築地本願寺
大江戸線築地市場駅から歩いて10分弱程のところに突如ドーンっと存在するお寺。
なんだか「日本のお寺」という感じではない。お堂も木造ではなく石造りでアンコールワット遺跡を思わせるようなイメージ。
狛犬も翼があり、西洋のグリフォンみたいなデザイン。顔つきも犬と言うよりは猫科のライオンやヒョウに近い顔つき。これも珍しい。パッと見たときに映画「エクソシスト」の冒頭に出てくる悪魔の像を思い出してしまった(笑)悪気はありません。
中に入ってみるとこれまた海外の建物のよう。すごい音響設備も整えられていて、お坊さんが出てきて読経を始めなければお寺だと言うことを忘れてしまいそうになる。
外には親鸞聖人の立像もあり、街中にそこだけ雰囲気の違う土地になっていました。
追善供養を行わない浄土真宗では御朱印はないそうで、代わりにスタンプが用意されていました。
築地本願寺の歴史
1617年に浅草の近くに建てられたのが、1657年の「明暦の大火」という大火事で燃えてしまったそうです。その後江戸幕府から再建のために与えられた土地が現在の場所だそうです。
ただし、当時はまだ海上だったので、わざわざ埋め立てて土地を築いて本堂を建てたそう。
この「築いた土地」という意味で「築地」という地名になったそう。
関東大震災でも火事で燃えてしまったそうです。
現在の本堂の設計をしたのが、東京帝国大学名誉教授で建築家の伊東忠太博士です。当時の浄土真宗本願寺派門主の大谷光瑞が建築研究のために探検隊を組織してシルクロードを旅していた事と、博士もアジア各国を訪ねていた事が縁でインドやアジアの古代仏教を模した本堂や入り口のステンドグラスなどを取り入れる事になったそう。
案外みんなが知っているお経
実は漫画などでお坊さんのキャラクターが「ナーンマイダー、ナーンマイダー」と唱えるお経は、浄土真宗などの「南無阿弥陀仏」から来ているんですね。
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