【映画を楽しむコツ】vol.161 日本初の映画解説者・淀川長治氏編【解説】【評論】

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「日曜洋画劇場」での軽妙なトークが特徴的で、みんな一度は聞いたことがある「サヨナラ サヨナラ サヨナラ」で有名な淀川長治さん。

それが印象強くて「サヨナラおじさん」として親しまれました。

今、自分が映画好きなのもこの人の解説を聞いて面白そうだと興味を持って映画を見たからです。

今回は、日本で初の映画解説者となった淀川長治さんについて語ってみたいと思います。

目次

人物概要

子供の頃にあの有名な映画人チャールズ・チャップリンと直接、話をしてしかもスタジオに招き入れられて撮影風景を生で見せてもらった経験があるそうです。

しかしもっともすごいエピソードは、大人になってからです。

そう、成長した淀川長治さんは日本で映画を紹介・解説する第一人者となり、チャップリンを語る上での第一人者として当のチャップリンとインタビュアーとして再会を果たすのです。

チャップリンは淀川長治さんのことを「覚えている」と言ってくれてとてもうれしかったということをインタビューで答えています。

とにかく、映画が大好きで人に映画の面白さだとか、いい部分をお勧めせずにはいられない性分だったのだとか。

それが解説などににじみ出ているので、自分も影響されてしまっているのだと思います。

映画解説者は基本的にその映画や監督、演出など秀逸な部分などを紹介する仕事です。

しかし、淀川長治さんは基本的に自分が大好きで感銘を受けた部分を中心に紹介しています。

というか、人間誰でも好き嫌いがあるはずです。でも我らが淀川長治さんのテレビでの解説からはそういったことは微塵も感じられないんですよね。

「どの映画にも魅力的な要素がある」という信念を持ち、決してB級映画でも批判的な言葉は言わず、「優れたセリフ回し」や「女性の足のクロスの仕方」など、普通の人々が見落としがちな部分を見つけて褒めるようにしていました。

本当に「映画が好き」なんですね。

黒澤明監督とも親交が深く、黒沢が亡くなった際は葬儀に参列し、棺の黒沢に「泣かないよ。僕もあとから追いかけるから、もうすぐだよ」と語りかけていたそうです。

それから2か月後に淀川長治さんも後を追うように亡くなっています。

映画解説だけでなく・・・

この動画を見ていただくと分かる通り、映画の紹介や解説をするだけの人ではありません。

大好きな映画をより多くの人々により楽しく見てもらいたいという気持ちから、SNSもない時代から「映画塾」をひらき、映画の楽しみ方や、映画の映像的な構造や、「優れた演出とは?」みたいなものを広く公開していました。

とはいえ、今で言うポリコレ主義者や団体などに批判を受けてしまうこともありました。

しかし真意はそこになく、差別の意図などはありません。あくまでも映画を楽しむための解説だったので変わらずに解説者として、毎週のテレビでの解説、そして執筆活動を精力的に行い、膨大な数の映画をお茶の間に紹介し続けました。

ホテル住まい

出版社やテレビ局に近いし、出かけやすいということで、長年にわたり東京全日空ホテルの34階スイートルームで長逗留の形でくらしていました。

部屋の決定について、「そこで死ぬことを想定して選んだ。そのために棺桶が入るかどうか、エレベーターの大きさドアなどの寸法を調べて決めた」のだそう。

これは、古くから仲の良かった黒柳徹子の番組「徹子の部屋」に出演した時の談です。

同性愛について

1996年に公開された映画『男と男のいる映画』で、「子どもの頃から男が好きだった」と同性愛者であることを告白し、1990年に出版された著書『銀幕より愛をこめて』でも、若かりし頃に映画館で少年が中年男性の懐に手を入れて捕まり、その出来事を目撃し、「あの時は財布の窃盗だと騒ぎになって少年は捕まったが、私はその時から同性愛者のサインを見抜いていた。あの少年は窃盗をしようとしたのではなかったことを」とも記しています。

また、マーティン・シャーマンの戯曲『BENT』について、「これまでに数えきれないほどの映画や芝居でラブシーンを見てきたが、『BENT』のラブシーンくらい痛ましく悲しく美しく強烈なものに接したことはなかった」というコメントや、アーノルド・シュワルツェネッガーが来日した際に「長寿の秘訣を聞かれたら、お風呂で話しましょう」とコメントするなど、過激な発言も多かったようです。「ターミネーター」では冒頭いきなり裸で現れるアーノルド・シュワルツェネッガーの尻をべた褒めしていました。

さらに、アラン・ドロン主演のフランス映画『太陽がいっぱい』について、「主人公と、彼に殺害される友人はホモセクシャルな関係にあり、そのことがわからないとこの映画の魅力はつかめない」と終始主張しましたが、あまり賛同者はいなかったようです。また、女性のインタビュアーに対して非常に嫌悪感を持っていたとされています。

濃密な執筆活動

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この記事を書いた人

「これから映画を楽しみたい方」に向けて、#映画の楽しみ方をわかりやすく発信中!
📸#グルメ(#ラーメン #カレー)、#ソロキャンプ、#プロレス も愛してやまない多趣味人間。
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