映画『トロン』をご存じだろうか。
1982年公開で世界で初めて全面的にCGを導入した映画として当時は非常に話題になりました。
今回はその続編、「トロン:レガシー」を語っていこうと思います。
作品概要
2010年公開のジョセフ・コシンスキー監督のSF作品。
前作から28年を経て続編となる『トロン:レガシー』が公開されました。
ざっくりあらすじ
20年前に失踪した、デジタル界のカリスマである父から謎のメッセージを受けたサム。
消息を追い、父が想像したコンピューターの世界に偶然入り込んだサムは、独裁者クルーから命を狙われ、謎の女性クオラに救出される。
やがてこの世界に隠された人類の存在を脅かす恐るべき秘密を知ったサムは、父の手がかりを握るクオラと共に、クルーとの壮絶な戦いに挑むー。
何がいいってデザインのカッコよさ!
もうとにかくこの映画の良さはデザインが非常にかっこいいところです。
『トロン』で一番人気のあったシーンがやはりオールCGで作られたバイク「ライトサイクル」でのバトル。
今作では「ライトサイクル」でのチーム戦を進歩したCG技術でより緊迫したカッコいいバトルシーンに仕上がっています。
前作は簡単なポリゴンチックなライトサイクルでしたが、今作はバッチリCGの精度が上がり非常にリアルに仕上がっていてド迫力のアクションシーンになっています。
前作の設定や世界観はそのままに映像が美しく、さらにカッコよく、スケールアップ&グレードアップしています。
※注意!!ここからはネタバレがあります。作品をご覧になられていない方にはオススメ出来ません。
ファーストコンタクトは宇宙人だけじゃない。
物語序盤から、主人公サムを助ける謎の美女クオラ。
『トロン』では仮想世界の中は要するにコンピュータの中の世界なので、通常、ヒト型で活動していてもそれはプログラムであって生命ではないです。
しかし彼女は実はISO(アイソー)と呼ばれる仮想世界の中で生まれたデジタル生命体でした。
そう、つまり仮想世界における知的生命体とのファーストコンタクトなんですね。
しかし、クルー2.0というプログラムは「完璧な理想郷」を作る上で目的を持たない彼らアイソーを削除対象と認識してしまいます。
そしてラスト、クオラはサムと一緒に物質電子変換装置で現実世界に現れます。
その後の世界はどんな世界に変貌していったのでしょうか?想像するとワクワクします。
トロンはなぜ悪役?
前作の主人公ケヴィン・フリンと同じ顔のプログラムのクルー2.0。
彼はケヴィンによって「完璧な理想郷」を創造するように作られました。
最初はトロンと協力していたのですが、「完璧」を目指すあまり少しの無駄も許さず、いつしかすべてを支配するようになってしまいます。
そのために不必要なプログラムは削除され、有用なプログラムは洗脳して強制的に配下に加えていました。
トロンは非常に優秀なプログラムなので洗脳して配下に置かれていたというわけです。
電脳空間とファーストコンタクト
SFというと「宇宙」が舞台というイメージでしたが、1980年代に入り、ディストピア的な荒廃した未来やコンピュータの中(電脳空間)などもイメージに加えるような作品が続々と出てきました。
その中で、「コンピュータの中」をCGを使って描き出したのが『トロン』です。
そして『トロン:レガシー』でデジタル生命とのファーストコンタクトを描いています。
つまり『月世界旅行』と『未知との遭遇』を仮想世界の中で同じことを28年掛けて行ったという事です。
クオラがきれいです!
そして、クオラ役のオリヴィア・ワイルドがキレイです。
まとめ
設定が決まっているために、かなり制限が多い作品なのだとは思いますが、圧倒的な映像表現と大迫力のアクションで完全に前作を上回るワクワク感です。
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