け入れられないシアティエンは未完成のタイムリープ装置を使って110分前の過去に飛ぶが、、。
この物語のタイムリープの設定は過去へ飛んだ時点でもうひとつの時空を作り出し、その時空内に物体を割り込ませるというイメージになります。
だから元々、その世界に存在を許されていない異物は消え去る運命にある。それを薬物の力を使って影響を消そうとするが、保っても110分というところ。という設定になっている。
シアティエン1は息子を殺され、それを防ぐために過去へ。その過去でもやはり息子が殺されてしまう。この時点でシアティエンはシアティエン1とシアティエン2の2人。さらにもう一度過去へ飛ぶ。するとすでに未来から飛んできたシアティエン1と飛んでいないシアティエン2と改めて飛んだシアティエン3となるので、3人のシアティエンがその時空に存在することに。
しかしシアティエン3とシアティエン1はタイムリープの影響で消えてしまい、そもそもその時空に存在していたシアティエン2のみが残ることになる。
タイムトラベルしたものはいずれ消滅する。
これ文章だとわかりづらいなー。
この物語に限らず、最近の「実は!?」という展開は流行りなのかもしれません。
今作でも一番の悪者が実はシアティエンたち科学者たちが敬愛していたタイムリープ理論の構築者である博士だった。
この展開は実はすごく古くからあって、ファミコンの「ポートピア連続殺人事件」というゲームソフトがその最たるものでした。
この作品はアクションがジャッキー・チェンが関わっていてもカンフーアクションではありません。
ですが、手に汗握る、緊張感あふれるアクションでテンポ良く最後まで魅せてくれます。
SF的、脚本的な細かいツッコミはあるかもしれませんが、アクションと一応の辻褄の合った展開でダダーッと見ることができてなんとも爽快です。