【映画を楽しむコツ】vol.102 映画館で知っておきたいこと【上映方式】【音響システム】【座席】解説

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映画館の大きなスクリーンで映画を楽しむ時に、最近は同じ映画でもいろいろ選択できるようになってきています。

その時に、料金が違うのは当然なんですが、何が具体的に違うのか、いまいちよくわからないですよね。

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IMAXだのMX4Dだの言われても何のことやら。

と、いうわけでこの記事では映画館の上映方式の違いについて書いてみます。

ではさっそく、いってみましょう~♪

実はたくさんある上映方式4選

実は映画館で映画を上映する方式というのはたくさんあるのご存じでしょうか?

その数、実に15種類以上にもなります

スクリーンのサイズや独自の撮影方式に対応したスクリーンと音響システムなどの組み合わせでいろいろと種類があります。

その中で、有名なものを4つ紹介します。

4DX(フォーディーエックス)

4DXとは、モーションシートが上下左右、前後に動き、ミスト・エアーや熱風など環境効果、シアター全体を包み込む霧や雪、フラッシュなどダイナミックな演出が売りです。

簡単にいうと、画面に合わせて座席が動き、霧や雨、風や爆風などが感じられます

また雷の時にフラッシュがたかれたりしてより作品の中に入り込んでいる感覚を増強します。

一部劇場では「スライド&ツイスト」を搭載した「MAXシート」を導入しています。

映画をひとつのアトラクションとして楽しめるようになります。

非常にシートの動きや演出による刺激が強いので、吹き替え版の方がより楽しめそうです。

カーアクションなど、大勢で楽しめるタイプの作品におすすめです。

またScreenXであれば正面だけではなく、左右にもスクリーンがあり、映像の中にいるような感覚になります。

以下の動画の注意事項は参考になります。

MX4D(エムエックスフォーディー)

MX4Dとは、画面に連動してシートが左右上下に動いて、風邪やミストや香り、ストロボなどを連動させて視覚聴覚以外をフルに刺激して没入感を高めます。

シートの動きやその他の演出はやさしめです。

じっくり、緊張感を味わうようなホラーやサスペンス映画などがおすすめです。

また、字幕版でも見やすいです。

IMAX(アイマックス)

IMAX(アイマックス)とは、世界に5台しかないIMAXカメラを使って撮影された映像に対応したスクリーンと音響システム。

画角の広い映像を特大のスクリーンを使って広大な空間を表現し、大迫力の音響はお腹に響くほど。

レーザーを使ったプロジェクターを2台使って映写するIMAXレーザーは極限の色彩美です。

スクリーンの規格が統一されていないため、完全にフルサイズで移すことができるスクリーンは今のところ、日本には東京池袋のグランドシネマサンシャインと、大阪の109シネマズ大阪エキスポシティの2館だけです。

今後増えていくみたいです。

Dolby Cinema(ドルビーシネマ)

Dolby Cinema(ドルビーシネマ)とはDolby VisionとDolby Atmosに対応させたスクリーン&音響システムです。

映像クリエイターが表現したい映像に最も近いものを再現すると言われています。

音響は最大64チャンネルの立体音響システムでまるでその世界の中にいるかのような感覚が得られます。

美しく表現力高い映像とまるで映像の中に入り込んでしまったかのような臨場感を体験できます。

4Kとか解像度とかってなに?

画質に関しての小難しい用語があります。代表的なものを紹介します。

とりあえず、以下の4つが分かってれば映画を観る上で、十分だと思います。

解像度

一言で言ってしまえば映像の目の細かさのことです。

映像は画面を覆う無数の光の点で表現されています。

この光の点が画面にいくつ並んでいるかを横×縦で表します。

光の点にも名前がついています。それが画素です。

(厳密にはカメラやモニターの種類によっては定義が異なります。)

ハイビジョン・フルハイビジョン

解像度は画素数を横×縦で表したものと上記で紹介しました。

いろんな解像度の中で、名前がついていて主にテレビなどで使用されているのが、ハイビジョン、フルハイビジョンです。

1280×720=約920万画素以上をハイビジョンといいます。

1920×1080=約207万画素、これをフルスペック・ハイビジョン、略してフルハイビジョンといいます。

また、分かりやすいように4Kに対して2Kとも呼ばれます

このフルハイビジョンが、BS放送やBlu-rayの画質になります。

4K

より高精細な映像表現のために開発された規格が解像度3840×2160のウルトラハイビジョンです。

横が3840なので約4000=4Kと呼ばれています。

一番の違いはフルハイビジョンまでに表現できていた明るさの幅が数倍になりました。

明るさの単位でニットを使って表します。フルハイビジョンまでは400ニットの明るさの幅を表現できましたが、4Kになり最大1200ニットまで表現できるようになりました。

つまり4Kはより高精細により高コントラストに映像を表現できる規格です。

BS放送、UHBD(ウルトラハイビジョンBlu-ray)、ネット配信動画などで扱われます。

(※ちなみに太陽光の明るさは、アスファルトに反射した光の明るさで10,000ニットだそうです。)

8K

8Kとは横×縦の解像度が7680×4320画素の映像のとでです。

またの名をスーパーハイビジョンといいます。

基本的には8KBS放送とイベント用のスクリーンモニター用の規格となっています。

今のところ、8KコンテンツはHDD以外にコピーできません。

残念ながら今のところ、映画では『2001年宇宙の旅』などの一部作品以外ではこの解像度の映像はありません。

4K以上で映像表現できる明るさの幅の規格

HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)

4Kになり表現できる明るさの幅が大幅に大きくなったことで、規格も新しくなります。

それがHDRです。漢字で書くと「高色域」です。

以下は4K映像において扱われるHDRの規格です。

HDR10

4K映像での基本的なHDR規格です。UHBD(4Kブルーレイ)やネット配信4K映像などで採用されています。

HDR10+

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HDR10はひとつの映像の中で明るさの幅は固定されています。明るいシーンと暗いシーンをより表現豊かに描き分けるために、シーンごとに明るさの幅を可変させます。

HDR10に対応している機器であれば効果が出るようになりますが、機器の性能により処理が変わってしまいます。

Dolby Vision

ドルビーラボラトリーズ(研究所)で映像クリエイターのリクエストをクリアするために作られたHDR規格。シーンごとの明るさの幅を可変させるとともに、扱える情報量が格段に上がり、表現力が向上します。

対応機器で対応メディアを再生することで大幅に表現力がアップします。

4K HDR IMAX

4K相当画質で、従来の16:9のアスペクト比ではなくIMAX独自のアスペクト比に対応させたHDR規格。

HLG

日本のBS放送における4K映像用の規格です。

4K放送開始直後、HD画質の放送をそのまま4K放送で放映したことがありました。その時、HD画質の映像には4K画質での輝度情報は含まれていません。

4K規格でHDR対応して従来よりも格段に幅広い輝度情報を扱えるようになっているのに、HD画質の輝度情報のまま放映してしまいました。

なんと、4KチャンネルよりもHD画質のチャンネルの方が明るく美しい映像が流れてしまうという時期があったのです。

結果、高額な4Kテレビを購入したユーザーから苦情が相次ぎ、HDR規格を設定しなおしてアップコンバート(画質向上)の時に輝度情報も一緒に向上させた映像を放映させるようになりました。

音響について

4K画質になりより高精細な映像でいわゆる「没入感」を高く得られるようになりましたが、

その分音響にも高水準の没入感を求められます。

そこで開発されたものの代表的なものが以下のふたつです。

Dolby Atoms

一言で言うと「立体音響」です。

今までのサウンドシステムは、前後左右の平面的な音の演出は可能でした。しかし上下の音の移動を演出することはできませんでした。

そこでオブジェクトベースでの音響ということで、チャンネル数でいえば128ch相当にもなるデータ処理を行う音響システムをドルビーラボラトリーが開発して可能にした音響規格です。

例えばシステムを組んで「森」の音声を再生すれば、周囲を囲む木々の存在をそれぞれの葉音から感じられ、あちこちから聞こえる鳥の鳴き声や少し離れたところにある川のせせらぎなどを感じることができます。

まるで森の中にいるかのような臨場感を演出することができます。

映画館ではこの立体音響を実現するために対応の劇場では左右の壁やスクリーンの裏以外に天井にもスピーカを配置して、それぞれのスピーカーで別々の音を再生します。

IMAXサウンド

IMAXカメラで撮影した映像の音響データを再生するために12チャンネル、サブバスのスピーカーシステムを使います。

つまり12.1chの音響システムになります。

壁と天井に配置されたスピーカーの重厚な低音が大迫力のサウンドを生み出します。

ドンっと迫力あるBGMや効果音などが楽しめます。

電八的おすすめ上映方式

電八的にはじっくり映画を楽しむならば以下の2つがおすすめです。

  • IMAX(アイマックス)レーザー
  • Dolby Cinema(ドルビーシネマ)

まだまだ、導入されていない劇場が多いですが、機会があったらぜひ体験していただきたいです。

IMAXレーザーで「DUNE/デューン砂の惑星」を2021年に観たんですが、広大な砂漠や風に舞う砂の一粒一粒の輝きが非常に美しかったです。

また、「ゴーストバスターズアフターライフ」をDolby Cinemaでみました。ゴーストが自分の周囲を浮遊しているような臨場感があって最高でした。

座席選びのポイント

映画館で座席選びに迷うことありますよね。

座席によって見え方や感じ方が変わることもあります。

出来るだけ快適な席で観たいですよね。

そんな時は以下を参考にしてみてはいかがでしょう?

利き耳利き目

人には「利き手利き足」と同じように、「利き耳利き目」があります。

まあ映画館の場合、すこぶる大きな画面を観ますので、目に関しては気にしなくてもよいと思います。

そこで耳ですが、利き耳が右ならば、スクリーンに向かっての中心線より、少し左寄りに座ることで、左耳の不利をカバーすることが出来て、バランスよく音響を楽しむことが出来るようになります。

目の前が通路のメリットデメリット

映画館によりますが、座席の中央部を横切る通路がある場合なんですが、メリットとでデメリットがあります。

メリットは前の座席は通路の向こうになりますから、視界が開けて見やすく、足を延ばすのもOKです。

デメリットは遅く入場してくる人や上映中にトイレに立つ人が、目の前を横切ります。

意外と快適な席

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左右に出入り口がある場合の座席

スクリーンの左右に出入り口がある劇場の場合、意外と快適なのがその出入り口上の最前列の席です。

人の出入りや前席に気を使う必要がなく、高さがあるので視界が開けていて案外観やすい環境です。

そして何より割と予約する人が少ないので、狙い目の席です。

進化する極上設備

以下の動画は映画館の極上設備を紹介しています。

今後、映画館は他社と差別化していったり、アミューズメント化していく傾向にあります。

豪華な座席、豪華な食事、大迫力のスクリーン、などなど。

動画のような、豪華設備は増えていくのかもしれません。

リーズナブルな映画館とゴージャスな映画館と差別化されていくのかもしれません。

話の種に一度くらいゴージャスに楽しんでみるのもありだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。

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