SFは難しい言葉が出て来て苦手なのよね~
実はそんなに肩ひじ張らなくても基本だけ抑えておけば、そう難しくないんですよ~♪
難しい言葉を使ってるキャラクターは頭のいい役どころだからって事です。
大体、主人公やおバカキャラが「つまりは〇〇すれば良いという事か!だがなんて無謀な作戦だ!」とかって要約をしてくれます。
なので、ここではいわゆる「いまさら聞けない」SF用語の基本を開設いたします。
基本SF用語
ロボット・アンドロイド・サイボーグ
作業用に開発された自動機械をロボット。
アンドロイドは人間型のロボットの事。「アンドロ=人間」、「オイド=似たモノ」を掛け合わせた言葉。
サイボーグは身体を改造、または義体に入れ替えたモノの事。
A.I.(エーアイ)
人工頭脳・人工知能。自分で考え判断出来る段階のモノをいいます。
驚異的な計算能力とネットに繋がって膨大な情報からもっとも効率のいい答えをはじき出します。
例え人類にとって都合の悪い事でも。
バーチャル・リアリティ
仮想現実。コンピュータ内に構築された世界を専用の道具(バイザーやデータグローブなど)を使って五感を通して体験する。また直接的に脳に信号を送る場合もある。
さらに現実世界にバーチャルな情報を重ねる事で目的地までのナビゲーションや情報を得やすくしたものをAR(拡張現実)という。
パラレルワールド
並行世界。世界は少しずつズレた世界が無限に存在するという考え方。
人口冬眠
冬眠に近い状態を人工的に行うことで年を取らせずに超長期保存する方法。
主に超長期間の宇宙船での移動や未来に行くための手法として描かれる。
タイムトラベル、タイムリープ、タイムスリップ
時間移動する事。
タイムトラベルは機械などを使用し、タイムリープは能力を使う移動法の違い。
タイムスリップは事故的に行われるものを表します。
歴史改変と予定調和
歴史改変は過去にタイムトラベルして、起こるはずの現象を変えた影響で現在・未来が変わってしまう事です。
例えば、過去に事故で死んでしまうはずだった人を事故現場に行けないようにして、救った場合にその後、その人は生き続けて世界にいろんな影響を与え続けることになります。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は歴史改変の物語の代表です。
予定調和は、過去に行って何かした時に、それが織り込み済みの原因になって現在が出来上がっているという考え方です。
過去で何かしても現在も未来も変わりません。
ワープ
超光速航行。相対性理論ではただ加速する方法では絶対に光速を超えられないという事なので、大宇宙を舞台にするSFでは光速を超える移動方法が必要になります。
そこで考え出されたのが「ワープ」。
基本的には空間を捻じ曲げて目的地を目の前に持って来るイメージ。
宇宙に散在するワームホールを使う方法も。
作品により多種な手法がある。
ウラシマ効果
物体が光の速さに近づくと時間の流れがゆっくりになる現象。
例えば宇宙船で旅をして戻ってくると自分は数日しか経過していないのに地球では数年も経過していたなど、高速で移動した物体とそうでない物体に時間のずれが出来る事。
竜宮城から帰ってきた浦島太郎。彼の村では太郎以外は何十年も経過していたというところから名づけられています。
時間拡張
仮想現実やとある空間内の時間の流れが速くて、中で何十年も過ごしても現実世界ではほんの半年にも満たないなんて描写がよくあります。
こんな現象を時間拡張と呼びます。
「ドラゴンボール」でいう「精神と時の部屋」の中は時間拡張が起きているわけです。
遺伝子操作・優性人類・デザイナーチャイルド・クローン
生命の設計図とよばれるのが遺伝子です。
この遺伝子を操作する技術は、すでに現実世界にもあり食品などにも転用され始めています。
人間の遺伝子を操作し、肉体も頭脳も精神的にも優れた人類を産み出すことが可能となります。これが優性人類とかデザイナーチャイルドです。
また、複製(クローン)する技術も高くなっています。いずれは人間のクローンも倫理を無視すれば可能です。クローンは医療的にも寿命を延ばすためにも有用です。
ファーストコンタクト
知的地球外生命体との最初の接触という意味で「第一次接触」などと訳されます。
簡単に言うと「宇宙人との初めての出会い」のことを言います。
映画「2001年宇宙の旅」「コンタクト」「宇宙戦争」、ドラマ「スタートレック」など多種多様な作品で描かれます。
モノリス
「1枚岩」の意。自然岩でも人工岩でもいいます。
自然岩は例えばオーストラリアのエアーズロックやアメリカのストーン・マウンテンが有名。
SFでは「2001年宇宙の旅」のモノリスがあまりにも有名です。
このモノリスは3辺が12:22:32=1:4:9になっていて、数学や物理法則を理解している存在が作り出したモノである事を表しています。
異次元・亜空間
現実世界とは物理法則(ルール)が違う空間の事。
ファンタジーでは「結界」ともいいます。空間内のルールは作者が決められるので非常に都合がよく扱われます。
ドラえもんの四次元ポケットやドラゴンボールの「精神と時の部屋」なんかはこれにあたります。
反物質・反重力
「反〇〇」は反対の性質をもったモノという意味。
反重力は重力の向きが逆になっています。つまり地球上なら地面に向けてではなく空に向けてモノが落ちていきます。(加速しながら急上昇していきます。)
反物質は通常の物質と触れると通常の物質ごとエネルギーに変換(とんでもない大爆発)します。
アニメ劇場版「宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」で最後にテレサがその身体が反物質なので一緒に体当たりすれば超巨大戦艦を倒せるという事でヤマトと一緒に特攻して大爆発して超巨大戦艦を破壊します。
またテレサの身体が光っているのも反物質の身体に微細な通常物質が反応して光っているって設定でした。(いろいろ使えるんですよね。)
その他いろんな物質・粒子
現実に発見されたり、数学的に予言されている粒子もあり、その性質を反映させた描写のあるものももちろんあります。
また「機動戦士ガンダム」のように「電波を攪乱する粒子」としてミノフスキー粒子が考えられて、この作品内での戦争での戦い方の基準になっているものもあります。
全部覚える必要はないです!
記事の冒頭でも書いた通り、読者や視聴者の理解が必要な場合には、必ず説明する文章やキャラクターのセリフがあります。
ここで上げたものはあくまでも例として挙げてあるだけで、理解していないと楽しめないというものではありません。
多様なジャンル
さらにSFにもいろんなジャンルがあって、ジャンルについては以前の記事をどうぞ。
まとめ
いわゆる専門用語ではありますが、分かっていたらさらにSF作品を楽しめる用語くらいのつもりで良いと思います。
自分も別に作家でもなく、ましてや科学者でもありません。
ですが、SF作品が楽しめるという事と自分が頭脳明晰な科学者になれたような喜びがそこにはあります。
そして、何よりも小難しい頭の良い博士役がSFや物理などの専門用語で話した後には、主人公やおバカキャラが必ず「オレに分かるように説明しろ!」とか「具体的になにをすればいい?」と聞き直してくれるものです。
別に言葉の意味など分からなくても、何をするかが分かればいいのですから。
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