【映画を楽しむコツ】vol.20 「トップをねらえ!」シリーズ編【Amazonプライムビデオ】【U-NEXT】

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皆さんは「トップをねらえ!」という作品をご存じだろうか?

なんと、岡田斗司夫、「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督、「ローレライ」「日本沈没」の樋口真嗣監督などが手掛けた作品なんですね。

今回は映画ではないのですが、語っていきましょう。

作品概要

1988年~1989年に掛けて発表されたOVA(オリジナルビデオアニメ)作品。

岡田斗司夫を社長とするガイナックスで製作される。庵野秀明、樋口真嗣、窪岡俊之、美樹本晴彦、宮武一貴、田中公平など、今となってはすごいメンバーで製作されています。

また、庵野秀明の初監督作品でもある。

パロディを詰め込みまくった作品。

タイトルも内容もアニメ「エースをねらえ」映画「トップガン」をSF仕立てにしたもので、製作陣みんながそれぞれに幼少期に影響を受けた映像作品のパロディを盛り込んで作られています。

「ウルトラ」シリーズ、「ゴジラ」シリーズ、「宇宙戦艦ヤマト」「マジンガーZ」「ゲッターロボ」「コンバトラーV」、など特撮やアニメ作品のパロディを細かいモノを数えたらキリがないくらいです。

そしてもちろんアイドル文化もそこには盛り込まれています。主題歌や挿入歌などはみんなアイドルが歌う曲をモチーフに作詞作曲されています。

一度ストーリーを楽しんだら、またどれが何の作品からのパロディかを検証しながら観て楽しむという作品です。

キッチリとしたSF設定がヤバい。

第3回トップをねらえ!科学講座

それまでのSFアニメ作品の中でこれほどしっかり設定が練られている作品も珍しいです。

おまけアニメとしてSF講座の「トップをねらえ!科学講座」というのがあり、これを見るとまたさらに作品を楽しめます。

ワープの正式名称は「次元波動超弦励起縮退半径跳躍重力波超光速航法」だそうです。

たくさんの科学用語が飛び交い、さらにちゃんとそこに意味があるというのがほんとにすごいです。

そしてさらにすごいのがここで語られる科学的な設定は全てフィクションだということです。

作中で語られる「エーテル宇宙論」については実際には私たちの住むこの宇宙には当てはまらないことが科学的に分かっているのだそうです。

この作品の影響を受けて、中学、高校の頃、宇宙論に興味を持ち、意味は理解できなかったですが「ホーキング、宇宙を語る」や「ホーキングの最新宇宙論」なんて本を読んでみたりしました。

その上でハチャメチャのやりたい放題

しっかりとSFしているのに、ハチャメチャのやりたい放題なんです。

見ていただければわかるんですが、この作品はいろんな作品の好きなシーンやセリフ、音楽、効果音に至るまでをパロディしています。

昔、岡田斗司夫がTVで語っていたのが、「トップをねらえ!にオリジナルなし!」という事で製作していたそう。

何かオリジナルになりそうなら、元ネタになるネタを逆に探せ!というスタンスで作っていたと語っていました。

アニメや特撮作品だけではなく、SF小説も入っています。

「宇宙怪獣」はハインラインの「宇宙の戦士」の敵性昆虫型生物”バグ”でしょうし、「ウラシマ効果」に関してはジョー・ホールドマン「終わりなき戦い」の設定を盛り込みたかったとのこと。

オタクのオタクによるオタクのための作品

後に「オタクがアニメ好きでよかった!と思えるような作品を作りたかった」と岡田斗司夫が語っています。

製作している本人たちもオタクなのでオタクの心情が良く分かるのでしょう。

しっかりオタク心をくすぐる作品が出来上がっています。

ただ、何の予備知識もない人が見てもちゃんと面白く、感動するように作られていることにびっくりしてしまいます。

おっぱいが揺れるアニメーション

主人公タカヤ・ノリコは女子高生で、先輩のアマノ・カズミとチームを組んで宇宙怪獣と戦うのですが、訓練の際のコスチュームがハイレグ水着に丈の短いTシャツというすごいカッコです。

これは「宇宙戦艦ヤマト」から続く、女の子の身体にぴったりとフィットしたコスチュームデザインなんですよね。

もちろん、「エヴァンゲリオン」まで続きます。

そしてこのアニメのもうひとつのすごいところは、訓練をしている彼女たちのおっぱいが揺れるところを描写している事なんです。

それまでのアニメでちゃんとおっぱいが揺れるところを描いた作品はなかったので当時は仰天しました(笑)

主題歌「アクティブ・ハート」

当時大人気アイドルの酒井法子(のりピー)が担当しています。

今作が発表された当時は、アイドル全盛期であります。

松田聖子・中森明菜ラインで小泉今日子、酒井法子が大人気であり、角川映画の薬師丸ひろ子・原田知世ラインの映画でもアイドル路線が全盛でした。

主題歌だけではなく、全体を通して「アイドル」を推しにしています。

ネタバレなしでもまだまだ語れる。

細かいところに焦点を当てれば、より細かい部分が見えて来て語れるところは本当に無数にあるのです。

何度も何度も見返してみましたが、いまだに面白く感じる作品です。

この作品があったから、後の「ローレライ」や「新世紀エヴァンゲリオン」、「平成ガメラ」「シンゴジラ」に繋がっていくんですね~。

2022年6/15現在、AmazonPrimeVideoにて「トップをねらえ!」「トップをねらえ2!」が見放題で鑑賞できます。

ご興味ありましたら是非鑑賞してみてください。

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