「もしも、学校が…!?」っていうドラマをご存知の方いらっしゃるだろうか?
レイカン
ガラゴエ
マイコン
キンギョ
カイリキ
という5人組を知ってる人いますかね?
小学生の頃、なんとか毎週見ていた記憶があります。
ふと思い出しまして懐かしくなりました。
※この記事は2022年12月30日に加筆修正をしています。
作品概要
1985年放映のドラマ作品で全7話を毎週金曜日で約2ヶ月放映。
当時の学力偏重主義なんて言われていた学校教育への疑問を投げかけるような作品でした。
ざっくりあらすじ
ある日の昼休み、学校の屋上で大騒ぎが起こる。
道也(通称・レイカン)(谷本隆之)が磁石を片手に屋上に白線を引こうとして他の生徒ともめていた。
いつも問題を起こすのは最低クラスのガンマ組の生徒でクラス担任である野村(三田村邦彦)は肩身の狭い思いだった。
この事件後、ダメ教師の野村、若菜(山本コウタロー)、伊達(片岡鶴太郎)3人はおちこぼれ生徒4人と登校拒否のさとる(通称・マイコン)(竹林潤一)を集めて交流会を作ることに…。
これがきっかけとなり、やがて落ちこぼれ5人組はUFOと交信するために、学校の屋上にビラミッド・ハウスを建て、UFOとの交信に力を注ぐが…。
キャスト
ガンマ組教師
- 野村先生(のんちゃん):三田村邦彦
- 伊達先生(イタチ):片岡鶴太郎
- 若菜先生(ナッパ):山本コウタロー
ガンマの落ちこぼれたち
- 関本道也(レイカン):谷村隆之/その名の通り霊感が強い。言葉に訛りがあるため友達が出来ないでいた。UFOを呼び寄せるためにピラミッドハウスを作る。
- 工藤さとる(マイコン):竹林潤一/頭脳明晰で登校拒否してパソコンソフトをひとりで行っている。UFO作戦での頭脳担当。
- 小川純子(ガラゴエ):金田知巳/父親と二人暮らしで、少々荒っぽい姉御的な存在。UFO作戦のメカニック担当。
- 土岐雄作(カイリキ):丸山雄二/体が大きく力持ちだが頭の回転が遅い。勉強嫌い。UFO作戦では持ち前の怪力で貢献。
- 柳川俊二(キンギョ):北尾伊織/カイリキと「凸凹コンビ」と言われるほど仲が良い。UFO作戦では身体が小さくすばっしこく、ゲリラ戦法で貢献。
設定について
冒頭でも書いた通り、学力偏重主義的な社会への批判を設定に表しています。
その一端が、学校のクラス分けに現れています。
この学校では学力テストにより、生徒を成績でランク付して最優秀のアルファ組、中堅のベータ組、最下層のガンマ組とクラス分けしていました。
αⅠ組、αⅡ組、βⅠ組、βⅡ組、γ組の5クラスです。
主人公たちは最下層のガンマ組で、しかもその中でも成績が最下位の者たちです。先生や他生徒から「ガンマの落ちこぼれ」と呼ばれていて蔑まれているという設定です。
もちろんこれは大人が決めたシステムですが、その風潮に乗って生徒たちも主人公たち「ガンマの落ちこぼれ」をバカにしたり無下に扱うのが当然のように振る舞います。
しかし、主人公たち5人組とその先生たち3人は厳しい状況の中でもがいて、学力だけが人間の価値を見出す唯一の物差しではない事を見つけ出していきます。
物事の見方はひとつじゃない。
このドラマで強烈に印象に残っているシーンがあります。
夜の公園でレイカンに野村先生がいいかげんUFOを呼ぶ事を諦めさせようと諭すんですが、そんな先生にレイカンが
レイカン:「先生・・・、1たす1はいくつだ・・・・?」
野村: 「何言ってるんだ、2に決まってるだろ・・・。」
レイカン:「違うよ先生・・・」
地面の土を両手につかんで
レイカン:「1たす1は・・・・・」
両手の土を合わせて
レイカン:「大きな1だ!!」
衝撃でした。
既成概念にとらわれた自分に物事とはいろんな角度から見ることが大切なんだって教わった気がしました。
「異端(変わっている事)は個性なのであって、落ちこぼれではない。むしろある種スペシャリストなんだ!」
って少し勇気付けてくれました。そして周囲への見方も変わったように思います。
大人の信頼は大きい
子供たちの突拍子もない話や考えについて、大人は基本的に否定的です。
これは競争社会では勝ち残れるのはごくわずかである事を、その身をもって知った大人だからこその意見です。
だからある程度仕方のない事ではあります。
しかし、子供たちを信頼することでその可能性を延ばすことが出来るのも確かです。
可能性をつぶさない事の重要さと挫折の苦しみを味わい、さらに成長できるかは周囲の大人たちの態度にかかっていることが多いです。
このドラマは極端な形ではありますが、分かりやすく大人の信頼の重要さを説いているのです。
「もしも、学校が…!?」というタイトル
このタイトルは不思議なことが起きる学校を表すのと同時に、「もしも極端な学力偏重主義的社会における学校だったら」という事も含まれています。
現実社会においての問題をSF的に表しているとも言えます。
サブタイル
実質たったの1話40分ほどで7話しかないドラマだったわけなのですが、すごく印象的でした。
その内容もUFOを呼び出すための謎の指令があり、子供たちがそのミッションをひとつひとつこなしていくというものでした。
- 指令1・屋上にピラミッドをたてろ
- 指令2・バクダン池の謎をとけ
- 指令3・アジトの秘密をまもれ
- 指令4・校長室のマイコンをねらえ
- 指令5・UFOからの暗号をとけ
- 指令6・エスパー抹殺計画に負けるな
- 最終指令・ハレルヤ!学校が消える日
ミッションをこなしていくためには必ず障害があるのですが、豊かな感性で生み出された作戦で乗り越えていきます。
そして最終回に彼らはUFOを呼び出すことに成功します。
彼らはその後どうなったのでしょうね?
女子人気が高かったイメージ
このドラマは自分のクラスの女子が見始めたのがきっかけで知りました。
つまり、途中から見始めたわけです。ただしその後、再放送で通して見た記憶です。
女子たちのお目当てはそのイケメンっぷりからマイコン役の竹林潤一くんでした。
まだ我々男子は思春期にもなっていない頃だったので、そんな女子たちをからかっていました。
でも、ドラマ自体が面白くて、みんな放映日の放課後は急いで家に帰っていました。
自分は放送を見た翌日、女子と話せる共通の話題があって、なんかうれしかったです。
ソフト化されていなかった?
以前、調べてみた事があるんですが、どうやらVHSやDVDなどのソフト化はされておらず、ある種「幻のドラマ」になっていたみたいです。
しかし、時代は進みました。
今現在、動画配信サービスのParavi(パラビ)で配信しているようです。
◆Paravi 「もしも学校が…。」 https://www.paravi.jp/title/11996
※2023年7月からU-NEXTにてParaviのコンテンツが配信されるようになり、U-NEXTでも「もしも、学校が…⁉」が視聴できるようになっています。
主題歌
Youtubeで主題歌をアップしてるのがあったので、リンク張っときます。
オープニング「人生はコメディ」
作詞・作曲:高橋研 編曲:戸塚修
挿入歌「バナナが好きだった~バナナ・ジェネレーション~」
作詞:秋元康 作曲:中崎英也 編曲:戸塚修
2曲ともこの番組限定で結成された「THE SCHOOL!」の曲です。
「THE SCHOOL!」は主演の三田村邦彦、片岡鶴太郎、山本コータローの3人によるユニットです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。
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