同名タイトルのマンガ原作の劇場版となる本作。
前々から少し興味を持っていました。
創造者(クリエイター)の裏話的な作品てちょいちょいあって、当事者たちが苦悩や抱えた闇を描く作品というのが割とあります。
そんな作品群のひとつなんですかね。
作品概要
2021年6月公開の原作:杉谷庄吾【人間プラモ】、」監督:平尾隆之作品。
◆映画大好きポンポさん 公式サイト https://pompo-the-cinephile.com/
クリエイターに大切なモノを一言で表す!
ポンポさんのすごいセリフがあります。
「幸福は創造の敵」という言葉です。
創造者たるクリエイターは不幸であらねばならない、もしくは不幸ではない事が不幸だと気付く事が必要だという事です。
すべての創造物は作り出した人間のコンプレックスから産まれてくるんです。
コンプレックスのある人間の内側に渦巻く圧倒的なエネルギー量によって生まれるモノなんです。
幸せな人間はその内側にあるエネルギーをいい具合にうまく発散させることが出来るので幸せなのです。
内側に渦巻くエネルギーはそれほど多くはないという事になります。
そんな幸せな人が創作したモノは籠っているエネルギー量が多くないので人を圧倒するような感動を呼ぶ事がないという事です。
不幸な人が創作をする時には内側に渦巻く、コンプレックスやいびつにに歪んでしまう程に何かに抑圧された、人を圧倒するようなエネルギーを創作物にぶつけて創作するのですから、どんな感情にせよ、心を揺さぶらない訳がないんですよね。
商業性と芸術性のはざま。
実は「芸術とは自分が芸術だと思ったら芸術」なのであります。
ところがそれだけでは生活が成り立ちません。
なぜなら誰一人として理解できないものに誰がお金を支払ってくれるでしょう。
「美しい」や「すごい」、「おもしろい」と他人に認められてようやっとお金になり、自分の暮らしを維持していくことが出来るようになるわけです。
つまり、値段のついてる芸術には分かり易くするためのヒントやパスワードのようなものが盛り込まれていて、それを読み取れる人々が価値を見出すように出来ているんですね。
まとめ
この映画では上記の二つがしっかりと考え抜かれて描かれています。
そして上記をバランスよく取り込み、多大な人々に認められた時に「ヒット作」と呼ばれるという事なんですね。
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