自分の弱さを自覚していて他人事ながらひどい目に合っている人を見捨てた事はないだろうか?
そうでなくとも自分の身を守るためにひどい目に合っている人を助ける事をせずになかったことのようにふるまったことはないだろうか?
そんな器用な事が出来ずに少年時代にある女の子を守りたくて強さを求めた少年。
それが本作の主人公なんです。
今回紹介する映画は『カンフーハッスル』です。
※この記事にはネタバレが多分に含まれています。この作品をご覧になられていない方にはオススメ出来ません。
作品概要
2004年公開チャウ・シンチー監督主演作品。
CGを多用したポンポン人が飛ぶ(問題ありか?)爽快アクション映画。
秀逸なギャグセンスとアクション、そしてドラマ性のバランスの良さが売りです。
でも現実は厳しい!
彼は育つにつれ、いろんな壁にぶち当たります。学がない、強くない、金もない。
そんな中、必死になんとか金をせしめて「ビッグになってやる」と頑張っている青年。
だけど思うようにはいかない。元々根がいい青年はマフィアのまねごとをするがうまくいくわけがない。
ただ彼には不思議な超回復能力があったのです。
ざっくりあらすじ
マフィア斧頭会のボスは金儲けのために貧乏人たちが寄り集まって住んでいる貧民街に目をつけます。
主人公シンは真面目に生きる事に嫌気がさしていてなんとか斧頭会に入ろうとします。
斧頭会は貧民街の住民たちを立ち退かせようとしますが。逆に返り討ちに。
メンツの立たない斧頭会のボスは人数を差し向けて一気に追い出そうとしますが、これも住民の中にいた3人の英雄級の達人たちによって返り討ちに合います。
しかし彼らも更なるプロの殺し屋たちにやられてしまいます。が、この貧民街を仕切る夫婦は旦那は太極拳、妻は獅子咆哮の達人中の達人で殺し屋たちを撃退します。
マフィアたちは一旦は引き合げます。がより強い魔人とまで言われる達人の火雲邪神を引き出してきます。
この時にシンはへまをやらかし火雲邪神にボコボコにされてしまいます。
これには達人夫婦も苦戦し惜しくも敗れてしまいます。
いのちからがら逃げかえり死ぬ寸前のシンの治療を夫婦は行います。
ですが、火雲邪神とマフィアの集団が貧民街を取り囲みます。
もう駄目だと思った時、シンが覚醒します。
身体の脳力だけでなく心の力まで解放したシンの”如来神掌”で火雲邪神を倒します。
”如来神掌”はあの幼き日、あの小さな女の子を守りたくて必死に練習した技でした。
チャウ・シンチーは才能あふれる人
彼の作品は笑いあり・涙あり・アクションありの上にドラマありなんですよね。「少林サッカー」でもそうだったんですど、ふざけすぎるくらいの描写はありますが、ドラマがしっかりシリアスしてるので逆に際立って面白く感じられます。
とにかくバランスがいいです。
しかも主演俳優です。
努力は決して無駄にならない
この物語で一番のメッセージは「努力は決して無駄にならない」ということです。いかに時間がかかって、人に無駄だと言われたことでも頑張ったことは無駄にはならないというのが描かれています。
ただし、強大で極悪な存在に惨たらしく打ち砕かれてしまう事もまた現実であるとも描かれています。
それでも思いや鍛えた技、力、能力、つまり努力はその場は打ち砕かれてしまったとしても、やり直し復活させる力にはなります。
けっして無駄にはならないというのが描かれていてなんだか勇気がもらえます。
”如来神掌”を実際に会得して使った者がいた!?
劇中にてシンが如来神掌を使うと巨大な手形が撃たれたところに残るわけですが、これの跡と思われるものがなんと、Googleマップで観る事が出来ます!!
いつ、だれがこんなすごい技を身に着けたんでしょう?なにか記録は残ってないもんですかね?(笑)
◆GoogleマップURL→巨大手形はこちら
時を超える思い
幼少の頃、女の子を守り切れず、悔しい思いをしたシンは乞食から如来神掌の教本をなけなしの小遣いで買います。
疑いもせずに教本の通りに練習を続けますが、一向に強くなれません。
そんなことも忘れ、大人になり待ちで出会った彼女は実はあの時の女の子だった。
何もかもを失って初めて大事なものに気付いたシンは、本当に守りたいもののために再び立ち上がり、覚醒します!
めっちゃいい話なんですよね~(´ー`*)ウンウン
チャウ・シンチーは馳星周ファン。
実はチャウシンチーを漢字で書きますと、周 星馳(チャウ・シンチー)。
これ実は彼が作家の馳星周のファンで名前をひっくり返してペンネームにしたんだそうです。
馳星周:映画にもなった大ヒット作「不夜城」の原作者です。
意外なところで繋がるモノでおもしろいですよねー。
ちなみに「カンフーハッスル」はただいま、Amazonプライムビデオにてレンタル配信中です。
U-NEXTで見放題配信中です!
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回の記事は以上となります。
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