自分は1973年生まれです。なのでもちろんそれ以降の音楽や文化に影響を受けて育ってきています。
実はこの頃、けっこういろんなものが過渡期だったようです。正しいかどうかは分かりませんが肌感覚と生きて来た中での知識です。間違っていることもあるとは思いますが。
そんな中で育った感想含めちょっと紹介してみようかなと。
音楽的な流れ
まずは戦後から
軍歌や教育用の児童音楽や西洋のクラシックなどの隆盛があり、そんな中から演歌が産まれてきました。元は政治の演説に使う歌からだったみたいです。(さすがに聞いたことはないです。)
巷で言われるド演歌というのがこの辺りの曲になるようです。
それ以前とは違い、タブーも含めた男と女の情念を歌い上げるものです。
さらに戦後の暗さを吹き飛ばすべくジャズやスイングなど明るいノリの音楽も流行っていきます。
伝説の歌姫美空ひばりや笠置静子などがこの頃の代表ですかね。
ムード歌謡
そして、小節(こぶし)を効かせるものから一般人でも発音しやすい歌としてムード歌謡が出て来ます。ジャズ・ラテン・ハワイアンを基にしたダンスに適した音楽です。
因幡晃、石原裕次郎、八代亜紀など。というかこのジャンルは結構長きにわたり、挙げたらキリがないほどの代表的なアーティストがいらっしゃいます。
フォークミュージック
アコースティック・ギターやバンジョーを使って民謡や民族音楽を元に派生した音楽です。
日本では吉田拓郎、さだまさし、中島みゆき、イルカ、伊勢正三など。
たくさんのアーティストがいろんなメッセージを実経験に基づき、物語形式で歌い上げます。
フォークロック
電気の通った楽器を使わないのが、フォークで使うのがフォークロックという事みたい。(もちろんもっと細かい分類法はあると思います。)
世界的ロックバンド・ビートルズの影響との事です。世界的な熱狂と共に文化まで塗り替えていたんですね!!
日本では泉谷しげる、大瀧詠一、GARO、長渕剛など。
長渕剛・志穂美悦子主演ドラマ「親子ゲーム」が好きで「SUPER STAR」を覚えてカラオケで歌ったりしてましたね。
そしてロックの時代へ
さてさて、敢えてこの日本のロックに繋がってくる、グループサウンズを入れて来なかったんですが、ここで。
フォークが隆盛している中でジャズを基にしたグループサウンズが盛り上がってきていて、今のグループアイドルの隆盛に繋がっていくんです。
1965年、超イケメンの沢田研二(ジュリー)が所属したザ・タイガース、66年にジャッキー吉川とブルーコメッツなどがデビューしグループサウンズは盛り上がります。
ですが、数年でこの盛り上がりには翳りが生じてきます。
グループサウンズに代わってロックの時代に突入していくんですね。
ロック&ポップス&演歌入り乱れの時代へ
1970年代に入りいわゆるロックンロールが台頭してきます。
矢沢永吉率いるキャロル、舘ひろし所属クールス、横浜銀蝿、世良公則&ツイストなどなど、今でも大御所として存在しているバンドが活動し始めます。
そして自分は1973年生まれです。物心ついた時にはロックンロールとムード歌謡、アイドルはキャンディーズにピンクレディー、ジュリーに山口百恵。
そのすぐ後に郷ひろみ、野口五郎、松田聖子、もんた&ブラザーズなどなど。細川たかし、五木ひろしなど演歌もちょっと明るい演歌が産まれてきていました。そして田原俊彦、近藤真彦、など。
そして多感な頃になると、THE ALFEE アン・ルイス、小泉今日子、氷室京介、吉川晃司、忌野清志郎、おニャン子クラブやわらべなどなど、とにかくバラエティーに富んだアーティストたちが入り乱れていました。
「アーティスト」って言い方もこの頃くらいから定着しだしたのかな?
世界的にはマイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーですね!!!
よくわからんのですが、シンディ・ローパーの声がホントに好きです。
映画「バイブス秘宝の謎」にシンディ・ローパーが出て来た時は今思えば恋しちゃったくらい好きでした。
電子音と独特のノリのテクノ音楽
楽器も進化を続けます。
シンセサイザーが開発され、普及しだします。
シンセサイザーの独特の電子音によるダイナミックなメロディラインが特徴のテクノミュージックが流行りだします。
代表的なのは、YMOというユニットです。
YMOの坂本龍一は世界的なアーティストとして知られる天才でした。
レゲエ、HIP HOPが日本へ
その後、海外から入ってきて広まった音楽は、まず90年代にレゲエやサルサなどのラテン音楽が入ってきます。当時のギャル文化にも大きく影響を及ぼしています。
ズン・チャ、ズン・チャといういわゆる後ノリのリズムでゆったりした中に韻を踏んだ多くの言葉が練り込まれています。
さらに、HIP HOP(ヒップホップ)が台頭してきます。ダンスと共に、ラップが流行りだします。
いろんなジャンルのいろんなアーティスト
そして現在、ジャンルが分かれすぎてしまって、いろんな人がいろんな説を挙げていますが、正直、もうその人が1ジャンルってくらいになってきています。
なぜなら、自分と違って今の若い世代の子たちはすでに今までのすべてのジャンルの音楽を非常に簡単に聞くことが出来る環境にあります。
自分が生きて来て聞いてきた音楽の量を時間さえあれば、はるかに凌ぐ量と時間で聞くことが出来るという環境の中にいます。そんな中で産まれてくるアーティストやその音楽があるのですから。
たくさんのそれも非常に濃ゆいエッセンスとメッセージ性を含んだ音楽に触れられる環境にあるわけです。
その中で語っておきたいアーティスト:大槻ケンヂ
別に年齢が一緒でもないし、生活が似ているわけでもない方です。
そしてマニアになってしまう程ハマっていると言う訳ではないんですが、この人の動向がどうしても目が離せないんですよね。
親戚に向ける気にする具合をちょっと超えるくらい気にはなっているのかもしれないです。
初めて認識したのは中学生の頃発表された筋肉少女帯「高木ブー伝説」です。
この頃はまさに今で言う中二病に完全に侵されていました。
一括りにするのは間違いだと分かっているのですが、当時は戸川純みたいな「変な歌の人」な認識でした。
そして高校生になった頃はバンドブーム真っ只中で友達もバンド組んでるし、進められてエレキギターを自分でもバイトして買ったりしてました。
その頃に曲の中で「納豆に刻んだネギを入れると美味いんだ!!!」って大槻ケンヂが叫んでいるのを聞いて、なんか自分の中に「アートってこういうもんなんだ」ってストンっと落ちたんです(笑)
そして彼について書かれている書籍などを見ていくうちに「あー、この人、なんか自分に似てる」って思ったんです。
特撮やゾンビやオカルトが好きなオタクで、でも周囲の目線も気になるし、そしてバンドやってるけどごく普通の家庭で、当時のヤンキー文化には馴染めず、、、みたいな。
でも、日本で全国的に有名になれるほどのすごいアーティストなんですよ。自分に近いモノを持ちながらそれでも一介の一般庶民に埋もれずにアーティストとして認められるってすごいです!。
全てを肯定して大ファンと言う訳ではないんですが、非常に尊敬しているアーティストです。
この記事を書くきっかけになった動画。
マンガ「Bバージン」、最近では「シカーダ」の原作者であり、作家兼 芸術家兼 動画コメンテーター(?)の山田玲司さんの動画を見たのがこの記事のきっかけです。
この方の語り口が最近特に好きで、なんでしょう?厳しい言い方をしても嫌味がない上に一緒に苦しんでくれているような親近感があるんです。
そして、例えば「ユーミン=CLAMPだ」みたいな言い回しも、キッチリ分かり易く落とし込んでくれるところが非常に気持ちいいです。
以下がこの記事のきっかけになった動画です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。
この記事を気に入って頂けましたら幸いです。
また是非、SNSなどでシェアしていただければと思います。
コメント