SFといえば「宇宙」です。人類は「宇宙」への挑戦をしてきました。
約50年前の「アポロ計画」で人類は月に到達しました。
そして2022年から地球に一番近い天体の月への旅が再開されます。
それが「アルテミス計画」です。
以前のアポロ計画から約50年ぶりの月への挑戦となります。
まずは「アポロ計画」の内容を簡単に。
アポロ計画は、アメリカ航空宇宙局による人類初の月への有人宇宙飛行計画です。1961年から1972年にかけて実施され、全6回の有人月面着陸に成功した。 アポロ計画は、人類が初めて有人宇宙船により地球以外の天体に到達した事業です。
「アルテミス」はギリシャ神話の月の女神の名前に由来しています。「アポロ」は太陽の神の名前で「アルテミス」と双子です。
今回の計画では月着陸に初の女性飛行士がメンバーになるという事を意識して名付けられています。
「アルテミス計画」には3段階のステップがあります。簡単に紹介いたします。
無人の宇宙船により、月までの往来を行います。
まだ月への着陸は行われません。
SLSロケットとオライオン宇宙船の有人飛行試験を行います。
10日間のミッション期間の予定で、月まで行って帰ってくるミッションです。
【アルテミスⅡ】後にゲートウェイと呼ばれる、月軌道上の有人宇宙ステーションを建造します。
ゲートウェイを経由して、宇宙飛行士による月面着陸が計画されています。
その後、いろんな計画が予定されています。
月面基地などの拠点や、ゲートウェイを中継基地にした火星探査計画などです。
月が宇宙探索の玄関(ゲートウェイ)になるわけです。
「アルテミス計画」にはふたつの重要なポイントがあります。
宇宙開発をして、月や宇宙での長期間での生活が実現すると、もちろん結婚や子作りなどの機会も出来てきます。
この時に起こりうる問題や課題、健康上のあらゆる影響などをテストすることも目的に含まれます。
そのため、男女ともに月面に降り立つという事に大きな意味が込められています。
月の周回軌道上に構築される宇宙ステーション「ゲートウェイ」は月面および火星に向けた中継基地として、米国の提案のもと、ISSに参加する宇宙機関から構成された作業チームで検討が進められています。「ゲートウェイ」の組み立てフェーズでは、4名の宇宙飛行士により年間30日程度の滞在が想定され、2028年の完成を目指しています。将来的には100日程度の長期滞在も可能になる予定です。
将来的に月面基地の建設や、火星探査を行う場合、地球から遠く離れたところで数年単位での生活技術が必要となります。ゲートウェイは宇宙飛行士が深宇宙で長期滞在するための予行練習の場としても使われるのです。
ロケット燃料に使われている液体水素。
水素は分子の大きさが非常に小さいため、どんなに密閉処理をしても漏れ出してしまう事があるのだそうです。
どこで漏れ出すかは、その時にならないと分からないのだそうで、打ち上げ準備中にチェックしながら作業を進めていくのだそうです。
水素が漏れ出したままのロケットを打ち上げると、引火して大爆発してしまう危険がありますので、漏れが認められた時点で、密閉処理のやり直しになります。
打ち上げの日時などのスケジュールはロケットの準備さえできればOKというものではありません。
地球、月などの天体の位置や向きなどによって、あらかじめ計算したコースに乗せることが出来なかったりすることがあります。
そのコースで効率よく使うよう燃料などが厳密に計算されているので、コース変更はできません。
つまり細かく、「〇月〇日の○○時~○○時の間」という打ち上げに最適なタイミングがあるわけです。
このタイミングのことを「打ち上げウインドウ」と言います。
一度延期になると、次の「打ち上げウインドウ」まで待つことになるわけです。