2023年7/21(金)にAmazonプライムビデオにて独占配信開始の「シン・仮面ライダー」を早速見てみました。
劇場公開時以降、なるべく「シン・仮面ライダー」の情報を遮断して、いよいよの鑑賞でした。
感想と解説をしていきたいと思います。
※注意:この記事にはネタバレが多分に含まれています。作品をご覧になっていない方にはオススメできません。
作品概要
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2023年公開の庵野秀明監督作品。
1971年テレビ公開された「仮面ライダー」のリブート作品。
「シン・エヴァンゲリオン」、「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」に続く、「シン」シリーズ最新作。
ざっくりあらすじ
望まぬ力を背負わされ、人でなくなった男。与えられた幸福論に、疑問を抱いた女。SHOCKERの手によって高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛(池松壮亮)は、組織から生まれるも反旗を翻した緑川ルリ子(浜辺美波)の導きで脱走。迫りくる刺客たちとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。正義とは?悪とは?暴力の応酬に、終わりは来るのか。力を得てもなお、“人”であろうとする本郷。自由を得て、“心”を取り戻したルリ子。運命を狂わされたふたりが選ぶ道は。(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会
Amazon prime videoより引用
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電八的な感想
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「知ってる人は楽しめる。」そんな作りになっています。
「好きならさ、知ってるよね?」といういわゆるオタクマウントをとり続ける庵野作品になってしまっているのは否めないですね~。
賛否両論出るだろうな~。しかも否定的な意見が多いのだと思います。
なぜなら世代でない人やこの作品を「映画」だと思って観る人には刺さりづらい作りですからね~。
良い部分は
- 女性キャラクターが美人ぞろいで良き。
- デザインがかっこいい!
- アクションでよく動く!
という事で、尺も足りないし、説明不足のまま「知ってる人だけ付いてこい!」な作品になってしまっている部分が批判の的になっているようです。
「確かにね~」という気もします。
自分としてはその「知ってる?」ってノリは嫌いではないのですが、庵野作品と言えばこのノリってのにそろそろ飽きが来たなぁ~という感じです。
それと社会性がまったく描かれることがなかったです。主要登場人物以外のいわゆる民衆はハチオーグの時に「操られる人々」として出てくるだけで、彼らの生活や感情などは一切語られることはなかったです。
「仮面ライダーBLACKSUN」のようにドラマで10話くらい使ってじっくり描いても良かったのかなと思います。
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撮影映像のバラつき
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iPhoneによる撮影=画質良くない=テレビシリーズを意識した画作り?
何台ものカメラを使っていくつものアングルで同じ映像を撮り、「よい」と思えたものを繋いでいくという手法をとっています。
つまり絵コンテのない細かな撮影プランが存在しない撮影方法で撮ったものを編集して繋いでいます。
CGによる戦闘シーンはパキッとした画質の映像となっています。iPhoneによる映像との差が出過ぎてしまっていてバラバラな感じが出てしまい、感情移入しづらくなってしまう。
予算を大幅にカットしつつ、台数を使って撮影できる強みはありますが、映像的な統一感が少なくて、没入感が少なくなっているという指摘が結構あります。
そも高い没入感はより高解像度で高品質の映像で得られやすくなるものです。そこを追求したのが「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」です。
4Kで画角はIMAX3Dという超高解像度でしかも立体視の高品質映像で異世界に没入することを実現しています。
しかし、今作においてはそれがiPhoneでの撮影であったり、昔のぎこちない感じの映像を再現するために画質を敢えて落としてみたりと、「やりたいのは、分かるけどさ~。それお金払ってまで見たいと思わないよ~」になってしまっています。
面白く見たんですが、なんだか人づてにいかに面白かったが話だけ聞かされたような感じに思えてしまいました。
新たな仮面ライダーの誕生?
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テレビシリーズ、原作マンガ、と比較してみるといろいろ細かい点で「庵野ライダー」という新たな仮面ライダーになっています。
もちろんテレビシリーズ、原作、をきっちり踏襲しているので何が違うのかは、じっくり比較するか、もともと知識として「仮面ライダー」のオタクネタが分かっている必要があります。
「庵野ライダー」のプラスされた要素を。
まず、見た目でいうと
- 黒いコートを着ている
- 触覚がスッキリとした直線デザイン
そして、その昔、散々いじられつくしたネタの「風力エネルギーでは弱すぎる」問題を解決した「プラーナ」という大気中に存在するエネルギーという設定。
さらにサイクロン号はちゃんと変形し、さらにとんでもない高度まで飛び上がることが出来ます。
とりあえず、きっちり踏襲しながら「庵野」要素を少しずつプラスしてちゃんと新たな「仮面ライダー」になっていると言えます。
今回の「仮面ライダー」は元から強い
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映像には、画面右側を上手(かみて)、左側を下手(しもて)というのがあります。
基本的に力の流れや時間の流れが上手から下手へ流れるというのが、映画などのお約束の手法となっています。
そして、今作の本郷剛が変身する仮面ライダー(バッタオーグ)は最初から最高傑作であり最強として登場します。
これもしっかりと映像手法として描かれています。
基本的に仮面ライダーは左を向いてサイクロンを走らせ、変身し、対峙し、ライダーキックを繰り出します。
ラストのイチローとの戦いまでは最強のライダーとして描かれている訳です。
豪華なアクション!でも。。。
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7回とかバトルシーンがあり、非常に豪華と言えば、豪華です。
ところが、この作品の肝と言ってもいいアクションをじっくり見ると、大半がCGによる暗くてガチャガチャしたアクションです。
見づらくて何をしているのかよく分からないものになってしまっていると感じました。
先日、書いた映画「RRR」でスローモーションなどをうまく使用して映像に緩急をつけて非常に見やすくした迫力の映像を見た後では、「あ~、またこれか・・・」と少し残念になってしまいました。
庵野秀明監督が「暗い中でのアクション」が好みなのだそうですが、にしてももう少し見せ方があったのではないかと思ってしまいます。
社会風刺の一面
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1971年放映の「仮面ライダー」は当然のことながら、当時の世相をそのストーリーやキャラクターに反映させています。
1942年以降、世界は機械文明がどんどん取り入れられていきます。そこで機械に侵食されて失われていく人間性をモチーフにしています。
だから改造人間なのです。
そして今作「シン・仮面ライダー」でも人工知能(A.I.)がここ数年で世界を席巻して、人間の仕事が奪われてしまったり、世界の状況そのものが描き替えられていく現実をモチーフにしています。
だからA.I.のアイの外部インターフェイスであるKが本郷とルリ子の戦いを興味深く観察しているわけです。
そして、昨今のパンデミックや戦争などの災害を思い浮かべると、イチローの「肉体がなければ人間は争わない」というセリフから、1970年当時を思い起こしてみましょう。
すると、世界は宇宙開発に沸きたつ世の中でありました。
そんな中で1968年に公開された「2001年宇宙の旅」で描かれているのが、「人間を害す人工知能」に「肉体を持たない生命体」が描かれています。
そもそものTV版・漫画版「仮面ライダー」共に「2001年宇宙の旅」に影響を受けています。
「2001年宇宙の旅」モチーフになっている部分が2点見受けられました。
仮面ライダー漫画版のショッカー首領の人工知能はHAL9000そっくりです。そして、「ハビタット世界」に送ろうとするイチローは人類の進化を強制的に行おうとしています。「肉体をもたない生命体」に変化させようとしています。
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シリーズファンには満足の内容?
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小ネタ満載で、テレビシリーズ、原作のファン、それから当時の特撮作品のファンには「おお!そこ持ってくるか!」となる作りになっていました。
例えば、冒頭のダンプ2台に追われるシーン。ダンプに書かれている「(株)三栄土木」という文字、そして多摩ナンバー。
これはテレビシリーズ「仮面ライダー」など特撮作品で使用された撮影地のひとつを提供している会社の名前なんですね。
そしてそのロケ地に出入りしているダンプカーは大体が多摩ナンバー。
それが分かっている人には「おお!」となるわけです。
しかし分からない人は、まったく乗れないのではないかと思います。
全編に渡り、こんな感じの小ネタが満載となっています。
2号一文字隼人の描かれ方
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テレビシリーズ「仮面ライダー」では第9・10話の撮影時に主人公本郷剛役の藤岡弘が撮影中のオートバイ事故により、負傷・入院してしまいます。
その穴を埋めるべく、登場したのが仮面ライダー2号一文字隼人です。
本郷剛が孤独で暗いヒーローなのに比べ、出来るだけ明るいキャラクターとして設定されました。
今作の一文字隼人も明るい性格でジョークや減らず口を交えた口調で話し、本郷剛とは対照的なキャラクターになっています。
そして、最初の戦闘で本郷は一文字の蹴りで足を折られてしまいます。
一文字の「この負傷は再生に時間がかかる」というセリフはテレビシリーズの時の藤岡弘の負傷の時の事をモチーフにしています。
さらに2号ライダーから変身ポーズが考案・採用されています。
これをうけて今作では1号はサイクロン号搭乗時やジャンプなどで風をベルトに受けることでエネルギーチャージするが2号はその必要がなく変身ポーズをとって変身・チャージ出来るという設定になっています。
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同じ俳優の起用
市川実和子
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庵野作品では欠かせない女優さん。「キューティーハニー」、「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」と各作品に出演。
今作では、緑川弘の妻でありイチローの母を回想シーンのみで出演。
竹野内豊
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「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」で出演。物語の最終局面に必ず影響ある立場のキャラクターを演じています。
斎藤工
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「シン・ウルトラマン」に主演。この人、何を考えているのか分からない感情を抑えたキャラクターで登場します。
長澤まさみ
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「シン・ウルトラマン」にヒロインとして出演。昭和の男っぽい頑張る女性を演じましたが、今作ではサソリオーグという怪人役です。
ひたすら笑いながら人間を殺すことを楽しむ、ぶっ飛んだキャラクターです。
など、「ウルトラマン」の科特隊キャップと「仮面ライダー」立花藤兵衛役を両方ともに小林昭二が担当したことへのオマージュとして「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」から引き続き起用された俳優が多いです。
単純に庵野秀明監督の好みなのかもしれませんが、わざとオマージュとして採用していると思われます。
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女性キャラ
緑川ルリ子
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今回の目玉キャストのひとりは何と言っても浜辺美波でしょう。
ヒロインの緑川ルリ子を演じています。
今回の役どころはSHOCKERの人工子宮によって生体電算機として生み出されたという事で彼女も人造人間なんですね。
見る事で脳に直接データインストールが出来る設定で、頭脳明晰、冷静沈着です。インストール時などに目が瑠璃色に光ります。
「私は常に用意周到なの」が口癖です。
ですが、優しいめちゃくちゃいい子なのが、遺言映像で伝わってきます。
もしも自分がやられてしまい一緒に戦えなくなった時など、先のことを考えて、本郷、一文字に対して自分のすべてをかけての段取りや最後の希望となるパリハライズのための一手をあらかじめ段取りしているのとか、細やかな考えと行動が不愛想な普段の態度とのギャップでやられちゃいますね~。
惚れるわ~♪
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サソリオーグ
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そして、「シン・ウルトラマン」から引き続き出演の長澤まさみ。
今回は、怪人サソリオーグ役です。
改造により、自制が効かなくなって殺人衝動を満たすことでエクスタシーを感じるという狂気の役どころです。
ド派手に笑い声をあげて暴れまくります。
注目は頭部に取り付いている黒いサソリのシッポです。
「あんたたちも好きね~♪」とカトちゃんのようなセリフを言っている時にハサミに変わっている右手の代わりに人差し指さしてグルグルする仕草を、尻尾が頭上で行っています。
あとは、深いスリットから覗く美しい太もも!今作のセクシー要素はここだけなので見逃し厳禁です(笑)
ヒロミ/ハチオーグ
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そしてなーたんです!ヒロミ/ハチオーグ役西野七瀬。
以前から可愛くて好きだったんですが、今回はけっこう濃いめのメイクをしています。悪役という事もあり表情がクッキリでるからでしょう。
ハチオーグ自体はテレビシリーズでは「蜂女」として、かなりセクシーキャラとして有名です。
しかし今作ではお色気は控えめにして可愛さを前面に、でも女の子としての魅力は押し出している感じです。
清純そうなかわいい子が濃いメイクで残酷なことを言うギャップに萌えます。
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また意識してか、してないかは分かりませんが日本刀を使ったアクションでの戦闘シーンが映画「キル・ビル」にそっくりだと話題になっています。
まあ、確かに色味もユマ・サーマンが黄色のトラックスーツを着ていたので似た感じに見えます。
特撮ネタ
ショッカーの首領
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今回のショッカーの首領はアイという人工知能で、彼の外部インターフェイスがJという事になっています。さらにJがアップグレードされたのがKです。
モチーフは「ロボット刑事」のKです。デザインそのままですよね。
さらにもともと企画段階では「ロボット刑事」の主人公はロボット刑事J(ジョー)だったそうです。タイトルも「ロボット刑事J(ジョー)」だったことがあります。
Kが登場する車両の名称がジョーカーなのはその名残なのだとか。
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だから今作では、外世界観測用自立型人工知能として作成されたJを第1世代、アップグレードされたKを第2世代として設定されているのは「ロボット刑事」の設定を踏襲しているわけです。
チョウオーグ(緑川イチロー)
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「イチロー」という名
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イチローは「人造人間キカイダー」の主人公の名前です。キカイダー=イチローは人造人間(つまりロボット)で不完全な良心の持ち主で、完全な人間になりたいと思っています。
完全な良心を手に入れたいと思っているわけです。
「シン・仮面ライダー」におけるイチローは世界を救いたいと思っていますが、自分の価値観の押し付けであると気付いていません。
つまり「人類の幸せ」を願っているのですが、「人間味のない目標=不完全な人間性」を表していて「キカイダー」のイチローと同じように完全な人間性を持っていない事を表しています。
ダブルタイフーン
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公開からしばらく後に発売されたデザインワークスに掲載されているチョウオーグのベルトデザインにははっきりとダブルタイフーンと記載があります。
これはテレビシリーズ「仮面ライダー」終了後、続編として製作され放映された「仮面ライダーV3」のベルトがダブルタイフーンです。
イチローはなんだかんだ父・母・妹との家族の繋がりを求めて、ハビタット世界を、、、、あれ、「父よ、母よ、妹よ」って「仮面ライダーV3」じゃん!
イナズマン
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チョウオーグはもちろん蝶の怪人です。そしてイチロー自らが語っているのが、「蝶は不死の象徴、青い蝶は神の使い」というフレーズ。
また、ルリ子が「サナギから孵ったらヤバイ」と言っています。
これは「イナズマン」をモチーフにしています。
イナズマンはまずサナギマンとなって戦いますが、サナギマンは非常に弱いです。そこからイナズマンに変身(変態)するのです。
もちろんモチーフは蝶であり、なおかつ「青い蝶は神の使い」という設定になっています。
だからチョウオーグは青を基調としたデザインとなっています。
そして変身時に顔が左右に分かれて涙を流すような模様が現れます。これも「イナズマン」がモチーフになっています。
ちなみに仏教において蝶は魂を極楽に導いてくれる存在と言われています。つまりハビタット世界への導き手としての意味も持たされています。
仮面ライダーブラック・シャドウムーン
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青を基調にした仮面ライダー0号ということでデザインはバッタ以外をモチーフにしています。
さらに形状的に参考にしたのがシャドームーンだったそうです。
具体的には頭部や、胸部のシルバー色のメタルパーツの部分にシャドームーンっぽさが垣間見えます。
たしかにメカメカしい感じやバランスなどがシャドームーンっぽいですね~。
森山未來のダンサーとしての要素
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戦闘シーンで、チョウオーグは独特の動きをします。
これはイチロー役の森山未來が俳優であると同時にダンサーでもあり、いわゆるコンテンポラリーダンス(振付に決まりがないダンス)の要素を入れていて、「蝶のように舞い」というのを地でやっているのだと思います。
ハビタット世界
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まずハビタットとは「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現を目指し、世界70ヵ国以上で住まいの問題に取り組む国際NGO団体があります。
そして今作ではいわゆるプラーナで出来たネットワーク内に個体の区別のない存在として強制居住させるプロジェクトとして登場しています。
イチローのセリフだと「暴力のない世界」と表現されています。
庵野ユニバース的には「人類補完計画」をまた今作でもやっているのだという解釈で良いのだと思います。
群生相と孤独相
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仮面ライダー(バッタオーグ)はトノサマバッタと人が合成された存在です。
トノサマバッタは生まれてから成長する環境(周囲の個体数が多いか少ないか)により少ない時は身体がガッシリとした緑色の強い孤独相、個体密度が高いと脚が短く、翅が長く飛翔しやすい形態で黒褐色強い群生相(群集相)に成長します。
仮面ライダーは群れることのない孤独なヒーローとして描かれます。そのため孤独相となっています。
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TV版で登場したショッカーライダーのリメイクとして登場の大量発生型相変異バッタオーグが登場します。
大量発生型相変異バッタオーグは群生相のバッタを合成したオーグという設定で体色が黒を基調としています。
またイチローの説明でも気性が荒く戦闘性が高まるという事が言われています。
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「群れるのがキライ」だと言っていた2号の一文字はひとりになった時に「またひとりか・・・」と言っています。
仲間というものに憧れがありそうな描写です。ひょっとすると一文字は群生相の仮面ライダーなのかもしれません。
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尺と予算と「爆死?」
映画は当然、尺と予算は無限ではありません。
上記の動画のように、非常に良い映像でも泣く泣くカットせねばならないものもあります。
それと「シン・仮面ライダー爆死」なんていうキーワードがあるようです。
これは「シン・仮面ライダー」の売り上げ目標が60億円だったところが、興行収入が23億円にとどまってしまった事から言われているそうです。
しかし、実際の撮影予算は恐らくですが、「シン・ウルトラマン」が8億円と言われていたことを考えると、それ以上とは思えません。もし、それを超えていたとしても10億円程度でしょう。
つまり、興行収入が23億円だったとしても元は取れていると言っても良いと思われます。さらにグッズ展開などの2次収入も好調な様子なので「爆死」というにはどうかなという感じです。
まあ、「爆死」の定義によりますが。
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続編の可能性
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今作はラスト、2号である一文字隼人が本郷剛の遺志を継ぎ、仮面ライダーとして活動していくことを決意するところで終わっています。
最終的に、ショッカーの首領であるKやアイとはまだ戦っていませんし、立花や滝との絡みもこれからというところであります。
さらに原作で本郷剛は脳髄だけの存在になり、テレパシーで一文字と一体化して第2号+1号となるという描写があります。さらにその後完全機械の身体で復活するというのもあります。
今作では本郷剛はデータだけの存在になり、ヘルメットの中に宿り、一文字と一体化しています。
「もっとスピードを上げてくれ、一文字!」のくだりはこのシーンを描いています。
また、この時の一文字が変身したライダーのデザインは、TV版で藤岡弘が復帰して1号ライダーが再登場した際のデザインを踏襲しています。
さらに庵野秀明監督自身がインタビューで「続編は一応考えてあります」と答えています。
いろいろな大人の事情が許せば、続編はあるのかもしれません。
おまけ
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海外での反応を。
海外で、この作品を観る人々は基本的に重度のオタクであることは想像に難くないです。
だからこそ、「Anno」「Eva」というキーワードからの「Kamen-Rider」は旧作からのファンを沸き立たせているみたいです。
映画上映中、海外ファンたちは狂喜の声を歓声として挙げ続けたそうです。
さらにラストエンドクレジットで流れる「仮面ライダー」のED曲「ロンリー仮面ライダー」が流れた時には女性ファンが絶叫して、劇場中が大歓声に包まれたという事があったようです。
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