【映画を楽しむコツ】vol.62 「刑事物語」シリーズ編【U-NEXT】【Amazonプライムビデオ】

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笑いあり、涙ありで観た後に何かホッとする映画観たいなと思った時に選ぶ作品が今回紹介する「刑事物語」です。

ドラマ「金八先生」でお馴染みの歌手にして俳優である武田鉄矢の名作シリーズ。

作品概要

1982年~87年に掛けておおよそ1年に1作品で5作品が公開されたシリーズ。

主演は武田鉄矢。脚本:渡邊祐介、武田鉄矢、原作:片山蒼(武田鉄矢ペンネーム)。

パターンが決まっていて、移動させられるところから始まり、事件解決するも暴れ過ぎが原因でまた別の地へ飛ばされてしまいます。しかも各地で好きになった女性を助けて惚れるが失恋してひとりで赴任先へ向かうというパターンです。

1作目は豪華な顔ぶれ

武田鉄矢扮する主人公:片山元(かたやまはじめ)は博多から沼津署に移動になるのですが、移動先の藤堂一課係長役を「ウルトラマン」の科特隊隊長や仮面ライダーのおやっさん役でお馴染みの小林昭二が担当しています。

また矢代スミ刑事課庶務役を樹木希林が担当していていい感じの笑いを提供しています。

またヤクザから金を巻き上げようとして詐欺で捕まった詐欺師の種井役で西田敏行が友情出演。

田中邦衛は最後にマドンナひさ子と一緒になる事を決める聾啞(ろうあ)の隣人役を担当。素晴らしい演技力で引き込まれます。

高倉健も出演。高倉健の役どころは81年公開された主演作品の「駅 -STATION-」の三上英次役です。ラストで英次が辞職願を焼いて、そのまま移動先へ旅立つところで終わっているのですが、その赴任先が今作の沼津署という設定でワンシーンのみ出演。

マドンナがみんなイイ!

  • 1作目-三沢ひさ子役を有賀久代(出演後、演技に自信が持てず引退)
  • りんごの詩-石戸谷忍役を園みどり(撮影時新人で後に未来貴子に改名)
  • 潮騒の詩-松村清子(母親)を星由里子、松村海子(娘)を沢口靖子
  • くろしおの詩-桃子役をあいはら友子
  • やまびこの詩-真咲直子(姉)を賀来千香子、真咲真子(妹)を鈴木保奈美

と案外、当時新人だったり若手だったりを起用しています。

1作目の有賀久代は演技に自信が持てなくなったとのことで出演後引退してしまったのですが、周囲が豪華すぎて新人の子が圧倒されてしまったんですかね~。

決して悪い演技ではなく新人にしてはかなり良かったと思うのでもったいなかったなと。

ジャッキー・チェンを意識してます。

そもそもこの映画を武田鉄矢が思いつくきっかけになったのが、ジャッキー・チェンの「ドランクモンキー酔拳」を観賞してすごく衝撃を受けたのが原因だそう。

それから何度も観てかなり研究したそうです。

なので、髪型やカンフーで戦うところやコミカルだったりと、似た感じになるのは当たり前です。というか完全にパクッてるシーンなんかもあります。

そしてカンフーに関してはアクション指導に名前が出ている松田隆智に撮影前に教えてもらったのだそう。

この松田隆智は武術の修行者にして紹介者として日本の武術会では非常に高名な存在です。日本に中国武術を広く紹介するのに貢献した人だったりします。

大ヒット漫画「拳児」の原作を担当したり、日本の古武道や柔術、合気道なども分かり易く紹介しています。

「ひらけ!ポンキッキ」で「カンフーレディー」という曲のMVに出演し、套路(とうろ)という武術の型を当時ほとんど日本では紹介されていなかった貴重なものを日本で初めて映像化した人です。

ちなみに本作の片山刑事が使うのは蟷螂拳というカマキリの型です。この拳法は非常に実践的なのが特徴だそうです。

ハンガーヌンチャク

カンフー映画、特にジャッキー・チェンの映画では身の回りにあるモノを上手く使って武器にしたり防御に使ったりというのがあるのですが、本作でも同じように周囲のモノを使って戦います。

最初は戦いの場がクリーニング工場でハンガーがあったから使ったというだけだったのですが、2作目以降もハンガーをヌンチャクのように回転させて使います。

2作目の

たけ〜し、ハンガー!……!!」

投げ渡されたハンガーが針金製で相手がバイクのヘルメットを被っていたので叩いても曲ってしまう。

ちが〜う、木のやつ〜っ!

木製のハンガーを渡されて改めて滅多打ちにして倒す。

というシーンがあるのですが、ハンガーヌンチャクが名物となります。

人情が一番

笑いあり、涙あり、アクションありの3拍子揃った作品です。その中でも武田鉄矢扮する主人公片山刑事は、バカが付くくらいの正直者な上に人一倍人情に厚いという性格。いつも必ず貧乏くじを引きます。

でも一瞬、一瞬を本当に一生懸命に人に尽くす彼を、最初は間抜けだな~と笑っていたのが、最後には応援したくなるという。

彼のやさしさを少しでも見習いたいモノです。

やってる本人が本気だから面白い

武田鉄矢が「幸福の黄色いハンカチ」で共演した高倉健から送られた言葉で最も影響を受けたのが

「笑わそうと思うから本気じゃないのが伝わって面白くならない。やってる本人が本気でまじめにやってるのにうまくいかないってのが面白いわけだから、ちゃんと本気にならないとダメなんだよ。」

というような内容の事を言われて感銘を受けたそうです。実際にそのアドバイスの後うまくいかなかったシーンがいいできになったそうです。

今作の刑事物語は主人公の片山刑事が終始本気なので笑えるところは本当に笑えますし、悲しいところは悲しく、怒り心頭なところは観てる観客も怒りを覚えるくらいに引き込まれます。

テーマ曲「唇をかみしめて」

テーマ曲を吉田拓郎が担当しています。武田鉄矢がどうしても吉田拓郎を起用したがったそうで、直接会いに行って頼んだのだそう。

吉田拓郎とはこの時が初対面だったのだけど武田鉄矢の熱意に押される形で決まったのだそう。

ふたりはこの後、友人同士となったのだそう。

しかし起用当初は「唇をかみしめて」がスタッフに不評だったそう。

本編に関係ない広島弁の歌詞が合わないという事だったがラストシーンで片山にヒロインと田中邦衛扮する聾唖の青年が一緒になるという事で別れを告げる。そのタイミングで曲を流したところ、スタッフ一同号泣し一発で起用が決定したそう。

ちなみに1作目のみU-NEXT、Amazonプライムビデオにて見放題配信中。2作目以降はAmazonプライムビデオ有料レンタル配信。

好きすぎて以前にも紹介していたのを忘れていました。よろしければ以前の記事も参考にどうぞ。

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