ディズニー傘下になり、マーヴェル作品もMCU(マーヴェル・シネマティック・ユニバース)という作品同士が共通の世界や設定を引き継ぐ形で描かれる作品を毎年何本も公開するようになりました。
今回はその中で最も地球に古くからいるヒーローというか神々のストーリーで、MCUの26作品目である「エターナルズ」を紹介します。
◆『エターナルズ』マーベル公式サイト
作品概要
2021年公開、クロエ・ジャオ監督作品。
ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、クメイル・ナンジアニ、リア・マクヒュー、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、ドン・リー(マ・ドンソク)、キット・ハリントン、サルマ・ハエック、アンジェリーナ・ジョリーらが出演。
アンジェリーナ・ジョリーとマ・ドンソクという大スターが今回出演しているのも見どころです。
またクメイル・ナンジアニはドラマ「シリコンバレー」でディネシュ役で出演した俳優です。その時の彼のコミカルな演技が、今作のキャラにも生きていてなんだかうれしいです。
ヒーローチームの中でも人数の多い10人のヒーロー(神々)の壮大なストーリー。
ざっくりあらすじ
太古、遥かなる昔に宇宙の絶対的な存在であるセレスティアルによって産み出された不死の宇宙種族エターナルズは、ディビアンツから地球人類を守るために地球に派遣される。
7000年以上も人類を時に導き、見守り続けてきたエターナルズだった。
熾烈な戦いの末、ディビアンツを殲滅したエターナルズはそれぞれ解散してそのまま人類に紛れて秘かに暮らしていた。
しかしサノスの宇宙生命の半減が元に戻った時からディビアンツが再度姿を現すようになり、エターナルズは再集結する事となった。
美しい景色
今作は、景色が非常に美しいです。
マーベル作品ではけっこう珍しいのではないかと思います。
正直、ただただそれを観るだけでも価値があると思いおまいます。
ぜひ美しい景色を堪能しましょう。
エターナルズのメンバー
- セルシ:物質の自由自在な変換
- イカリス:高速飛行・目から放つレーザービーム
- セナ:思い描いた武器の具現化
- ギルガメッシュ:拳のパワー強化
- エイジャック:あらゆる生命のヒーリング
- ファストス:驚異的な科学技術
- スプライト:変身と幻影の発動
- キンゴ:指先から放つレーザービーム
- マッカリ:神速の脚力
- ドルイグ:マインドコントロール
より詳しい説明は公式サイトをどうぞ。
◆キャラクター・メンバー公式サイト
ちなみに彼らは寿命が尽きる事はないので不死ではありますが、致命傷を負えば死んでしまいます。完全な不死身ではありません。
セレスティアルズによって創造される種族
地球よりも巨大な姿で描かれた、絶対的な存在のセレスティアルズは何を目的にしているのかはわかりませんが、今作では新たなセレスティアルズを地球を苗床にして誕生させようとします。
ディビアンツとの戦い以外にエターナルズたちは地球人類を見捨ててでもセレスティアルズを誕生させるのか、地球人類のためにセレスティアルズを裏切るのか選択を迫られます。
セレスティアルズはその絶対的な力を使って、宇宙中の種族を創造しています。
- 地球人類
- エターナルズ
- ディビアンツ
今作では3種族が出て来ます。ちなみに「アベンジャーズ:エンドゲーム」のサノスはエターナルズで、今作のセナとはいとこ同士になります。
サノスの容貌が他のエターナルズと違うのはディビアント症候群に侵されているからです。
彼はディビアンツの遺伝子により突然変異で体組織の組成が変わってしまったことで容姿が変わってしまい、他のエターナルズよりさらに強力なパワーを持つことになりました。
その姿のせいで生まれたばかりの時に母親に殺されそうになったという壮絶な経験を持っています。
その他にも
- クリー人:クリーエターナルズ、クリーディビアンツと2種類いる。
- スクラル人:クリー人から派生したディビアンツ。
- アスガルド人:ソーやロキたち
さらに、地球人類の遺伝子をセレスティアルズが操作して出来上がった種族が、ミュータントです。
つまり、「X-MEN」たちのことです。今後、MCUでも「X-MEN」も合流する予定との事です。
キャプテン・アメリカのシールドとウルヴァリンのツメがガキンガキンいうのが見れるかも(笑)
選択による影響
この物語の秀逸な点は、エターナルズ10人の間で、何が正しいのかという価値観が統一されていない点なんですよね。
セレスティアルズを裏切って地球人類を助けるのか、セレスティアルズの命令通りに新たなセレスティアルズを産み出すために地球を犠牲にするのか、というのを各メンバーは葛藤しつつ選択していきます。
エターナルズは神々と言う訳ではないという描かれ方なので感情移入しやすい作りになっています。
そもそもディビアンツは純粋な悪ではないのではないかなど、今後の作品に伏線を残していく作りになっています。
ディビアンツとシンビオートってなんか似てるよね~。
オマージュなど
ギルガメッシュ役のマ・ドンソクなんですが、韓国映画ではとにかく鉄拳で物事を解決していくような役をよく演じています。
今作のギルガメッシュの設定はまさにそこを押さえているデザインだったり戦闘スタイルで、クスッと来てしまいました。
それから、アンジェリーナ・ジョリー演じるセナは思いついた武器を使って戦うという役どころ。戦いを楽しむ最も危険な女戦士という事ですが、エロいです(笑)
あとは、リチャード・マッデン演じるイカリスなんですが、「マントのないスーパーマン」をすごい意識してます。
マイノリティなどの描き方=ポリコレ
最近の作品はけっこう人種やマイノリティの描き方を意識しています。(いわゆるポリコレというやつですね。)
ポリティカル・コレクトネスとは、社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策または対策などを表す言葉の総称であり、人種、信条、性別などの違いによる偏見や差別を含まない中立的な表現や用語を用いることを指す。政治的妥当性とも言われる。
Wikipedhiaより引用
今作も同性愛者がエターナルズメンバーの中にいたり、手話で話すメンバーがいたりといろいろと気を使った構成になっています。
ただ、この描き方を好きになれない方もかなりの数いたみたいで、アメリカでは問題になったり、炎上したりとあったみたいです。
自分としては作品を楽しむという点において、気になるところはなかったのですがいろいろと難しいようです。
ちなみにただいまAmazonプライムビデオ、U-NEXTでレンタル配信中です。
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